はじめに
はじめまして、YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は「デッキビルドパック ワイルド・サバイバーズ」で登場した【ヌーベルズ】についてのデッキを解説します。
このテーマは、20年前の謎のバニラ儀式モンスターであった《ハングリーバーガー》と、儀式魔法の《ハンバーガーのレシピ》を彷彿とさせるデザインになっています!
レシピを受け継いだ新たなシェフたちが振舞う儀式モンスターのフルコース的なビジュアルが良いですね。
単なる《ハングリーバーガー》をテーマ化したカテゴリではなく、あくまで料理のフルコースをモチーフとしています。
《ハングリーバーガー》としての要素は、《Recette de Spécialité~料理長自慢のレシピ》のイラストのように、料理長の一番得意料理はハンバーガーだったというストーリーに溶け込む形で上手くデザインされています。
構築について
▶デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
※リミットレギュレーションは2023年10月となります。
《ブエリヤベース・ド・ヌーベルズ》 1枚
《ポワレティス・ド・ヌーベルズ》 1枚
《フォアグラシャ・ド・ヌーベルズ》 1枚
《バラムニエル・ド・ヌーベルズ》 1枚
《バグリエル・ド・ヌーベルズ》 1枚
《ハングリーバーガー》 1枚
基本的に【ヌーベルズ】儀式モンスターは、対象をとられるなどの条件で、特定の場のモンスター2体をリリースすることで、自身の元々のレベルより1~2上のレベルの【ヌーベルズ】モンスターを特殊召喚していくシステムです。
微妙に条件は違いますが、元のレベルが高くなるたびに条件がやや緩くなっています。
《バラムニエル・ド・ヌーベルズ》を【ヌーベルズ】の効果で出して、相手ターンでも効果が使えるようにするのが理想。そのため、無駄なくアドバンテージを稼げる展開は、《ブエリヤベース・ド・ヌーベルズ》→《ポワレティス・ド・ヌーベルズ》→《バラムニエル・ド・ヌーベルズ》でドローやサーチを挟みつつ目標に迎えます。
詳しい展開ルートについては後述します。
《ポワソニエル・ド・ヌーベルズ》 2枚
後から登場したペンデュラムモンスターで、モンスターとしての効果でレベル1の儀式モンスターか【レシピ】カードをサーチできます。
リリースされるとペンデュラムゾーンに設置され、ペンデュラム効果でモンスターの表示形式を変更する効果です。
このモンスターを対象にとる効果は、【ヌーベルズ】儀式モンスターの効果を能動的に起動可能。
【ヌーベルズ】儀式モンスターは攻撃表示モンスターをリリースする効果があるので、相手モンスターに使えば守備表示でも利用できるなど様々な役目を持ちます。
重要カードですが、初動としては《Concours de Cuisine~菓冷なる料理対決~》で、このカードをリクルートした方が強いので2枚採用にしています。
《Voici la Carte~メニューはこちら~》 3枚
【ヌーベルズ】モンスター2枚選んで相手に選ばせて手札に加え、儀式なら対応する儀式魔法を持ってこられる強力なサーチ札です。
誘発を相手が投げてくれることもあるので3枚採用しています。
《Concours de Cuisine~菓冷なる料理対決~》 3枚
このテーマにおける最も重要な初動札。
《ポワレティス・ド・ヌーベルズ》をリクルートするだけではなく、【ヌーベルズ】儀式モンスターの効果を使う為に、相手の場にモンスターを送る役目があります。
さらにこのカードの墓地効果で、【ヌーベルズ】儀式モンスターの効果を使う為の対象をとる効果があるなど重要な役目もあります。
実質3度くらい仕事のある初動札になるので、当然の3枚採用です。
《Nouvellez Auberge 『À Table』》 2枚
【レシピ】カードのサーチ・サルベージを内蔵し、リソース回復効果もあるフィールド魔法です。
キーカードではありますが、初動にはならないので2枚採用にしています。
このデッキの動きでは《Recette de Spécialité~料理長自慢のレシピ~》の万能カウンター罠を持ってきますが、このカードでもサーチできるので、サーチでこのカードを経由するとリソースが伸びてお得になれる存在です。
《Recette de Poisson~魚料理のレシピ~》 2枚
《Recette de Viande~肉料理のレシピ~》 1枚
このテーマの儀式魔法です。
ターン制限がない上に《Recette de Poisson~魚料理のレシピ~》で《ブエリヤベース・ド・ヌーベルズ》を出すと、《Recette de Viande~肉料理のレシピ~》を持ってこられるので、一般的に2:1の採用比率にしている構築が多いです。
