はじめに
こんにちは!
YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は、2025年10月1日より適用される遊戯王OCGのリミットレギュレーションについて解説します。
今回の改訂の注目ポイント
環境は今年3月に発売された「デッキビルドパック ジャスティス・ハンターズ」の新テーマ中心の環境に加え、4月に発売された「DUELIST ADVANCE」の新勢力を加えた新たな環境へと変化していました。
特に夏前の時点でどれも新テーマだった為に大きな規制はなく、今回は夏に大きな動きのなかった改訂への大きな反動が予想されていました。
今年8月には新しい「デッキビルドパック ファントム・リベンジャーズ」が発売されて、今後の新規次第では強化が見込まれます。
さらに9月末には「WORLD PREMIERE PACK 2025」から海外で多くの結果を残した【巳剣】が登場。
これらの新勢力が現環境への挑戦をしやすくなる規制になるか、今期も目を離せない注目の改訂となっております。
改訂内容
禁止
ヴェルズ・ウロボロス【無制限⇒禁止】

魔獣の懐柔【無制限⇒禁止】

制限
虹光の宣告者【無制限⇒制限】

VS ラゼン【無制限⇒制限】
K9-66a号 ヨクル【無制限⇒制限】

計都星辰【無制限⇒制限】
制限緩和[1枚]
エクリプス・ワイバーン【禁止⇒制限】
準制限
K9-17号 イヅナ【無制限⇒準制限】

ヤミー★スナッチー【無制限⇒準制限】
燦幻開門【無制限⇒準制限】

制限緩和[4枚]
アストログラフ・マジシャン【制限⇒準制限】
深淵の獣バルドレイク【制限⇒準制限】
EMERGENCY!【制限⇒準制限】
六世壊=パライゾス【制限⇒準制限】
無制限
制限解除[5枚]
流離のグリフォンライダー【制限⇒無制限】

スプライト・ジェット【準制限⇒無制限】
トロイメア・ゴブリン【制限⇒無制限】

緊急テレポート【準制限⇒無制限】
マスク・チェンジ・セカンド【準制限⇒無制限】
考察
禁止
ヴェルズ・ウロボロス【無制限⇒禁止】
魔獣の懐柔【無制限⇒禁止】
《ヴェルズ・ウロボロス》は去年の【ライゼオル】や《蝕の双仔》によるランク4強化に続き、ターン制限なくハンデスが行えるようになっていたのが禁止の理由と考えられます。
実際に環境で、大きく目立った存在ではないです。
しかしランク4以外に展開に縛りの付かない類似デッキの大半が、《ヴェルズ・ウロボロス》を使ったハンデスの連打が基本戦術になってしまう為、今回の改訂で禁止カードとなりました。
《魔獣の懐柔》は【ヤミー】において1枚でモンスターを3体展開できる非常に強力なカードとなっていた為、今回では制限を挟まない一発の禁止カード指定となりました。
仮に制限カードでも《三戦の号》で持ってくるプランが存在することを見越した大きな規制と言えます。
制限
虹光の宣告者【無制限⇒制限】
VS ラゼン【無制限⇒制限】
K9-66a号 ヨクル【無制限⇒制限】
計都星辰【無制限⇒制限】
《虹光の宣告者》は【ヤミー】において使われていた万能無効の制圧モンスターであり、名称ターン制限を持たないので複数回連打するのが特徴でした。
今回の規制は制限のみですが、複数回使用することへの抑制と考えられます。
《VS ラゼン》は環境トップとして活躍していた【K9VS】にとって【VS】の核への規制となります。
《VS ラゼン》【VS】にとって重要な炎属性のモンスターでもあったので、今後のデッキ構築の大きな課題となりそうです。
《K9-66a号 ヨクル》は【K9】デッキ全般への規制となります。
【K9VS】に限らずレベル5を活用した【K9】デッキの混合構築全体が強力であったため、このカードにも制限にまで規制を踏み切ったと考えられます。
《計都星辰》は【ドラゴンテイル】の重要なカードでしたが、テーマ自体は環境終盤には上位にはいない存在でした。
今回の周りの規制によって繰り上がって来るのをけん制した規制と考えられます。
●制限緩和[1枚]
エクリプス・ワイバーン【禁止⇒制限】
6年前に【ドラゴンリンク】で活躍したカードのエラッタなしの禁止解除となります。現状で【ドラゴンリンク】が環境で見ないことと、10月に近しい存在である【ヴァレット】新規が登場と連動した禁止解除と思われます。
準制限
K9-17号 イヅナ【無制限⇒準制限】
ヤミー★スナッチー【無制限⇒準制限】
燦幻開門【無制限⇒準制限】
《K9-17号 イヅナ》は【K9】全般および汎用制を削ぐ規制となっています。
《ヤミー★スナッチー》はデッキの核となるモンスターであり、採用枚数を1枚減らすことで全体的な自由度を抑制する規制となります。
《燦幻開門》はYCSJなどのシングル戦形式において活躍する【天盃龍】への規制となります。
●制限緩和[4枚]
アストログラフ・マジシャン【制限⇒準制限】
深淵の獣バルドレイク【制限⇒準制限】
EMERGENCY!【制限⇒準制限】
六世壊=パライゾス【制限⇒準制限】
緩和カードのラインナップはかなり順当と言えます。
《EMERGENCY!》は【R-ACE】の重要なカードであり、「TACTICAL-TRY DECK」に選ばれたテーマということから今後の新規も期待されます。
無制限
●制限解除[5枚]
流離のグリフォンライダー【制限⇒無制限】
スプライト・ジェット【準制限⇒無制限】
トロイメア・ゴブリン【制限⇒無制限】
緊急テレポート【準制限⇒無制限】
マスク・チェンジ・セカンド【準制限⇒無制限】
こちらも順当な緩和です。
特に13期にはサイキック族強化もあったことで、《緊急テレポート》の緩和はかなり嬉しいものだと思われます。
こちらの自分の動画でも解説している内容を引用しています。
【遊戯王】 『さよなら歴戦のランク4、そして本格的な規制はどこまで?』 2025年10月リミットレギュレーション判明!

来期の期待のデッキ
【ヤミー】
今回でしっかり規制されたように見えますが、テーマネームのカードでメインデッキへの規制はなく今後も展開に大きな支障はなく活躍が予想されます。
【月光】
環境で活躍するテーマでしたが、唯一無規制であったために相対的に評価が繰り上がっています。
性能が高く、新しい環境に挑むデッキは【月光】をどうみるかが重要そうとなります。
【巳剣】
海外先行テーマで、日本では未知数ですが、海外では【ライゼオル】との混合構築で《キングレムリン》を禁止にするほどの実力者です。
今回の改訂で環境に入り込む余地はかなり広がったと言えます。
【M∀LICE】
去年のテーマですが、周りが弱体化したことで相対的に繰り上がっています。
旧勢力となりますが、今後の環境との変化でどのように戦うか期待されます。
さいごに
いかがでたか?
今回は夏の改訂で緩かった分が反映されて大きな動きのありそうな内容となりました。
海外テーマに加えて10月には通常弾の新規も登場しますので、「デッキビルドパック ファントム・リベンジャーズ」などの最新テーマの強化も含めて新しい環境でどのように群雄割拠するか楽しみですね!
今後も遊戯王を楽しんでいただければ幸いです!