はじめに
はじめまして、YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は遊戯王を代表する存在とも言える《ブラック・マジシャン》と、神のカードを呼べる《真実の名》を採用した【ブラックマジシャン】デッキについてご紹介致します。
トップ操作するテーマでは【森羅】などもありますが、元々【ブラックマジシャン】はそういうテーマではありません。
《真実の名》と相性の良いトップ操作新規が多く貰っており、ある意味闇遊戯らしいデッキに辿り着いた構築となります。
構築について
▼デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
【ブラックマジシャン】は有名すぎて説明が不要だと思いますが、遊戯王OCGのテーマとして本格的に強化されたのは、2016年4月に発売された「ザ・ダーク・イリュージョン」からです。
パックにおける新規群をベースとして、9期の新規全体が現在の【ブラックマジシャン】におけるテーマギミックの中核となっています。
今回のデッキにおけるキーカード《真実の名》も9期に登場したカードなので、この時期に既に今回のコンセプトのデッキを組むことは可能でした。
しかし《真実の名》を使用するためには自分のデッキトップ操作を固定するカードが必要であり、この頃はまだテーマ内にトップ操作するカードが《黒の魔導陣》くらいしかありませんでした。
やがて現在のカードプールが進むと、《魂のしもべ》《イリュージョン・オブ・カオス》といったトップ操作効果を持つ新規が登場しました。
これらのカードは【ブラックマジシャン】の展開をする過程でトップ操作を生み出すので、デッキの実用性を落とさずに、本来の展開をしながらオマケで《真実の名》で神のカードを呼ぶことが非常に簡単になりました。
これらのカードを持ってくるサーチカードも存在するため、過去の比にならないくらい高い安定感が実現しています。
主要カードの採用理由・解説
《ブラック・マジシャン》2枚
【ブラックマジシャン】において、最も議論されるのはブラマジ本人の採用枚数です。
自分は墓穴で除外されると機能不全になるのと、3枚は手札事故になり兼ねないのでバランスの良い2枚採用とします。
《マジシャンズ・ロッド》3枚
テーマの基礎となるサーチ担当の下級モンスターです。召喚権も基本このカードにしか使わないため、初動においてすべて最優先のカードになります。
《マジシャンズ・ソウルズ》3枚
このデッキにおける第二の主要カードです。自身を特殊召喚してドロー効果を使うか、《ブラック・マジシャン》を特殊召喚するかは状況次第となります。
《イリュージョン・オブ・カオス》3枚
【ブラックマジシャン】に与えられた便利すぎるサーチモンスターです。
儀式モンスターですが、ほとんど儀式召喚せずに手札効果でサーチをするか、《マスター・オブ・カオス》の融合素材に使う流れが一般的になります。
また、このデッキでは《真実の名》を使うための重要なデッキトップを固定させる役目も持ちます。
《オベリスクの巨神兵》1枚
《真実の名》で呼べる神のカードです。攻撃力4000を担当します。
【ブラックマジシャン】では貴重な高打点モンスターとして役割を持てます。
《オシリスの天空竜》1枚
《オベリスクの巨神兵》と役割は同じですが、このカードの魅力は攻撃力が4000以上になることです。
特に後攻1ターン目は手札を多くキープできるので攻撃力5000か6000でスタートできます。
《真実の名》の名で生み出せる最低打点をオベリスクの4000として、オシリスはそれ以上の数値を生み出せる担当で役割の棲み分けが上手くできています。
なにしろ、《オシリスの天空竜》は闇遊戯を代表するカードの1枚なので、採用しない理由がありません。
《真実の名》3枚
このデッキのコンセプトで素引き前提のカードなので3枚で確定です。
《黒の魔導陣》3枚
【ブラックマジシャン】の最大の強みにしてデッキトップ操作効果なので3枚で確定です。
《魂のしもべ》3枚
非常に便利なカードですが、1枚で動ける効果はないので人によって採用枚数が2枚だったりするカードです。
このカードもデッキトップ操作効果を持っているため、この構築では3枚採用にしています。
《永遠の魂》2枚
【ブラックマジシャン】における重要な盤面維持カードです。
《マジシャンズ・サルベーション》によって持ってくることも可能になったので、採用枚数はどちらも2枚にしてあります。サーチも可能なことを含めて実質4枚体制採用です。
《絶対なる幻神獣》1枚
せっかく出して墓地に行ってしまった神のカードを、墓地に放置するのも勿体ないと思ってオシャレ採用した1枚です。
同じ用途の《蘇りし天空神》もありますが、あちらは《オシリスの天空竜》専用カードとなっているので、《オベリスクの巨神兵》も採用するなら両方ともサポートできる《絶対なる幻神獣》を採用としました。
オシャレ枠なので不採用でも好きな神のサポート入れるなど好きにしても良いです。
