【湯蔵ちゃんねる】ヴァンキッシュ・ソウルデッキ紹介!

はじめに

はじめまして、YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は「デッキビルドパック ワイルド・サバイバーズ」で登場した【VS】と書いて「ヴァンキッシュソウル」と読むテーマのデッキについて解説します。

【VS】の属するモンスターは地属性・炎属性・闇属性の3つに分かれており、種族は全て異なる構成です。
コンセプトとしては、いわゆる格ゲーのようなビジュアルと動きを意識しており、手札から特定の3属性のモンスターを見せて効果を発揮するのが特徴。
ほとんどのカードがフリーチェーンで発動できる効果を持っており、これもリアルタイムでコマンド入力を行う格闘ゲームがモデルだと言われています。

展開の動きは現代遊戯王の中ではシンプルながら、どのモンスターも役割を格ゲーのようにそれぞれ戦える能力を持ちます。
このテーマは遊戯王の中でも珍しいコントロールタイプに分類され、相手の動きを見極めてうまく妨害や相手の除去を回避していくプレイングが求められる楽しいテーマです。


構築について

▶デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
※2023年10月のリミットレギュレーションを適用。

【VS】は手札には地属性・炎属性・闇属性のモンスターをある程度持っておく必要があり、構築も必然的にモンスターの採用が多めです。
幸いに汎用カードである《増殖するG》や《灰流うらら》も対応属性であるため、無理なくモンスターの汎用カードを採用できるテーマとも言えます。

以下にデッキレシピの採用カードの要点をまとめていきます。

《VS ラゼン》 3枚

VS ラゼン
格ゲーにおける主人公枠、このテーマにおける中心カードです。
このカード自体にモンスターサーチ効果があるので、唯一の1枚初動カードとなります。
また、フリチェで自身と縦列の相手モンスターを破壊する効果なので、後攻や相手ターンに《闘神の虚像》で相手と同じ縦列に出して除去を狙う戦闘要員でも活躍します。

《VS Dr.マッドラヴ》 3枚

VS Dr.マッドラヴ
格ゲーにおけるヒロイン枠で、《VS ラゼン》とは逆にテーマの魔法罠サーチ担当です。
基本的に《VS ラゼン》の展開でこのカードを経由して魔法罠を手札に加えていくのが理想となります。
除去効果としても守備力を参照するバウンス効果があるので除去効果でも活躍できる場面があります。

《VS 蛟龍》 3枚

VS 蛟龍
格ゲーにおけるDLCの追加キャラ枠で新規カードとなります。
上級モンスターとして《VS ラゼン》と、《VS Dr.マッドラヴ》を合わせたテーマ内の万能サーチ担当となります。
手札の炎属性を2枚見せる必要があるものの、第3のサーチ担当としてテーマ全体の展開の最大値が伸びるようになりました。

《VS パンテラ》 1枚

VS パンテラ
自力で場に出る効果と《VS ラゼン》と対称的な魔法罠の除去効果担当です。
そこまで重要度は高くないですが、細かい用途に使えるので1枚採用です。

《VS プルトンHG》 1枚

VS プルトンHG
攻守が極端に増減するカードで、相手ターンに特殊召喚できる唯一無二の効果です。
このカードの存在によって、手札が良い時には自分の0ターン目にあたる相手ターンにいきなり《VS 龍帝ヴァリウス》を出して、妨害を撃ち込めます。
またレベル6なので《スモール・ワールド》で【深淵の獣】とサーチ関係を繋げられます。

《VS ヘヴィ・ボーガー》 3枚

VS ヘヴィ・ボーガー
格ゲーにおけるいわゆる投げキャラです。
フリーチェーンで手札から場の【VS】モンスターと入れ替える効果を持ち、相手の対象を取る妨害に対する回避技としても運用できます。
このカードの効果としては便利なドロー効果と1500のダメージを相手に与えるバーン効果を持ち、自分と相手のターンに交互に使うことで3000ダメージという高いバーンダメージを与えられます。

