はじめに
こんにちは!
YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回はライフ回復効果を特徴とした植物族テーマ【アロマ】について解説していきます。
【アロマ】は9期に登場したテーマでライフ回復を特徴としていましたが、インフレが進んだ現代ではライフ回復が強みとしては弱くなってしまいました。
10期に《アロマセラフィ-ジャスミン》が登場して以降、植物族との横の繋がりを得たデッキとなり、ライフ回復がオマケのような存在となっています。
12期になるとついに本格的な強化を貰い、ライフ回復をギミックとして「相手よりライフが多い」という状況がより重要視されるように変化を遂げました。
これはライフ回復が特徴というよりも、ライフ回復をしないと動けない一種の呪いのような必要ギミックと化しており、その代償で【アロマ】は植物族を活かしてそのまま高打点で相手を倒すテーマへと進化を遂げました。
そこで今回は気付けばライフ回復より打点の方が上昇する凄いテーマ、最新の【アロマ】について解説していきます。
採用カードについて
《アロマリリス-ロザリーナ》3枚

新規にして初動。
1の効果は《アロマセラフィ-アンゼリカ》の亜種となる存在を意識してフリチェでライフ回復効果です。
このカードの重要なのは2の効果で雑に【アロマ】をリクルートして展開できます。
文句なしの3枚採用です。
《アロマセラフィ-アンゼリカ》2枚
ライフが相手より多い状態+場に【アロマ】がいると墓地から自己蘇生できる星1チューナーです。
片方素引きしても1のライフ回復効果が使えて腐りにくいので2枚採用です。
《アロマージ-ローリエ》2枚
【アロマ】の展開を伸ばすのにかなり重要なカード。
ライフが相手より多いと自力で特殊召喚できる上に、墓地に行くだけでライフを回復できるので展開のついでにライフを調整できます。
《アロマリリス-ロザリーナ》でリクルートするカード筆頭となっており、手札から自力出てくる効果と被らないので展開において2枚必須採用です。
《アロマージ-ジャスミン》1枚
初期の【アロマ】の中核カード。
ライフが相手より多いと植物族の召喚権が増えて、ライフ回復で1枚ドローできます。
何かと便利なカードですが、展開ルートに組み込まれていないので邪魔にならない1枚採用にしています。
《アロマージ-マジョラム》1枚

色々効果はありますが、《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》を星1+5のシンクロ召喚で必要な上級モンスターになります。
自力で出すには少々手間なので、基本的に何かのサポートを使って出すのがメインとなりますので1枚採用です。
このカード自体も場に出れば普通に強くて、3の効果で相手の墓地のカードを複数除外できます。
刺さるデッキには刺さる存在なので、状況次第では優先的に場にキープしても良い存在です。
《アロマージ-ベルガモット》1枚

脳筋担当。必須ではないですが、味方に貫通付与+自己打点強化と言う殴ることしか考えていない性能で、1枚でも採用しておくと攻める時のパワーが上がってかなり楽になります。
《ローンファイア・ブロッサム》3枚
言わずと知れた植物族リクルーター。
1枚初動が《アロマリリス-ロザリーナ》に依存しているのでこのカードにアクセスします。
《グローアップ・バルブ》1枚
自己再生可能な植物族。
単純に2体分のモンスターになる上、《アロマリリス-ローズマリー》のコストとして使えるのでほぼ必須採用です。
《アロマブレンド》3枚

手札コスト1枚で「○○の風」シリーズの永続罠を直接表側で設置できる有能カードです。
リソースともなる従来の永続罠は、罠故のタイムラグはありましたが、このカードは親切に表側で置くので即展開に繋がります。
このおかげで、このカードからでもギリギリ妥協の1枚初動として機能します。
墓地効果で融合効果、相手よりライフが多いと墓地融合も可能なのでライフが相手より上回る事を意識したい1枚です。
現代の【アロマ】における潤滑油な上に準初動にもなるので3枚採用です。
《アロマヒーリング》1枚

ライフを回復する罠。
どちらかというと墓地効果で蘇生+回復ができるのでそちらの方がメインです。
コストで墓地に送っておくと便利で、素引きしてもライフ回復のトリガーを引けるので1枚採用しておけば十分です。
《潤いの風》1枚
1000ライフと引き換えにサーチするという、よくよく考えたら毎ターンサーチできるとんでもない【アロマ】初期のリソースとなる永続罠。
タイムラグなく《アロマブレンド》で設置するとすぐサーチできるし、維持できれば次のターンのリソースも確保出来たりと生き延びるために重要な生命線となるカードです。
ただし、ライフを1000も減らしてしまうのは、【アロマ】の相手よりライフを多い状態から離れてしまう要素なので注意が必要です。
ライフを500回復する効果もあるので、実質このカードのサーチ効果はライフ500を支払うだけな上にライフ回復トリガーの効果も使えます。
ライフが上下する効果な上にサーチ要素も伴うので、上手く使いこなしたい1枚です。
《恵みの風》1枚
3つの要素から状況に応じて使い分ける永続罠です。
《アロマブレンド》で設置するのは上記の《潤いの風》が優先になりますが、より細かい動きをするとなるとこのカードが次に重要になります。
こちらも3つの効果の内いずれか1つしか使えない上に、ライフがどれも上下する効果なので上手く状況に応じて使いたい1枚です。
☆EXの採用カードについて
《アロマセラフィ-ジャスミン》2枚
植物族の汎用リンク2。
本家【アロマ】で使うとライフ回復でサーチもできるのでとんでもなく強力です。
初動から中盤でも使えるので2枚採用です。
《アロマリリス-ローズマリー》2枚
とんでもなく強化されたリンク3の最強エース。
サーチ効果+手札にある【アロマ】モンスターを一気に特殊召喚できるので、手札に来てしまった使わない【アロマ】モンスターを全て出してそのまま展開or攻撃に使えます。
除去効果も持ち、1000ライフ回復効果も付くので、最後の最後に《アロマリリス-マグノリア》を組み合わせることでとんでもない火力になります。
《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》1枚
「○○の風」シリーズサーチと耐性付与、そしてライフ回復で除去効果を使えるので実質妨害効果持ちとなります。
優秀なカードですが、基本的に星5+1のシンクロになるので星6シンクロの割に少し出し辛い印象があります。2体目を出して使うことはあまりないので1枚採用です。
《アロマリリス-マグノリア》2枚

