YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は2023年7月1日より適用された、遊戯王OCGのリミットレギュレーションについて解説していきます。
今回の改訂が入る前の直前の環境は、2022年を代表するテーマが春の規制で数を減らして多種多様なテーマが活躍する環境となっていました。
去年の環境と比べると何を規制すべきか分かりにくいイメージのある群雄割拠状態で、7月の改訂シーズンで何が規制されるのか予想もできないまま、今回の改訂を迎えることになりました。
以下に7月のリミットレギュレーションで変化のあったカードをまとめています。
▼下記動画でも詳しくまとめています。
リミットレギュレーションの更新内容
新規禁止
【制限→禁止】
- クシャトリラ・フェンリル
- デビル・フランケン
【無制限→禁止】
- 超重武者装留ブレイク・アーマー
- 盗人の煙玉
新規制限
【禁止→制限】
- EMモンキーボード
- M.X-セイバー インヴォーカー
【無制限→制限】
- 斬機サーキュラー
- 超重武者装留イワトオシ
- ピュアリィ・スリーピィメモリー
【準制限→制限】
- 神碑の泉
- 金満で謙虚な壺
新規準制限
【制限→準制限】
- 終末の騎士
- プランキッズ・ミュー
【無制限→準制限】
- ブロックドラゴン
- 超重武者バイ-Q
新規無制限
【準制限→解除】
- エンシェント・フェアリー・ドラゴン
- 転生炎獣ガゼル
- 鎖龍蛇-スカルデット
- 星守の騎士 プトレマイオス
- BF-隠れ蓑のスチーム
- 雷鳥龍-サンダー・ドラゴン
- 炎舞-「天璣」
- 天底の使徒
- 魔導書の神判
禁止カードとして今回は一気に4枚のカードが追加され、非常に大きな改訂となりましたね。
以下に今回変動のあった注目カードをピックアップして数枚考察していきます。
考察
《クシャトリラ・フェンリル》
【クシャトリラ】のキーカードにして、汎用性の高いカードで制限カードとなっていましたが、登場から1年も経たずに禁止カードとなってしまいました。これにより【クシャトリラ】が1枚で動ける範囲が狭くなってしまいました。
▼自分の動画で解説しています。
https://youtu.be/6mL2L0XrYCU
《超重武者装留ブレイク・アーマー》
【超重武者】のバーン効果持ちカードで、先攻ワンキルが問題で禁止となりました。
このカード自体は【超重武者】の主要な展開に関わらないですが、同カテゴリで《超重武者装留イワトオシ》と《超重武者バイ-Q》が規制されました。
これによって、【超重武者】はいきなり3枚のカードが規制される少し重めの改訂でした。
▼自分の動画で解説しています。
https://youtu.be/2uINEYMwsFc
《盗人の煙玉》《デビル・フランケン》
これらのカードは遊戯王OCGの現大会環境で目立った功績はありませんでしたが、遊戯王マスターデュエルにて禁止になった共通点を持つ2枚のカードになります。
この2枚は元から強力なコンボに使われる事が多く、今後のカードプールの増加によってまた暴れてしまう可能性が高い事を考慮した規制でもあると思われます。
《EMモンキーボード》
ここから禁止解除されたカードについて紹介していきます。
このカードは9期の環境で絶頂期であった【EM】+【Em】をさらに強化したのが問題で、サーチ効果を持つペンデュラム効果が強力な1枚でした。
しかし、10期から新ルールの影響でペンデュラムが大幅に弱体化し、インフレが進んだ現代ではペンデュラム効果のサーチは禁止級の強さではなくなりました。
割と10期ごろからいつ禁止解除されても良かったカードですが、このタイミングでようやく禁止解除となりました。
▼自分の動画で詳しく解説しています。
https://youtu.be/mi-yiPcnBLY
《M.X-セイバー インヴォーカー》
上記の禁止カードと比べると、このタイミングで禁止解除されるのはやや驚きなカードでした。
このカードは10期に無限ループコンボのパーツに利用されたり、当時環境の【剛鬼】のパーツとしても注目が高いまま禁止となったカードです。
現在では無限ループの中核であった《ファイアウォール・ドラゴン》が禁止カードを経てエラッタされたため、《M.X-セイバー インヴォーカー》を禁止にとどめておく必要はあまりありませんでした。
恐らく禁止カードになっていた間のカードプールの増加で、リクルート先が豊富になったことを懸念していた禁止期間だとは思います。
現状で現対戦環境を大きく変動させる程のコンボが見つかっていないため、禁止解除に踏み切ったと思われます。
▼自分の動画で詳しく解説しています。
https://youtu.be/Cu35IJoJPeA
新環境の流行テーマ
【ティアラメンツ】
長い間規制が継続的に続いていた2022年を代表する環境テーマです。
流石に前回の規制で、環境トップではなくなったため、今回の改訂ではほぼノータッチでした。
一応、サーチ先が共有できる意味で《クシャトリラ・フェンリル》が禁止になったのは間接的弱体化ですが、他の環境テーマ規制の多さと比べると今回の改訂で相対的に強さが繰り上がりました。
また新規カードの《レボリューション・シンクロ》の登場により、《混沌魔龍 カオス・ルーラー》が出しやすくなったのも追い風となっています。
【ピュアリィ】
今回の規制で新規のキーカードである《ピュアリィ・スリーピィメモリー》が制限になりましたが、《エピュアリィ・ノアール》などの新規を4月にもらったばかりで、制限カード1枚だけでは、使えるテーマカードがまだまだ多いです。
テーマの根本的な強さは変わらず、環境トップに健在。
特にこのテーマのエースである《エクスピュアリィ・ノアール》が突破するのに厄介な耐性を備えているので、環境メタに大きく影響を与えているテーマでもあります。
【R-ACE】
【ピュアリィ】と同期のデッキビルドパック産のテーマですが、4月の強化によって安定感が向上し、環境にも顔を出すテーマとなりました。
今回の7月制限改訂では規制がなかったため、相対的に追い風状態となっています。
また、7月の新弾から登場する《黒魔女ディアベルスター》を使った、《原罪宝-スネークアイ》の出張セットの注目度が高いです。
サーチ魔法である《“罪宝狩の悪魔”》から動けば、召喚権を使わずに《R-ACEハイドラント》をリクルートしながら1枚ドローの動きも可能になります。
【ラビュリンス】
2022年の後半に《迷宮城の白銀姫》と、《ビッグウェルカム・ラビュリンス》の新規を貰って大幅に強化された罠テーマです。
長い間環境にいたトップ層が規制されたことで繰り上がり、相対的に戦いやすくなりました。
また、《ビッグウェルカム・ラビュリンス》のイラストに映っていたシルエットの新キャラ要素も、2023年の新規でついに《白銀の城の執事 アリアス》が判明しました。
残り1枚のシルエットが残っているので、まだ新規による強化の余地がある期待の高いテーマとなります。
さいごに
いかがでしたか。
今回は7月のリミットレギュレーションの内容から、実際の変動した環境で活躍するテーマについても解説しました。遊戯王OCGは12期から多種多様なテーマが活躍する環境となっており、今回の改訂で少し変化した環境が楽しめるようになったと思います。
ぜひ、皆さんもお気に入りのテーマを見つけられると幸いです!