EXデッキの採用について
《竜騎士ブラック・マジシャン》1枚
重要な展開拠点となる《永遠の魂》を相互に守れる融合モンスターです。
この構築だと《合体竜ティマイオス》で出す事はできますが、上振れ要素となるので狙って出すより、余裕ある時に出す事になります。
《超魔導師-ブラック・マジシャンズ》2枚
非常に緩い条件で出せる融合モンスターです。
なにかと便利なので2枚採用にしています。
《超魔導戦士-マスター・オブ・カオス》2枚
【ブラックマジシャン】における強力なエースカードです。
展開と除去に加えて、《黒魔術の秘儀》でバトルフェイズ中に場の、《ブラック・マジシャン》と《イリュージョン・オブ・カオス》と融合させます。
すると、《ブラック・マジシャン》の墓地蘇生を含めて合計で8000打点分の火力を生み出せます。
《星杯竜イムドゥーク》1枚
馴染みがないと思いますが、【ブラックマジシャン】において採用が必須級のリンク1モンスターです。《ブラック・マジシャン》を能動的に墓地に送り、《永遠の魂》と《黒の魔導陣》を起動させる役目に加えて、自身がドラゴン族なので《竜騎士ブラック・マジシャン》の融合素材にも役立ちます。
《聖魔の乙女アルテミス》1枚
こちらも必須カードとなります。召喚した《マジシャンズ・ロッド》の墓地効果を使いたいため、このカードでリンク素材として墓地に送るのが役目になります。
自身が魔法使いなので様々な用途に使える上に、光属性なので《超魔導戦士-マスター・オブ・カオス》の除去効果のコストにもなる便利なカードです。
回し方
【ブラックマジシャン】の回し方は1枚展開がないため、常にアドリブ展開の回し方を求められます。
目標としては《マジシャンズ・サルベーション》or《永遠の魂》と、《黒の魔導陣》を場に揃えることになります。
また、このデッキのコンセプトにおける《真実の名》は素引き前提のカードで、トップ操作効果の後に使うオマケです。
直接展開には関与しませんので説明は省略します。
展開及びサーチ先では以下のカードを揃えるのことが目標です。
《イリュージョン・オブ・カオス》で持ってくるモンスターの優先順位
1.《マジシャンズ・ロッド》
【ブラックマジシャン】は魔法罠を中心に戦うデッキなので、このカードがないと魔法罠の展開が始まりませんのでサーチにおける最優先カードになります。
しかし、このカードはあくまで魔法罠を持ってくる中間サーチの役目に過ぎないので、状況によって優先度が下がります。
2.《マジシャンズ・ソウルズ》
《ブラック・マジシャン》を特殊召喚する効果は、後攻で《黒の魔導陣》を初動で発動出来た場合に関しては、《マジシャンズ・ロッド》より優先度が高くなる場合もあります。
《マジシャンズ・ロッド》でサーチしたい魔法罠がない時はこのカードを優先させてもないので、その状況判断がアドリブ展開の重要部分になります。
3.その他
上記の2枚ともが揃っていて《ブラック・マジシャン》を用意できる上に、《イリュージョン・オブ・カオス》のサーチ権利が残っている場合は、《合体竜ティマイオス》をサーチしましょう!
そのまま《竜騎士ブラック・マジシャン》と《永遠の魂》の上振れ盤面が作れます。
後攻の場合は、打点が欲しい時に《幻想の見習い魔導師》をサーチすることもあります。
《マジシャンズ・ロッド》で持ってくる魔法罠の優先順位
これに関しては優先順位を定義づけられません。
理由としては《黒の魔導陣》が除去効果に加えて、ランダムなデッキトップ操作を持っているからです。
《ブラック・マジシャン》を出す手段がない時は《黒の魔導陣》をサーチします。
さらに運が良ければトップの3枚捲り効果で欲しかった、《ブラック・マジシャン》を出す手段が手に入れられるかもしれません。
《マジシャンズ・サルベーション》を持ってくれば、《黒の魔導陣》なしで最低限壁で《ブラック・マジシャン》を展開できます。
その上、《マジシャンズ・サルベーション》をコストに《マジシャンズ・ソウルズ》でドロー効果に変換すれば、1枚ドローして手札事故を解消できる可能性もありますね。
次のターンに使える《永遠の魂》を消費して2枚ドローに挑戦する事もできます。
これらのテクニックには初動の手札はもちろん、さらに展開中に運要素も絡んでくるのが【ブラックマジシャン】というデッキの特徴になります。
▼YouTube▼
【遊戯王マスターデュエル】 ついに完全体になった究極の出会い 『ブラックマジシャン』 【ゆっくり解説】
▼参考動画(自身のYouTube動画)
マスターデュエルの動画になりますが、カードプールがほぼ同じなので回し方は同じになります。
まとめ
いかがでしたか?
闇遊戯の代表すべきテーマにも関わらず運要素とアドリブ展開を求められるデッキになりますが、運要素を含めてこれを使いこなしてこそ決闘王らしいデッキと呼べると思います。
アドリブ要素は色々なデッキと闘う度に、新しい景色を見せてくれるので自分は非常に好きなデッキタイプです。
ぜひ、多くの人が手に取ってくだされば嬉しい限りです!