はじめに
こんにちは!
YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は「PHANTOM NIGHTMARE」で登場した【粛声】について解説していきます。
OCGではレアリティも低くて組みやすいデッキです。
さらに特殊召喚が多くないミッドレンジ型のテーマな為、《増殖するG》や《マルチャミー・フワロス》などの手札が増える誘発に対しても、受けが良い部類のテーマになります。
ぜひ最後まで読んでくださいね!
【粛声】について
属するモンスターは全て光属性で統一され、ドラゴン族または戦士族で光属性の儀式モンスターに関する効果を持つサポートカードで構成されています。
モチーフとしては初期の遊戯王《ローガーディアン》と《ローの祈り》に加えて、近代の《古聖戴サウラヴィス》・《竜姫神サフィラ》を含めたリメイク及び派生テーマとなっています。
採用カード解説
《粛声の祈り手ロー》 3枚
攻撃力50。
疑似的なサーチャー役及び再利用可能な儀式素材です。
初動になるので3枚採用になります。
サーチではなくそのまま表側で永続魔法・罠を設置してくれるので、《灰流うらら》を喰らわない上、相手ターンに儀式素材にして蘇生させると永続罠の《粛声なる威光》を、そのまま表に設置して妨害を追加できます。
《粛声の竜賢姫サフィラ》 3枚
《粛声なる祈り》を落としながら、儀式モンスターを持ってくる効果+墓地効果で儀式召喚効果も持っている便利すぎるカード。
テーマの潤滑油になります。
墓地効果がこのテーマにおける基本的な儀式召喚の方法になるので、なるべく最初に持っておきたいカードになります。
《粛声の竜賢聖サウラヴィス》 1枚
儀式魔法を含む、魔法カード2枚をデッキに戻して手札から特殊召喚可能なモンスターで、基本的に場に出て活躍するカードです。
チェーンに乗らない特殊召喚の無効除外妨害の《古聖戴サウラヴィス》に変身できるカードで、素で2600/2800という高い数値を誇るから殴りにもいけます。
《粛声なる威光》で出す事もできるし、自身の効果で出せばリソース回復にもなるので非常に優秀です。
余裕があれば出しておきたいカード筆頭です。
《粛声なる守護者ローガーディアン》 2枚
儀式召喚で出すとサーチ効果が使える上に、《粛声の祈り手ロー》がいると打点が4100になって万能無効効果を持ちます。
《粛声の祈り手ロー》自体儀式素材になると、場に戻ってくるので基本的にこの2枚セットで運用するカードとなります。
ただし、場の《粛声の祈り手ロー》1体しかない状態で素材して儀式召喚すると、場に《粛声の祈り手ロー》が一瞬だけ存在しないラグが生じるので、そこに気をつけたいカードです。
また、【粛声】の万能無効はほぼこのカードしかないので、妨害数も多くないテーマ故にどこで妨害効果を切るかプレイングが求められる要素になります。
《古聖戴サウラヴィス》 2枚
【粛声】カテゴリが登場する前から存在する儀式モンスター。
手札に持っておくだけでモンスターを対象にとる効果を防げる他、場の自分を手札に戻して相手のチェーンに乗らない特殊召喚を無効にして除外できる妨害効果を持ちます。
基本的にこのデッキではこのカードを初動の儀式召喚で出す事は少なく、余裕がある時に追加で出す妨害モンスターとなります。
《宣告者の神巫》 3枚
お馴染みのEX・デッキから天使族を落とせる便利カードです。
基本的には《トリアス・ヒエラルキア》を落として、《トリアス・ヒエラルキア》の効果で《宣告者の神巫》をリリースする動きがメインになります。
リリースされる事で《粛声の祈り手ロー》をデッキから特殊召喚できるので1枚初動になります。
後手でも《旧神ヌトス》を落とす事も出来て用途が多くて優秀なカードです。
《トリアス・ヒエラルキア》 1枚
《宣告者の神巫》で落とされるカードです。レベルが高いので素引きしても儀式素材に使えます。
《粛声なる祈り》 2枚
テーマの儀式魔法です。
