はじめに
はじめまして、YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は、はじめてコラム記事を投稿させて頂くにあたって、自己紹介も兼ねて遊戯王で最も愛用している【クラゲシャーク】というデッキについて紹介させて頂きます。
【クラゲシャーク】は《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》がOCG化されて、それをメインに組み込んだ水属性ランク4のデッキとなります。
遊戯王ZEXALに登場したクラゲ先輩(本当にこういうキャラ名です)が使用したデッキです。
OCG化された時代が遊戯王11期でもあり、性能がランク4を立てるだけで制圧可能な高いカードパワーを持ち、素材指定が唯一水属性という指定があります。
そのため、水属性でレベル4を簡単に展開できる【シャーク】というカテゴリと非常に相性が良く、作中では本来敵同士の関係ですが、OCGでは仲良く手を取り合うデッキとなっています。
構築について
▼デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
実用的な【クラゲシャーク】は主に展開型と罠型2タイプに分けられると思いますが、今回紹介するのは罠型です。
罠型は複雑な動きがなく、現代遊戯王において初心者にオススメできるシンプルな動きで完結しており、誰が手に取ってもわかりやすいデッキになっています。
元々は《バハムート・シャーク》と《餅カエル》による強力なコンボ、通称【バハシャ餅】が使えました。
ですが、《餅カエル》が禁止カードになっていましまいました。
【クラゲシャーク】において《餅カエル》は貴重な魔法・罠を無効にできるカードでしたが、それが存在しなくなったため、現在ではモンスターにだけ対して強いデッキになっています。その魔法・罠に対する対応手段としてシンプルな《神の宣告》などを採用しています。
主要カードの採用理由及び解説
《カッター・シャーク》3枚
最も有能な1枚初動です。
デッキから同レベル・魚族モンスターをデッキから特殊召喚することが可能なので、《ライトハンド・シャーク》などをリクルートしてランク4に繋がります。
《ライトハンド・シャーク》1枚
X素材になるとXモンスターに戦闘破壊耐性を付与する上に、自分の場にモンスターが存在しない時に墓地から特殊召喚できる効果を持ちます。
そのため《カッターシャーク》から様々な魚族モンスターを呼べる中では最優先で呼ぶ運用が最も多いです。
《揺海魚デッドリーフ》3枚
次点で有能な1枚初動です。
《カッター・シャーク》と組み合わせてこの2種がこのデッキの中心となる展開カードとなります。
《クリスタル・シャーク》を落とす事で【No.】モンスターのランク4に繋がります。
《クリスタル・シャーク》3枚
墓地・手札から場に特殊召喚できる優秀な展開補助カードです。
主に《揺海魚デッドリーフ》で落とすのが役目になります。
このカードは、墓地にいる限り毎ターン使いまわせるのが強力であり、《揺海魚デッドリーフ》で落とすカードは基本このカードです。
この構築では《強欲で貪欲な壺》を採用しているため、デッキから飛ばないように3枚採用しています。
また、相手の手札で素引きしていても相手の妨害に対する貫通札にもなります。
《強欲で貪欲な壺》2枚
言わずと知れたデッキのカードを10枚飛ばす事で2枚ドローを得られる強力なカードです。
このデッキは1枚から複数のカードを増やせないので、現代遊戯王のスピードについていくのに必要なドローソースです。
1枚初動が2種類存在するデッキなので、最悪片方が機能不全になっても動けるのでそのリスクを踏まえても採用したいカードですね。
《御前試合》3枚
【クラゲシャーク】において最も重要な永続罠カードです。
単体でも強力なロック効果を発揮しますが、《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》と組み合わせると、水属性以外のモンスター中心のデッキを完封できます。
デッキコンセプトにおいて最も強いコンボになりますので、フル投入が基本となります。
《激流葬》2枚
《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》と相性の良い罠カードです。
《海竜神の激昂》で手札に加える事も可能で、墓地効果で耐性付与できたりと、元々普通に強い《激流葬》をこのデッキはさらに上手く扱えます。
EXデッキの採用について
《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》はこのデッキのコンセプトになるので2枚採用しており、破壊された時の墓地効果で使える《ステルス・クラーゲン・エフィラ》を3枚のフル投入にしてあります。
これらのカードは名称ターン1の制限がついていないので、複数採用しても特に支障はないです。
それ以外の採用については、デッキコンセプトと動きにシナジーは特にないので好きなカードを採用する形で問題ないです。
回し方について
基本的に2パターンの1枚初動を使います。
《カッター・シャーク》の展開
《カッター・シャーク》→《ライトハンド・シャーク》→好きなランク4
※《ライトハンド・シャーク》をX素材にすることで戦闘破壊耐性を得ます。
《揺海魚デッドリーフ》の展開
《揺海魚デッドリーフ》→《クリスタル・シャーク》→好きな【No.】ランク4
※《クリスタル・シャーク》は【No.】のX素材にしか使えないので、自由度は低いです。
そのため、基本的には《カッター・シャーク》の展開の方が自由度は高いです。
未来龍皇の展開
次に《バハムート・シャーク》を使った場合の展開例です。
《餅カエル》が禁止になりましたが、《FNo.0 未来龍皇ホープ》を出す事が可能です。
《バハムート・シャーク》→《No.71 リバリアン・シャーク》→
《FA-ブラック・レイ・ランサー》→《FNo.0 未来皇ホープ》→
《FNo.0 未来龍皇ホープ》
※《No.71 リバリアン・シャーク》は《FA-ブラック・レイ・ランサー》を出すためのカードなので、素材になれるなら水属性ランク3なら何でも良いです。
この展開は既存の【バハシャ餅】と違い、《原始生命態ニビル》のケアができない上にEXデッキを5枚消費するのがネックです。
なのでこのデッキにおいては自由枠の採用となります。
戦闘中のテクニックについて
決まった動きではないですが《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》及び
《ステルス・クラーゲン・エフィラ》は自分から自爆攻撃しても墓地効果で
後続のモンスターを特殊召喚することが可能です。
例えモンスター効果を無効になっても、《ステルス・クラーゲン・エフィラ》で自爆して《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》を、特殊召喚し、メインフェイズ2で相手モンスターを破壊。
逆に《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》で自爆して、《ステルス・クラーゲン・エフィラ》を特殊召喚し、メインフェイズ2で《天霆號アーゼウス》を特殊召喚できます。
シンプルに見えて細かいテクニック要素が詰まっているので、想像以上に【クラゲシャーク】は奥ゆかしいデッキです。
▼YouTube▼
▼参考動画(自身のYouTube動画)
マスターデュエルの動画になりますが、カードプールがほぼ同じなので回し方は同じになります。
まとめ
いかがでしたか?
《餅カエル》の禁止によって強みは削られてしまいましたが、元の《御前試合》の強力なロック要素と、《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》の粘り強さは今も健在です。
難しい展開が多い現代遊戯王で非常にシンプルな動きのデッキになっていますので、初心者や復帰する方にもオススメの内容になっています。
ぜひ、多くの人が手に取ってくだされば嬉しい限りです!