新規融合モンスターで、基本的に《アロマブレンド》で出す事になります。
耐性付与+ライフ2000を支払って「○○の風」シリーズの数だけ除去、そして自分がライフを回復した時にその数値分自分の場の植物族の攻撃力に全て加算するバフ効果。
この全体バフ効果が非常に重要で、前述の《アロマリリス-ローズマリー》と組み合わせることで、最終盤面で味方全体の攻撃力を+1000にできます。
それぞれ除去効果も持っているので、除去2発+味方全体強化で、後攻ワンショットキルを目指すのが現代の【アロマ】の戦術になります。
《捕食植物ドラゴスタペリア》1枚
《超融合》のオマケに見えますが、実は《アロマブレンド》で出せる植物族の汎用カード。
率先して出す事はないですが、混戦時の一押しで強力な存在です。
また、他の融合モンスターについては《超融合》のカードになるのでお好みで大丈夫です。
回し方について
1枚初動としては《アロマリリス-ロザリーナ》は基本ですが、一応《アロマブレンド》でも最低限の展開が可能です。今回はその2パターンの展開ルートを解説していきます。
《アロマリリス-ロザリーナ》1枚初動(+手札コスト1枚)
※《ローンファイア・ブロッサム》からでも同じ
- 《アロマリリス-ロザリーナ》召喚で、デッキから《アロマージ-ローリエ》をリクルート
- 2体で《アロマセラフィ-ジャスミン》をリンク召喚
- 《アロマージ-ローリエ》の墓地効果でライフを500回復、ライフが回復したことで《アロマセラフィ-ジャスミン》の効果で《アロマージ-ローリエ》2枚目をサーチ
- 相手よりライフを上回っているので、サーチした《アロマージ-ローリエ》をそのまま《アロマセラフィ-ジャスミン》のリンク先に特殊召喚
- 《アロマセラフィ-ジャスミン》で《アロマージ-ローリエ》をリリースし、《アロマセラフィ-アンゼリカ》をリクルート
- 2体で《アロマリリス-ローズマリー》をリンク召喚、《アロマリリス-ローズマリー》の着地効果で《アロマブレンド》をサーチ
- 《アロマブレンド》で手札を1枚切ってデッキから《潤いの風》を表側で設置
- 相手よりライフが多いので、墓地の《アロマブレンド》の効果で墓地の適当な2体素材に《アロマリリス-マグノリア》を融合召喚
- 相手よりライフが多いので《アロマセラフィ-アンゼリカ》を墓地から自己蘇生
- 《潤いの風》の効果でライフを1000支払い、デッキから《アロマージ-マジョラム》をサーチ
- 《潤いの風》の効果でライフを500回復。回復したことで《アロマリリス-ローズマリー》の効果で、手札の《アロマージ-マジョラム》をリンク先に特殊召喚
- 《アロマージ-マジョラム》と《アロマセラフィ-アンゼリカ》で、《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》をリンク召喚
- 《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》の効果で《恵みの風》をサーチしてそのままセット
妨害としては《潤いの風》のフリチェライフ回復効果で、《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》で除去効果が撃てる1妨害ののみです。
しかし《アロマリリス-マグノリア》+《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》で、複合的に耐性を付与していて《潤いの風》+《恵みの風》でリソースを確保できるのが強みとなります。
また展開の11.の時点で手札にほかの【アロマ】モンスターを素引きしている場合、そのモンスターも一緒に出す事で、《アロマリリス-ローズマリー》とそのモンスターを素材としたリンク召喚で《廻生のベンガランゼス》をリンク召喚して1妨害を追加できます。
《アロマブレンド》1枚初動(+手札コスト1枚)
- 《アロマブレンド》で手札を1枚切ってデッキから《潤いの風》を表側で設置
- 《潤いの風》の効果でライフを1000支払い、デッキから《アロマリリス-ロザリーナ》をサーチ
- 《アロマリリス-ロザリーナ》召喚、そのまま効果で《アロマージ-マジョラム》をリクルート
- 2体で《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》をシンクロ召喚
- 《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》の効果で《恵みの風》をサーチしてそのままセット
これで《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》+《潤いの風》+《恵みの風》の盤面が完成です。
非常にシンプルな展開ですが、《原始生命態ニビル》を踏まないギリギリなラインで、《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》による妨害も1回行えます。
▼実戦などの展開などはこちらの動画でも詳しく解説しています。
【遊戯王マスターデュエル】 純構築でも強い!まさかの脳筋テーマに! 『アロマ』 【ゆっくり解説】
構築について
▶デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
※リミットレギュレーションは2024年10月となります。
さいごに
いかがでしたか?
アロマは非常にイラストが綺麗で可愛く、個人的にも動きに個性があって好きなテーマです。
今後の植物族の汎用カード次第でも強化の余地が大きくあるので、皆さんも手に取って遊んでくれれば幸いです!