《VS 龍帝ヴァリウス》 2枚

VS 龍帝ヴァリウス》
このテーマのエースカードです。
《VS ヘヴィ・ボーガー》と同じフリチェで、交代で場に出る効果を持ち、自身の効果は耐性付与のガード技と便利な除去技を持ちます。
また、自身がドラゴン族なので《深淵の獣マグナムート》でサーチできるのも強みです。

EXの採用について

【VS】のEXは専用カードのリンク1《闘神の虚像》が必須カードとして、残りの枠は基本的に汎用カードで埋める形になります。
汎用以外で相性が良いカードとして、ランク4の《BK キング・デンプシー》でキーカードである《VS ラゼン》を手札に加えられるのが、強みともなるので1枚採用しています。

回し方について

▼下記自分のマスターデュエルの動画でも動きを実際に紹介しています。

【遊戯王マスターデュエル】 あまりにも奥が深くて楽しい 『VS ヴァンキッシュソウル』 【ゆっくり解説】

【遊戯王マスターデュエル】 あまりにも奥が深くて楽しい 『VS ヴァンキッシュソウル』 【ゆっくり解説】
https://youtu.be/A_Dg38YUbwE?si=iP7CwKIXnB2sEua1

コントロール型のデッキなので大きく展開する動きはなく、基本的に相手の出方を伺いながら戦うデッキです。
そこで、テーマの基本となる動きを何点か紹介します。

◇《VS ラゼン》1枚初動

  1. 《VS ラゼン》召喚で《VS Dr.マッドラヴ》を手札に加える。
  2. 《VS ラゼン》を素材に《闘神の虚像》をリンク召喚。
  3. 《闘神の虚像》の効果で手札の《VS Dr.マッドラヴ》を特殊召喚。
  4. 《VS Dr.マッドラヴ》で好きな【VS】魔法罠をサーチ。

盤面
《闘神の虚像》+《VS Dr.マッドラヴ》+【VS】魔法罠

《VS ラゼン》が需要な初動カードと言われていますが、この通りに展開テーマではないので1枚でできる事はかなり限られています。
手札に少しでもボリュームがあればもう少し展開が伸びるので、以下に展開例をもう一つ紹介します。

◇《VS ラゼン》+適当な炎属性1枚の2枚初動

  1. 《VS ラゼン》召喚で《VS 蛟龍》を手札に加える
  2. 《VS ラゼン》の炎属性1枚を見せてこのターン効果で破壊されない効果を発動
  3. 《VS 蛟龍》の特殊召喚条件を満たしたので効果で特殊召喚
  4. 《VS ラゼン》を素材に《闘神の虚像》をリンク召喚
  5. 《闘神の虚像》の効果で墓地の《VS ラゼン》を手札に加える
  6. 《VS 蛟龍》手札の炎属性2枚(1枚は回収した《VS ラゼン》)を見せて、好きな【VS】カードをサーチ

▼相手のターン▼
《VS 蛟龍》の効果は相手のターンでも使えるので、すぐに手札の炎属性2枚を見せてで好きな相手ターンに展開できる【VS】モンスターをサーチ。(《VS 龍帝ヴァリウス》や《VS ヘヴィ・ボーガー》など)

これでさっきの《VS Dr.マッドラヴ》を使った展開より自由に動くことが可能で、手札が良ければ《VS Dr.マッドラヴ》と、《VS 蛟龍》のサーチを2回駆使して強力な盤面ができます。
特に《VS 蛟龍》は相手ターンにもサーチ効果が使えるので、先攻で出すと実質2回サーチが行える強力なカードとなっています。

さいごに

いかがでしょうか。
このテーマは普通のテーマと違って手札が多ければ多いほどやれる範囲が広がるので、かなり初動の立ち上がりが重要になります。
しかし、手札が増えた時の選択肢の多さは、本当に相手のあらゆる動きに対して回避や妨害を刺し込める楽しさがあります。
良ければ皆さんも、ぜひ手に取って遊んでみてください!

湯蔵チャンネル