《Recette de Spécialité~料理長自慢のレシピ~》 1枚
最近のテーマによくある万能カウンター罠です。
墓地効果で《ハングリーバーガー》がある時にも妨害効果が使えるので、実質2妨害分の仕事がこなせるカード。
名称ターン制限がある上に、《Nouvellez Auberge 『À Table』》で墓地から回収して再利用もできるので、1枚採用にしています。
EXについて
《聖菓使クーベル》が、《Concours de Cuisine~菓冷なる料理対決~》の効果を使うために必須ですが、リリースした後にEXデッキに戻るので1枚採用でも問題ないです。
他に《宣告者の神巫》や《天底の使徒》で落とすためのカードや、儀式汎用リンクモンスターの《大儺主水》を採用しています。
回し方について
▼下記自分のマスターデュエルの動画でも動きを実際に紹介しています。
【遊戯王マスターデュエル】 食べられる側は相手です 『ヌーベルズ』 【ゆっくり解説】
https://youtu.be/r5zezU4GAyc?si=Yoi4zpNZWZFgtNL8
このテーマには1枚初動がありませんが、《Concours de Cuisine~菓冷なる料理対決~》+《ブエリヤベース・ド・ヌーベルズ》or《Recette de Poisson~魚料理のレシピ~》かそれに付随するサーチカードの2枚で動ける基本的な展開があります。
2枚目のカードの要求値がかなり低いので実質1枚初動の要求値で安定感がかなり高いです。
以下に展開ルートを解説します。
手札:《Concours de Cuisine~菓冷なる料理対決~》+《Recette de Poisson~魚料理のレシピ~》
- 《Concours de Cuisine~菓冷なる料理対決~》を発動して自分の場に《ポワソニエル・ド・ヌーベルズ》、相手の場に《聖菓使クーベル》を攻撃表示で特殊召喚。
- 《ポワソニエル・ド・ヌーベルズ》の効果で《ブエリヤベース・ド・ヌーベルズ》を手札に加える。
- 《Recette de Poisson~魚料理のレシピ~》発動、《ポワソニエル・ド・ヌーベルズ》をリリースして《ブエリヤベース・ド・ヌーベルズ》を儀式召喚。
- 《ブエリヤベース・ド・ヌーベルズ》の5枚めくってテーマカードを手札に加える効果を発動。(この時手札に加えるカードはないとして進める)、チェーン2でリリースされた《ポワソニエル・ド・ヌーベルズ》のペンデュラムゾーンに設置する効果を発動。
- 《ポワソニエル・ド・ヌーベルズ》の効果で、《ブエリヤベース・ド・ヌーベルズ》を対象にとる効果を発動し、《ポワソニエル・ド・ヌーベルズ》を攻撃表示で特殊召喚。対象にとられた《ブエリヤベース・ド・ヌーベルズ》の効果で、自身と相手の場の《聖菓使クーベル》をリリースして《ポワレティス・ド・ヌーベルズ》を特殊召喚。
- 特殊召喚された《ポワレティス・ド・ヌーベルズ》の効果で1枚ドロー。
- 墓地の《Concours de Cuisine~菓冷なる料理対決~》を発動して、自分の場の《ポワレティス・ド・ヌーベルズ》を対象に効果を発動。対象にとられた《ポワレティス・ド・ヌーベルズ》の効果で、自身と《ポワソニエル・ド・ヌーベルズ》をリリースして《バラムニエル・ド・ヌーベルズ》を特殊召喚。
- 《バラムニエル・ド・ヌーベルズ》で、《Nouvellez Auberge 『À Table』》を手札に加える。
- 《Nouvellez Auberge 『À Table』》を発動。効果処理で《Recette de Spécialité~料理長自慢のレシピ~》を手札に加える。
- 《Recette de Spécialité~料理長自慢のレシピ~》をセットしてエンド。エンドフェイズに《Nouvellez Auberge 『À Table』》の効果で、墓地のカードをデッキに戻して1枚ドロー。
最終盤面:《バラムニエル・ド・ヌーベルズ》+《Recette de Spécialité~料理長自慢のレシピ~》+2枚ドロー
かなり地味ですが、
- 《バラムニエル・ド・ヌーベルズ》の1妨害
- 《バグリエル・ド・ヌーベルズ》 を出して2回分の妨害
- 《Recette de Spécialité~料理長自慢のレシピ~》自体が1妨害
- 《バグリエル・ド・ヌーベルズ》で《ハングリーバーガー》を出せば墓地効果で+1妨害
2枚で最大5妨害を引き出す事ができて、非常に妨害の質は高いです。
さいごに
いかがでしたか。
このテーマは《ハングリーバーガー》という1枚の儀式カードからフルコースというコンセプトを与えられて、かなり独自性の強い面白いテーマに仕上がっていて非常にコミカルで楽しいです。
良ければ皆さんも、ぜひ手に取って遊んでみてください!