はじめに
はじめまして、YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は2024年4月1日より適用された、遊戯王OCGのリミットレギュレーションについて解説いたします。
前回の1月の改訂では当時の環境の主流だった【炎王】や【スネークアイ】に対する規制はなく、今回の改訂で規制されると予想されていました。
しかし、実際の1月の改訂はそれらの規制はなく、どちらかというとワンテンポ遅い環境カードへの規制が中心のイメージでした。
特に《琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ》の禁止と、《大嵐》や《星杯の神子イヴ》の禁止解除などの環境外での動きが大きいイメージでした。
今回の改訂では予想の段階で前回規制のかからなかった【炎王】と、【スネークアイ】系統に対する規制予想が今回でも引き継がれ、前回の動きから環境も大きく変化していないことから、「緩和の方が多いのでは?」という意見も多かったです。
実際に4月の改訂は多数のプレイヤー予想の傾向とほぼ一致しており、予想外な点でいえば《サモン・ソーサレス》のエラッタ禁止解除でしょう。以下に4月のリミットレギュレーションで変化のあったカードをまとめましたので、解説していきます。
リミットレギュレーションの更新内容
2024年4月リミットレギュレーション
禁止
なし
制限
瀑征竜-タイダル【禁止⇒制限】
“罪宝狩りの悪魔”【無制限⇒制限】
センサー万別【準制限⇒制限】
準制限
星杯の神子イヴ【制限⇒準制限】
S:Pリトルナイト【無制限⇒準制限】
炎王神獣 キリン【無制限⇒準制限】
スネークアイ・エクセル【無制限⇒準制限】
カイザーコロシアム【無制限⇒準制限】
強欲で金満な壺【無制限⇒準制限】
無制限
サモン・ソーサレス【禁止⇒無制限】
宵星の騎士ギルス【準制限⇒無制限】
覇王眷竜ダークヴルム【準制限⇒無制限】
アラメシアの儀【準制限⇒無制限】
インフェルニティガン【準制限⇒無制限】
心変わり【準制限⇒無制限】
禁止カードがなく、逆に禁止解除されたカードは2枚という緩和の方が多い改訂となりました。
今回の変動があった15枚のうち7枚が新たに規制されたカードで、8枚が緩和カードで珍しく緩和の方が多い改訂となっています。
解説
▼こちらの自分の動画でも解説している内容を一部引用しています。
禁止
なし
まさかの禁止カードなしという結果になりました。
実際に禁止カードになりそうなカードが今回は少なく当然の結果と言えます。
因みに2016年7月の改訂が最後の禁止カードのなかった改訂だったので、実に7年9ヶ月ぶりの禁止カードなしとなります。
制限
禁止解除で、四征竜で最後の禁止カードだった《瀑征竜-タイダル》がついに使えるようになりました。
マスターデュエルで既に四征竜がすべて無制限になっており、前回の改訂で《巌征竜-レドックス》が禁止解除されたので順当な禁止解除となります。
“罪宝狩りの悪魔”【無制限⇒制限】
規制されたカードとしてはついに《“罪宝狩りの悪魔”》が制限カードになりました。
【スネークアイ】のほかに【罪宝】の出張セットとして、シンプルに強すぎるカードなので制限前提とも言える性能ですね。
《センサー万別》も最近のロックカードに対する規制の傾向からして規制強化も順当と言えます。
準制限
準制限での緩和は前回禁止解除された《星杯の神子イヴ》のみでした。
そこから前回の制限改定以降も、環境で見かける事もなかったので、スピード感のある緩和となりました。
EXのモンスターで2枚も3枚も変わらないので、恐らく次回で無制限になる流れだと思われます。
S:Pリトルナイト【無制限⇒準制限】
このカードに関しての規制はかなり謎でした。
2枚も3枚も変わらないので、3枚採用しているデッキで《強欲で金満な壺》を使った時にすべて飛ぶリスクが出て来たくらいで、実際の規制による変化は1%にも満たない影響と思われます。
恐らくはこのカード単体が普通に強いので、次回で制限カードにできる意味の様子見だと思われます。
炎王神獣 キリン【無制限⇒準制限】
前回の改訂から引き続き予想されていた【炎王】と【スネークアイ】の中心となるカードの規制です。
【罪宝】ギミックとしてみると、制限カードになった《“罪宝狩りの悪魔”》もあるので、そこそこの規制数に見えます。
しかしサーチ札である《篝火》が、今回ノータッチだったので、規制によるダメージはそこまで大きくありません。
カイザーコロシアム【無制限⇒準制限】
単純なロックカードにして、ニビルケアに使えるなど、現代遊戯王において使った者勝ちになるカードとなっていました。
今回の改訂で制限か禁止になると予想されていましたが、とりあえず準制限で様子見となっています。
強欲で金満な壺【無制限⇒準制限】
EXを飛ばして2枚ドローに変換するデッキによっては実質《強欲な壺》となっているカードです。
今回の改訂で環境にある【粛声】に対する規制がなかったので、このカードが実質【粛声】に対する小さい規制と言えます。
無制限
今回の改訂で2枚目の禁止解除カードです。
エラッタされたため、無制限となっています。
サモン・ソーサレスのサモン・ソーサレスされた新テキストを以下になります。
【サモン・ソーサレス エラッタ新テキスト】
リンク・効果モンスター
リンク3/闇属性/魔法使い族/攻2400
【リンクマーカー:上/左下/右下】
トークン以外の同じ種族のモンスター2体以上
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがL召喚した場合に発動できる。
手札からモンスター1体を効果を無効にして、このカードのリンク先となる相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
その後、この効果で特殊召喚したモンスターと同じ種族のモンスター1体を
デッキから効果を無効にして守備表示で特殊召喚できる。
この効果でデッキから特殊召喚したターン、
自分はデッキから特殊召喚したそのモンスターと元々の種族が同じモンスターしか特殊召喚できない。
エラッタ内容として2つの効果が1つに統合され、手札に送り付けモンスターの用意が必須となりました。
また送り付け先が効果無効となり、リクルート効果を使うとその後の展開は同種族しか出せなくなる縛りが設けられました。
元の効果が強すぎるのもありますが、かなり大きく調整されているため、この効果でのいきなり無制限は納得と言えます。
宵星の騎士ギルス【準制限⇒無制限】
残りの無制限カードは全て順当に準制限から無制限にスライドしたカードになります。
特に《心変わり》がエラッタなしで3枚使えるようになったのは大きく、今後も大会環境のサイドデッキに投入される可能性があると思われます。
考察
今回の改訂は様子見な部分が大きく、【炎王】と【スネークアイ】関連の規制が一番大きかったため、ほかのダメージが少ない【粛声】が相対的に強化されたといえます。
ロックカードの規制によって【神碑】へダメージもありますが、このテーマのカードに対する規制は、直接ありませんでした。
性質上メタ環境によって存在しやすさが大きく変動するので消えてはまた出てくるのを繰り返すと思われます。
新テーマである【天盃龍】には当然規制がなかったため、今後の活躍が気になるところです。
さいごに
いかがでしたか?
今回は4月のリミットレギュレーションの内容から新環境で活躍するテーマについても解説させて頂きました。
遊戯王OCGはこれからさらに様々な新テーマや既存の強化が登場していくと思われますので、ますます注目と期待が集まっていくと思います。
ぜひ、皆さんもお気に入りのテーマを見つけられると幸いです!