《粛声の竜賢姫サフィラ》 で落とすカードとなり、墓地効果で相手の《超融合》などの除去を喰らっても盤面を立て直せます。
手札に持ってくる優先度は低く、《儀式の下準備》でサーチするくらいの役目になります。
そのため今回は2枚採用にしました。
《粛声なる結界》 3枚
耐性付与+毎ターンノーコストでサーチができるやりすぎな永続魔法。
初動になる上、優先的に持ってきたいカードなので3枚採用になります。
《粛声なる祝福》 1枚
毎ターン墓地・除外リソース回収に加えて、召喚・特殊召喚に反応して戦闘破壊耐性を付与しながら儀式召喚を行う効果があります。
相手のはもちろん、自分でも能動的にリンク召喚などで踏むことも可能で儀式召喚のサイドプランとして優秀です。
初動にはならないので1枚採用になります。
《粛声なる威光》 1枚
展開効果or除去効果を選べる永続罠。
除去効果を使うとこのカードが墓地に送られてしまいますが、《粛声なる祝福》で再利用可能です。
罠カードなので遅いイメージですが、《粛声の祈り手ロー》で直接表側設置が可能で、自分のターンならすぐ使えます。
また相手ターンに《粛声の祈り手ロー》を特殊召喚して設置すれば、1妨害を追加できる非常に優秀なカードです。
☆EXデッキの採用について
儀式召喚中心のデッキなので、EXの採用はかなり余裕があります。
《宣告者の神巫》で落とす用のカードで《旧神ヌトス》《虹光の宣告者》を採用し、儀式サポートのリンクで最もよく使う《大儺主水》は、《強欲で金満な壺》で飛ばないように複数採用にしています。
回し方について
普通に儀式召喚するデッキで、テーマ同士でサーチしたり動ける範囲が奥深いので、基本的に展開ルートを覚えて戦うようなデッキではありません。
《粛声の祈り手ロー》と《粛声なる守護者ローガーディアン》が並ぶ時に、相手の誘発ケアができる動きも可能なので、基本的に展開の決まった正解はないデッキです。
今回は回し方として本当に動けるカードが1枚しかない1枚初動でとして、《粛声の祈り手ロー》1枚からの展開ルートを解説します。
《宣告者の神巫》でも同じ動きが再現できますので、《宣告者の神巫》1枚の展開例から解説していきます。
1.《宣告者の神巫》を召喚して、《トリアス・ヒエラルキア》を墓地に送る。
2.《トリアス・ヒエラルキア》の効果で《宣告者の神巫》をリリースして、墓地から自身を特殊召喚。
3.リリースされた《宣告者の神巫》の効果でデッキから《粛声の祈り手ロー》を特殊召喚。(これ以降《粛声の祈り手ロー》スタートの1枚初動と同じ)
4.《粛声の祈り手ロー》の効果で、デッキから《粛声なる結界》を設置。
5.《粛声なる結界》の効果でデッキから《粛声の竜賢姫サフィラ》を手札に加える。
6.《粛声の竜賢姫サフィラ》の効果で自身を手札から捨て、《粛声なる祈り》を墓地に送って《粛声なる守護者ローガーディアン》を手札に加える。
7.《粛声の竜賢姫サフィラ》の墓地効果で自身を除外して、《粛声の祈り手ロー》をリリースして《粛声なる守護者ローガーディアン》を特殊召喚。
8.《粛声なる守護者ローガーディアン》で適当なカードをサーチ、(本当に他の手札に何もなければ、手札誘発になる《古聖戴サウラヴィス》)チェーン2で《粛声の祈り手ロー》を墓地から自身を特殊召喚。
これで《粛声なる結界》+《粛声なる守護者ローガーディアン》+《粛声の祈り手ロー》の、最低限の耐性持ち4100打点の1妨害ができます。
ここから余裕があれば《粛声なる祝福》や《粛声なる威光》 を設置、《粛声の竜賢聖サウラヴィス》を出したり、《古聖戴サウラヴィス》を儀式召喚して追加で妨害を肉付けしていくイメージになります。
構築について
※リミットレギュレーションは2024年10月となります。
さいごに
いかがでしたか?
OCGでは高額な汎用カードを含めても1万~2万の範囲内で組めて、【粛声】自体が非常にリーズナブルなデッキだと思います。
元々のスペックが高い上に今後の新規次第ではさらなる活躍も見込めます。皆さんもぜひ、手に取って遊んでみてください!