はじめに
こんにちは!
YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は、2024年10月1日より適用される遊戯王OCGのリミットレギュレーションについて解説していきます。
今回の改訂の注目ポイント
改訂前の8月の環境では【デモンスミス】が汎用的に強い出張セットの時代でした。
【デモンスミススネークアイ】に加えて、【アザミナ】で展開デッキのグッドスタッフとなった【デモンスミスアザミナスネークアイ】まで生まれ、当時の先攻で出力の高い先攻デッキの代表例になりました。
しかし、逆に後攻で簡単にワンキルできる出力が高い【天盃龍】も単体のテーマとしてはずば抜けて強力で、7月に規制はありましたが…。
新規の《マルチャミー・フワロス》の参戦で、後攻のパワーが強化されて最強デッキの一角となっていました。
そのような環境の中で他のテーマや地雷枠で【神碑】なども活躍できるのが8月環境でしたね。
ところが…。
8月下旬に発売したデッキビルドパックの新規テーマ、特に【ライゼオル】がそのような混沌とした環境を怒涛の快進撃で大きく環境を変えていきます。
基本的にデッキビルドパックで出たばかりのテーマは、後から新規が追加されるスタイルで力不足なケースがほとんどでした。
しかし今回のデッキビルドパック組の新規は【M∀LICE】も含めて、元からパワーが高いと分かる結果になりました。
順当に10月の改訂では、【デモンスミス】と【天盃龍】などの8月環境までで活躍したテーマに規制がかかると思われますが、ギリギリに滑り込んできた【ライゼオル】が本当にイレギュラーな存在となりました。
【ライゼオル】は当然新テーマなので、直接的な規制もできない上に今後は新規でさらに強化される未来が見えています。
そのような中で果たして既存テーマをどこまで規制して良いのか…。
かなり判断の難しい改訂を今回は迎える事となります。
改訂内容
禁止
- 永遠の淑女 ベアトリーチェ【制限⇒禁止】
制限
- 十二獣ドランシア【禁止⇒制限】
- 真竜剣皇マスターP【禁止⇒制限】
- 超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ【禁止⇒制限】
- 強奪【禁止⇒制限】
- 黒魔女ディアベルスター【新規・制限】
- 蛇眼の炎燐【新規・制限】
- 天盃龍チュンドラ【新規・制限】
- ファントム・オブ・ユベル【新規・制限】
- 魔を刻むデモンスミス【新規・制限】
- 刻まれし魔の詠聖【新規・制限】
- 篝火【準制限⇒制限】
準制限
- イーバ【制限⇒準制限】
- SRベイゴマックス【制限⇒準制限】
- ダイナレスラー・パンクラトプス【制限⇒準制限】
- M.X-セイバー インヴォーカー【制限⇒準制限】
- 竜剣士ラスターP【制限⇒準制限】
- 封印の黄金櫃【制限⇒準制限】
- フュージョン・デステニー【制限⇒準制限】
- 烙印開幕【制限⇒準制限】
- 増殖するG【新規・準制限】
- ナイトメア・スローン【新規・準制限】
- 御前試合【新規・準制限】
無制限
- 焔征竜-ブラスター【準制限⇒解除】
- 巌征竜-レドックス【準制限⇒解除】
- 瀑征竜-タイダル【準制限⇒解除】
- 嵐征竜-テンペスト【準制限⇒解除】
- Emヒグルミ【制限⇒解除】
- SPYRAL-ジーニアス【準制限⇒解除】
- 天霆號アーゼウス【制限⇒解除】
- マジェスペクター・ユニコーン【制限⇒解除】
- サンダー・ボルト【準制限⇒解除】
- ピュアリィ・マイフレンド【準制限⇒解除】
- ライトニング・ストーム【準制限⇒解除】
解説
禁止について
永遠の淑女 ベアトリーチェ【制限⇒禁止】
こちらは【デモンスミス】の関係で、出しやすくなった汎用カードの禁止となりました。前回で制限カードに指定されていたことで、今回で禁止になる予想も多いカードでした。
制限について
緩和組
十二獣ドランシア【禁止⇒制限】
真竜剣皇マスターP【禁止⇒制限】
超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ【禁止⇒制限】
