はじめに
はじめまして、YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は2023年の秋に発売された「WORLD PREMIERE PACK 」で登場した【ゴーティス】というテーマについてのデッキを紹介します。
このテーマは元々2022年に海外TCGにて登場したテーマで、日本ではOCGより早くマスターデュエルにて実装されたことが話題となりました。
カテゴリ名の【ゴーティス】は来日元である英語名の「Ghoti」をほぼそのままローマ字読みしたもので、「Ghoti」は、英語圏で使われる「ghoti」の学術的なジョークが由来となっています。
ジョークとされている「ghoti」は、英単語の綴りと読み方があまりにもかけ離れている文学的に曖昧な要素を揶揄する為の言葉です。
日常的に使われる単語にも関わらず、特殊な読み方の部分を抜き出して作られた造語です。
抜き出したのは「laugh(ラフ) の gh」「women(ウィミン) の o」「nation (ネイシャン) の ti」で、合わせて「フィッシュ」と読みます。
「fish」と全く同じ読みであり、綴りが全く異なるのに同じ読みになるという皮肉であり、遊戯王ではこれをモチーフとした未知の魚のような生命体なビジュアルとなっています。
構築について
▶デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
※リミットレギュレーションは2023年7月となります。
基本的にこのテーマは相手ターンにシンクロ召喚して妨害するのを目標として展開します。
【ゴーティス】のチューナーモンスターは3種ありますので、まず重要となる3種の採用枚数と役割を解説します。
《ゴーティスの灯ペイシス》 3枚
《ゴーティスの妖精シフ》 3枚
この2枚は除外されると次のターンのスタンバイフェイズで自分の場に特殊召喚され、特殊召喚した相手ターンのメインフェイズにシンクロ召喚する効果を持ちます。
ゴーティスにおける最も重要なギミックなのでそれぞれ3枚採用、このデッキはこの2枚を除外して相手ターンにシンクロする戦術が基本となります。
固有効果としては《ゴーティスの灯ペイシス》がフィールドで自身を除外して手札から魚族を特殊召喚。
《ゴーティスの妖精シフ》は墓地効果で自身を除外して自分の場の魚族の攻撃力を500強化します。
《ゴーティスの紅玉ゼップ》 1枚
他の2枚と異なり相手ターンで除外されたら即座に場に特殊召喚し、特殊召喚に成功した場合の効果でそのままシンクロ召喚。
相手ターンに出した《ゴーティスの大蛇アリオンポス》を経由することで、そのまま星8シンクロに繋がります。
他の2枚と違って自力で展開できるカードではないので、1枚採用に留めています。
続いてチューナー以外の採用カードについての解説です。
《揺海魚デッドリーフ》 3枚
魚族の汎用カードで、場に出た時にデッキの魚族1枚を墓地に送ります。
《ゴーティスの妖精シフ》を落とす事で、自身の効果で墓地から除外して相手ターンに場に帰還、相手ターンにそのまま《ゴーティスの大蛇アリオンポス》をシンクロ召喚が可能。
《ゴーティスの大蛇アリオンポス》で《ゴーティスの紅玉ゼップ》を除外することで、星8シンクロに繋げられるので、《揺海魚デッドリーフ》は1枚初動で【ゴーティス】の最も基礎的な動きができる重要カードとなります。
《鰤っ子姫》3枚
召喚・特殊召喚に成功した時に自身を除外することで、レベル4以下の魚族をリクルートする効果があります。
リクルート先は《揺海魚デッドリーフ》となるので実質6枚体制の水増し要員となります。
《死神官-スーパイ》 3枚
手札コスト1枚で自身と《スーパイ》を特殊召喚して、そのままレベル6シンクロを召喚権なしで行える汎用カードです。
《ゴーティスの大蛇アリオンポス》が重要カードとなるのでこのカードを採用しています。
《アビス・シャーク》 3枚
水属性が自分の場にいる時に特殊召喚できて、魚族モンスターをサーチできる汎用カード。
非常に便利なカードですが、このカードのレベルが【ゴーティス】と合わない奇数の5なのがネックとなります。
「No.」モンスターのエクシーズ素材として運用する場合はレベル4としても扱えるので、水属性ランク4として強力な《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》の素材として使えば、無駄がないです。
《ミナイルカ》 1枚
【ゴーティス】と同じ海外新規として来日したカードです。
レベルが4で扱いやすく、水属性モンスターが効果を発動した場合に手札から特殊召喚できる効果、自分の魚族を除外する効果を持っており、【ゴーティス】とのシナジーが多少意識されているデザインとなっています。
展開に直結するカードではないので、便利枠で1枚の採用としています。
《ゴーティスの兆イグジープ》 1枚
【ゴーティス】の星4下級モンスターです。
魚族モンスターが除外された場合に場に出るシンプルな効果。
フィールド魔法の《最果ての宇宙》がコストで魚族を除外してサーチする効果なので、このカードを持ってくればそのまま場に出せるシナジーがあります。
しかし、《最果ての宇宙》と共に重要度が高いカードではないので共に1枚の採用としています。
《最果ての宇宙》1枚
【ゴーティス】の専用フィールド魔法です。
①と③の効果はこのカードの維持に関わる効果なので実質②のゴーティスサーチ効果がメインとなります。
サーチとしてはコストが必要で少々遅く、このカード自体は場持ちが良いので1枚採用にしています。
《ゴーティスの陰影スノーピオス》1枚
自分・相手のメインフェイズに自分の手札・墓地から魚族モンスター2体を除外して、手札から特殊召喚できる【ゴーティス】の星6上級モンスターです。
ややコストは重いですが、除外されることで効果を発動できる魚族のトリガーになれる上、星6上級モンスターはシンクロ素材としても優秀です。
自身が除外された時に墓地の魚族を回収する効果も強力ですが、初動で使って強いカードではないので1枚採用としています。
☆EXの採用について
【ゴーティス】チューナーで相手ターンにシンクロ召喚できるモンスターは魚族限定となるので、テーマカードの他に《白闘気白鯨》を採用。
こちらはシンクロ召喚時に相手の攻撃表示モンスターを全て破壊する強力な効果があります。
同じ星8シンクロに《白闘気白鯨》もありますが、こちらは単体の除外除去なので状況に応じて使い分けることが出来ます。
回し方について
特に決まった展開ルートはありませんが、《ゴーティスの灯ペイシス》と《ゴーティスの妖精シフ》 2種を除外するのが最大の目的です。
相手ターンに特殊召喚されるこの2種のチューナーで相手メインフェイズにシンクロして、星8シンクロや星10の《最果てのゴーティス》を狙っていきましょう。
1枚展開は《揺海魚デッドリーフ》の説明欄で触れてあるので、こちらでの記載は省略します。
▼細かい展開については、マスターデュエルで実際に回した動画があるのでこちらをご覧ください!
さいごに
いかがでしたか。
マスターデュエルにて半年早く先行実装されたテーマでもあるため、OCGで登場した時には既にある程度研究も進んでいたカテゴリでもあります。
新テーマということもあり、新規の余地も多く今後の期待も高いです。
良ければ皆さんもぜひ手に取って遊んでみてください!