【湯蔵チャンネル】サブテラーデッキ解説!

はじめに

YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は「EXTRA PACK2017」で来日した海外先行テーマ、【サブテラー】のデッキについて紹介します。
ぜひ最後までチェックしてくださいね!

サブテラーについて

【サブテラー】のモチーフは、19世紀から20世紀ごろに語られていたアガルタ伝説と言われています。
それはアジアのどこかに存在していたとされる地下都市にまつわる伝説であり、特異な能力を持つ人類や動植物が描かれています。

カテゴリ名は地下に潜む恐怖といったニュアンスで、地下という意味の"subterranean"と、恐怖などの意味がある"terror"を組み合わせた造語です。

全体的なイラストは薄暗い空気で海外のTRPG風のビジュアルから、翠色なライトカラーが目立つとても自然的な美しさを感じられるデザインとなっています。

構築について

▶デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
※リミットレギュレーションは2023年7月となります。

このテーマは来日した時期と同じ「Vジャンプ2017年11月号」の書籍付録で登場した《サブテラーの導師》によって大きく動きが変革しました。
今回はその中で最も強いとされる《サブテラーの導師》を中心とした、導師ビートとも呼ばれるデッキタイプを紹介します。

導師ビートタイプでは必要最低限の【サブテラー】カードが合理的にまとめられており、余った枠を汎用カードである手札誘発や永続罠などに充てています。
《サブテラーの導師》を維持することでテーマカードを恒常的に供給し、ローテンポで相手と盤面のやり取りを行うメタビート寄りのデッキです。

▼こちらが自分のYouTubeで《サブテラーの導師》がどれくらい重要か解説した動画になります。
https://youtu.be/s85iJGHM5Qo

【遊戯王】 たった1枚で全てを変えてしまった男 『サブテラーの導師』 【ゆっくり解説】

次にテーマの主要カードの採用理由及び解説をしていきます。

採用カードについて

《地中界シャンバラ》 3枚

地中界シャンバラ
テーマ専用のフィールド魔法であり、《サブテラーの導師》を初動で動かすには必須のカードとなります。
今時のよくある発動処理時にカテゴリカードをサーチする効果に加えて、起動効果で裏守備の【サブテラー】を表側にする効果、相手の攻撃宣言時に裏守備の【サブテラー】を表側にして攻撃を無効にする効果を持ちます。

《サブテラーの導師》 3枚

サブテラーの導師
【サブテラー】の最も重要なカード。
リバースする度にサーチ効果が使えるので、このカードを毎ターンリバースすることで絶え間なく手札を補充可能に。
ほかにサブテラーカードがあると、自分と他のモンスターを裏返す効果もあって妨害効果も備わっています。
このカードを維持し続けられるかがこのデッキの生命線となるので、このカードと共に戦いながら命運を共にする事になります。

《サブテラーの妖魔》 3枚

サブテラーの妖魔
自分の【サブテラー】モンスターを裏返すことで相手の効果を無効にする手札誘発です。
《サブテラーの導師》でこのカードを常に手札に供給するのが基本戦術。
また、フィールドでも妨害効果が使える上にフィールドでの起動効果で蘇生してリソースを増やす効果があります。
表側と裏側のモンスターの管理は大変ですが、余裕がある時は召喚して盤面をより強固にできます。

《サブテラーの射手》 1枚

サブテラーの射手

1枚採用の下級モンスターとなります。
裏側モンスターを攻撃する時に裏側を捲らずにデッキバウンスできる効果が便利です。
《サブテラーの導師》を展開できた余裕ある時にサーチして出す戦闘要員になります。
また、墓地効果のリクルーターで後続を呼ぶこともできるので1枚フィールドにいるだけで頼もしい存在になります。

《サブテラーマリス・リグリア―ド》 1枚

サブテラーマリス・リグリア―ド
1枚採用にして唯一の【サブテラーマリス】モンスターになります。
シンプルにリバースした時に除外効果が使えるのに加えて、攻守の合計が4700なので《サブテラーの決戦》を使った時に強力な戦闘要員として輝きます。

《サブテラーの決戦》 2枚

サブテラーの決戦

3積みではないですが、このデッキにおける重要カードの1枚です。
このカードは通常罠ではありますが、使用後墓地に行かず再セットできる永続罠に近い性質を持ちます。
複数効果を持ちますが、どれも小回りの効く効果な上に【サブテラー】モンスターの攻撃力を攻守の合計値にする効果が強力。
これによって《サブテラーの導師》の攻撃力は3400、《サブテラーマリス・リグリアード》の攻撃力は4700になります。
また、サブテラーの効果が無効にできない、唯一条件のないフリーチェーン効果です。
そのためこの効果を発動してこのカードが表になっている間にチェーンして、《サブテラーの導師》のモンスターを裏返す効果が相手ターンにも発動できる、完全フリーチェーン化させるテクニックにも使えます。

メタカードの採用について

このテーマは種族がバラバラなため、《センサー万別》と非常に相性が良いです。
また、属性も地属性で統一されているので《御前試合》も採用できます。
【サブテラー】のローテンポな遅さを補う意味でも自分の構築では、現環境で刺さり良い《センサー万別》を3積みにしています。

回し方について

メタビート構築なので複雑な動きはありませんが、《地中界シャンバラ》の1枚展開の基本を紹介します。

  1. 《地中界シャンバラ》を発動し《サブテラーの導師》を手札に加える。
  2. 《サブテラーの導師》をセットし、《地中界シャンバラ》の起動効果でセットした《サブテラーの導師》を対象にとって表側守備表示にする
  3. 《サブテラーの導師》のリバース効果でデッキから【サブテラー】カードをサーチ

最後の【サブテラー】カードは手札の状況によりますが、先攻展開の場合の優先度は以下の基準に従います。

  1. 《サブテラーの妖魔》1枚目
  2. 《サブテラーの決戦》1枚目
  3. 《サブテラーの決戦》2枚目 …

《サブテラーの妖魔》はターン1ですが、《サブテラーの決戦》はターン1がない上に再利用できるので2枚揃えられる状況なら揃えて損はありません。
さらに《サブテラーの決戦》2枚目で相手ターンに、《サブテラーの導師》を表側にして次のターン用に《サブテラーの妖魔》2枚目をサーチすることも可能です。

このテーマの注意点

【サブテラー】は綺麗な動きで盤面や妨害を固められるデッキですが、構えられる妨害の最大値が低いというメタビートらしくない弱点が存在します。
《サブテラーの妖魔》を、再利用するギミックをいれていないのもそうですが、長期戦に向かないテーマなのでメタビート系統の中では短期決戦を目指す必要があります。
そのため、限られた妨害を的確に相手に当てつつ、《サブテラーの決戦》の打点強化で素早く相手のライフを削りとる戦術が理想です。

さいごに

いかがでしたか?
現代では比較的軽視されがちなリバース要素を重点的に扱うテーマであり、個人的にビジュアルも好きでよく愛用しているテーマです。
しばらく新規の音沙汰がないので、そろそろ新規で強化される可能性も高いと思っおり、将来性の期待値も高いと考えています。
良ければ、皆さんも手に取ってもらえると嬉しい限りです!

湯蔵チャンネル