強奪【禁止⇒制限】
緩和で4枚のカードが禁止解除されました。
特に《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》は大きな話題を呼び、大会環境を問わずカジュアル環境でも大きく注目を集めています。
そして《真竜剣皇マスターP》は【真竜】自体が新テーマの【竜華】と相性が良い事で、環境で活躍するか注目をされています。
規制組
黒魔女ディアベルスター【新規・制限】
蛇眼の炎燐【新規・制限】
天盃龍チュンドラ【新規・制限】
ファントム・オブ・ユベル【新規・制限】
魔を刻むデモンスミス【新規・制限】
刻まれし魔の詠聖【新規・制限】
篝火【準制限⇒制限】
規制は夏環境を見て順当な規制と言えます。
特に【デモンスミス】は直接的な禁止カードが出なかった分キーカードを制限に絞られています。
【スネークアイ】【罪宝】関係も1年間環境にいたことからいままでの規制に加えて厳しい規制となりました。
《篝火》も従来の炎テーマはもちろん、夏環境の最後に登場した【ライゼオル】に対する僅かな牽制となっています。
準制限について
緩和組
イーバ【制限⇒準制限】
SRベイゴマックス【制限⇒準制限】
ダイナレスラー・パンクラトプス【制限⇒準制限】
M.X-セイバー インヴォーカー【制限⇒準制限】
竜剣士ラスターP【制限⇒準制限】
封印の黄金櫃【制限⇒準制限】
フュージョン・デステニー【制限⇒準制限】
烙印開幕【制限⇒準制限】
かなり順当な内容です。
《SRベイゴマックス》は【SR】強化に合わせたものと思えますが、《封印の黄金櫃》は恐らく【M∀LICE】を意識しての緩和とも思われます。
規制組
増殖するG【新規・準制限】
ナイトメア・スローン【新規・準制限】
御前試合【新規・準制限】
規制組として衝撃的な内容は《増殖するG》への規制でした。
日本の遊戯王OCGは《増殖するG》ありきのゲームデザインだったため、このカードの準制限への規制は大きな意味を持つと考えられます。
既にこのカードの実質的な下位互換である、《マルチャミー・フワロス》などの手札誘発シリーズが生み出されているため、先攻で投げても強い《増殖するG》を調整版のカードで置き換えようとする考えが見られました。
しかし、《増殖するG》もタクティカルトライデッキとストラクチャーデッキで再録されたばかりのカードで、次の改訂でいきなり禁止になると考えにくく…今後規制が引き上げられるかどうか注目のカードとなります。
無制限について
焔征竜-ブラスター【準制限⇒解除】
巌征竜-レドックス【準制限⇒解除】
瀑征竜-タイダル【準制限⇒解除】
嵐征竜-テンペスト【準制限⇒解除】
Emヒグルミ【制限⇒解除】
SPYRAL-ジーニアス【準制限⇒解除】
天霆號アーゼウス【制限⇒解除】
マジェスペクター・ユニコーン【制限⇒解除】
サンダー・ボルト【準制限⇒解除】
ピュアリィ・マイフレンド【準制限⇒解除】
ライトニング・ストーム【準制限⇒解除】
順当な無制限と言えます。
特に捲り札が一気に無制限になった印象があり、これもマッチ戦における後攻側への緩和と見えます。
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今後の環境について
やはり新規のデッキビルドパック組である【ライゼオル】が環境トップの筆頭になると思われます。
素直なデッキなので対策はしやすい部類ですが、まだ登場したばかりのテーマで強化を控えている事も考えると【ライゼオル】はもちろん、【竜華】と【M∀LICE】にも大きなチャンスが残っている環境となります。
10月には通常弾が出る事もあり、ここでの新テーマや強化カードに注目です。
さいごに
いかがでしょうか?
今回は実に34枚のカードが動く歴史的な改訂となりました。
禁止カードは1枚だけですが、禁止解除が多くて旧勢力の解放が強いイメージの改訂となっています。
果たして伝説のカード達は新環境で活躍できるか!?今後の遊戯王OCGは楽しみですね!