はじめに
はじめまして、YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は2019年の夏に発売された「デッキビルドパック ミスティック・ファイターズ」で登場した【ジェネレイド】というテーマについてのデッキを紹介します。
【ジェネレイド】という名称は、大将・将軍を意味する「ジェネラル(general)」と、急襲・強襲を意味する「レイド(raid)」を掛けたもの。
大型モンスターによるRPGのボスラッシュがコンセプトとなっているテーマです。
※なんと、英語名でも「BOSS」という単語が含まれています。
環境テーマである【神碑】とイラストでストーリーの繋がりが示唆されており、OCGでも人気の高いカテゴリです。
デッキの動きとしてはフィールド魔法の《王の舞台》で毎ターン大型モンスターを供給するデザインで、中心となる大型モンスターはすべてレベル及びランクが9に統一されています。
元はランク9の最強格である《真竜皇V.F.D.》を出すのを得意とするデッキでしたが、禁止カードになってしまったためしばらくは不遇の時期が続いていました。
しかし、2022年の秋に発売された「PHOTON HYPERNOVA」で《王の呪 ヴァラ》と新たなエース格の《影の王 レイヴァーテイン》の2枚の新規が登場しました。
新規によってデッキとしての性能がかなり上がり、よりボスラッシュらしい展開のできる楽しいデッキとなっています。
構築について
▶デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
※リミットレギュレーションは2023年10月となります。
フィールド魔法の《王の舞台》への依存度が高いため、フィールド魔法へのアクセスが多い構築を意識しています。
【ジェネレイド】モンスターの妨害効果はモンスターリリースをコストで要求してくるため、そのコストを担う、トークンを大量に生成する《王の舞台》は必要不可欠となっています。
逆に言えば《王の舞台》を引き込めば基本的な動きができるのも特徴です。
次にテーマの主要カード、及びその他の相性良いカードの採用理由及び解説をしていきます。
《王の舞台》 3枚
【ジェネレイド】における最も重要なカードにしてフィールド魔法です。
相手がドローすると自分のデッキから【ジェネレイド】モンスターをリクルートし、相手ターンであればトークンを可能な限り特殊召喚します。
相手の通常ドローに反応するので、特に複雑なコンボを考えなくても使えます。
《王の影 ロプトル》 3枚
【ジェネレイド】における唯一の下級にして展開の潤滑油を担う存在です。
自分・相手メインフェイズにフリチェーンで、モンスターをリリースすることでデッキの【ジェネレイド】をリクルートできます。
また、相手ターンに自分の場の【ジェネレイド】の攻守を1000パンプさせるのも強力で、並べておくことでかなり相手を威圧できます。
《光の王 マルデル》 1枚
このテーマのサーチ担当です。
《王の影 ロプトル》の効果で、即リクルートすることでこのカードを出して、テーマのキーカードである《王の舞台》をサーチできます。
このカードの存在によって、初動の《王の影 ロプトル》が《王の舞台》へアクセスできる事実上の初動となります。
《轟の王 ハール》 1枚
最も優先度の高い妨害要員となります。
なんでも無効に加えて相手の手札をセルフハンデスする効果もオマケで持ちます。
《王の呪 ヴァラ》 3枚
簡単にランク9を作れる新規のレベル9モンスター。
自力で場に出られる効果を持ち【ジェネレイド】を横に並べる効果を持ちます。
呼び出されたモンスターは効果無効にならないので、《光の王 マルデル》を展開できればそのまま効果も使えます
《失楽の魔女》 3枚
【禁じられた】速攻魔法をサーチできる汎用的な効果。
また、相手メインフェイズにレベル4天使族をリクルートできる効果も持つので、このデッキでは《王の影 ロプトル》を持って来られます。
EXデッキの採用について
【ジェネレイド】はレベル9のテーマであるため、従来は汎用ランク9の採用が中心でした。
初期のエース格であった《永の王 オルムガンド》はやや扱いにくい性能で、採用しても場に出すにしても低い優先度でした。
しかし、新規の《影の王 レイヴァーテイン》の登場によって、《永の王 オルムガンド》を採用する価値が大きく生まれました。
現在ではランク9出す余裕がある時は《影の王 レイヴァーテイン》を出しつつ、妨害として《永の王 オルムガンド》を後から出すギミックとなっています。
またリンク召喚はあまり行わないので、ランク9はEXモンスターゾーンに置いておくことで《王の舞台》によるトークンの生成を阻害しません。
回し方について
▼自分のマスターデュエルの動画でも動きを実際に紹介しています。
https://youtu.be/IpfkKXbQ7Sk?si=LUkS0tmex1j3WX2H
展開デッキではないので細かい動きはありませんが、《王の舞台》で【ジェネレイド】を出す場合に2パターンの動きがあります。
簡単に以下の2パターンのメリットとデメリットを含めて紹介します。
○直接【ジェネレイド】を出す場合
- 相手のドローフェイズ、ドロー後に《王の舞台》の効果発動
- デッキから《轟の王 ハール》を特殊召喚
- 《王の舞台》の効果でトークンを4体生成
盤面:《轟の王 ハール》+トークン4体
メリット:相手メインフェイズの最初の動きを《轟の王 ハール》で妨害できる
デメリット:《王の影 ロプトル》を経由していないので盤面がやや弱め
○《王の影 ロプトル》を経由して【ジェネレイド】を出す場合
- 相手のドローフェイズ、ドロー後に《王の舞台》の効果発動
- デッキから《王の影 ロプトル》を特殊召喚
- 《王の舞台》の効果でトークンを4体生成
- 相手メインフェイズ、相手の効果にチェーンして《王の影 ロプトル》の効果を発動
- トークンを1体リリースして、デッキから《轟の王 ハール》を特殊召喚
盤面:1テンポ遅れて《王の影 ロプトル》+《轟の王 ハール》+トークン3体
メリット:《王の影 ロプトル》がいることでトークンを含めて全体をパンプできている
デメリット:相手メインフェイズの最初の動きを妨害できない
《轟の王 ハール》のセルフハンデス効果は、《王の影 ロプトル》しか場にいない時でも《轟の王 ハール》を後出しで出しても反応するので、覚えておくと便利です。
また相手の最初の動きを見てから、《王の影 ロプトル》の効果のリクルート先を選ぶこともできるので臨機応変に動けます。
しかし、最初の相手の動きを絶対止められないのがかなり致命的なので、上記の2パターンはそれぞれお好みで選択することになります。
さいごに
いかがでしょうか。
【ジェネレイド】は自らRPGのボスとなって対戦相手に対して挑戦させる雰囲気も楽しめるテーマです。
特にストーリー的に繋がりのある【神碑】と関連性はあるものの、テーマギミックでは特に関連性がないので今後に進展もありそうだと言われています。
将来的にはレベル9の新規及びランク9もこのカテゴリにとっては強化に繋がるので拡張性も高いです。
皆さんもこの機会にぜひ、友達との決闘用などに組んで遊んでみてください!