【湯蔵ちゃんねる】遊戯王「天気」デッキ紹介!

はじめに

はじめまして、YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回はデッキビルドパック「スピリット・ウォリアーズ」にて登場した【天気】というテーマについて紹介します。

▼YouTube紹介動画

【遊戯王マスターデュエル】 天気予報で相手の未来を滅ぼす 『天気』 【ゆっくり解説】

【遊戯王マスターデュエル】 天気予報で相手の未来を滅ぼす 『天気』 【ゆっくり解説】

【天気】は名前の通りをモチーフにした可愛らしい妖精のようなビジュアルとなっており、パステル調なイラストで描かれる遊戯王でも珍しいデザインのテーマです。

当時はかなり出力が控えめで、エースカードである《虹天気アルシエル》を出す事でさえ困難なテーマでしたが、《天気予報》という動きを抜本的に変える新規を与えられたことで大きく安定性が増しました。

構築について

▼デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
※リミットレギュレーションは2023年4月となります。

このテーマは【天気】モンスターと永続魔法・罠カードで構成されており、遊戯王の中で数少ないモンスターと魔法・罠の位置関係が重要となるテーマです。

モンスターについて

属するモンスターは全て天使族であり、下級モンスターはレベル3で統一されています。
《月天気アルシエル》以外のモンスターは以下の共通する誘発効果を持ちます。

フィールドのこのカードが「天気」カードの効果を発動するために除外された場合、
次のターンのスタンバイフェイズに発動できる。
除外されているこのカードを特殊召喚する。

メインデッキのモンスターは上記の共通効果に加えて、特定の場所から天気魔法・罠カードを魔法&罠ゾーンに表側表示で置く効果を持ちます。

魔法・罠について

【天気模様】は永続魔法か永続罠であり、以下の共通テキストを持ちます。

1:「○○」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
2:このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。
●(固有の誘発即時効果・誘発効果)

上向きと斜め左右の【天気】モンスターに効果を付与する効果となります。逆にモンスター側も端に置かなければ最大で効果を最大で3つまで付与できる認識で大丈夫です。

メタカードの採用について

このテーマは非常にスローテンポな上に種族統一及びモンスターは墓地利用しないため、《群雄割拠》や《次元の裂け目》などの強力なメタカードを採用できます。
また、《スキルドレイン》で自分のモンスター効果を消してしまう多少のアンチシナジーはありますが、【天気模様】や《虹天気アルシエル》で付与した効果は、効果処理時にコストでフィールドから離れているため、《スキルドレイン》で無効になりません。
この特色を活かして、【天気】モンスターの固有効果発動時にチェーンして、【天気模様】で付与された効果をコストに自身を除外することで、本来は無効になるはずの効果も使えてしまうテクニックも存在します。

次にテーマの主要カードの採用理由及び解説をしていきます。

《天気予報》 3枚

天気予報
先に新規で追加されたフィールド魔法について紹介します。
このカードは強力なフィールド魔法である条件のための発動処理時にアドを稼ぐ効果に加えて、展開力の乏しい【天気】モンスターを手札から追加召喚する効果です。
そして、このカードの最も重要な効果は、自分の魔法&罠ゾーンの表側表示の【天気】カードを、【天気】モンスターとしてリンク素材にできる効果となります。
かなり珍しい効果ですが、これによって本来は出す事がほぼ困難であった《虹天気アルシエル》の召喚難易度が大幅に易化しました。
以上の点を踏まえて、現在の【天気】における最も重要なカードとなります。

《雪天気シエル》 3枚

雪天気シエル
通常召喚することで、デッキから【天気】魔法・罠カードを設置する効果があります。
ここから《雪の天気模様》を最優先で設置することで、好きな【天気】カードのサーチに繋がるので強力な初動となります。

《雷天気ターメル》 3枚

雷天気ターメル
起動効果で永続魔法・罠カードを墓地に送る事で、《雪天気シエル》と同じ様な効果で【天気】魔法・罠カードを設置する事ができます。
ダブった不要な《次元の裂け目》などを処理することもできて便利です。

《曇天気スレット》 3枚

曇天気スレット
このテーマのリソースを伸ばすのに重要なカードです。
自分フィールドの表側表示の【天気】カードが墓地へ送られた場合、自分墓地の【天気】魔法・罠カードを2枚まで場に設置する珍しい効果。
そのため《天気予報》でリンク素材として墓地に送った【天気】魔法・罠カードを2枚も再設置できます。
しかし、この効果を使うためにはリンク召喚の際にこのカードを場に残す必要があるため、《天気予報》に加えて【天気】カードが余分に3枚ある時に行える上振れムーブとなります。

《極天気ランブラ》 1枚

極天気ランブラ
貴重な打点要員に加えて耐性付与の担当となります。
《虹の天気模様》でリクルートしてくるのが基本となるため、1枚の採用となります。

《雪の天気模様》 3枚

雪の天気模様
サーチ効果を付与する【天気模様】カードです。
1枚初動とはなりませんが、適当な【天気】モンスターと併せて引くことによって容易な2枚初動となります。
そのため、サポート効果の多い【天気模様】の中で、唯一初動で引いても良い重要な3積みカードとなります。

回し方について

特に決まった回し方はないですが、手札によって動ける範囲が大きく変化します。

展開例として《雪天気シエル》1枚でここまで動けます。

  1. 《雪天気シエル》召喚→《雪の天気模様》設置
  2. 《雪天気シエル》を飛ばして《天気予報》をサーチ
  3. 《天気予報》を発動して好きな【天気】カードをサーチ(除外した《雪天気シエル》は次のスタンバイフェイズに場に帰還)

これだけでは特に大きな盤面を作ることはできませんが、《雪天気シエル》《雪の天気模様》《天気予報》の3種はこのテーマで絶対触りたいカードになりますので、この3種を揃えることは最優先の動きとなります。
因みに上記の展開は交互にサーチできる特性を活かして《天気予報》の1枚展開でも同じことはできます。

さらに最も上振れ展開である手札が《雪天気シエル》+《曇天気スレット》+《雪の天気模様》の3枚の場合です

  1. 《雪の天気模様》を発動
  2. 《雪天気シエル》召喚
  3. 《虹の天気模様》設置
  4. 《雪の天気模様》の付与した効果で《雪天気シエル》を飛ばして《天気予報》をサーチ
  5. 《天気予報》を発動して《雨の天気模様》サーチ
  6. 《天気予報》起動効果で《曇天気スレット》を召喚
  7. 手札から《雨の天気模様》を発動
  8. 《天気予報》が存在するので、《雪の天気模様》、《雨の天気模様》、《虹の天気模様》の3枚で《虹天気アルシエル》をリンク召喚
  9. 《曇天気スレット》が場に存在するので、墓地に送られた《雪の天気模様》、《虹の天気模様》の2枚を自分の場に再設置
  10. 除外した《雪天気シエル》は次のスタンバイフェイズに場に帰還するので、《虹天気アルシエル》の自身の忘我に加えて、場にいる《雪天気シエル》と《曇天気スレット》がなんでも無効の妨害を持って合計で3妨害となります。

上記の展開は流石に上振れすぎますが、《虹天気アルシエル》のリンク召喚+《曇天気スレット》の効果を、先攻1ターン目で発動させるのが1番の理想です。
無理に上記の展開ができない手札でも、《スキルドレイン》や《次元の裂け目》が手札にあると思いますので、永続魔法・罠カードでシンプルに相手を妨害することも重要な戦略の1つです。

ここからそのメタカードについて必ず気を付けたいポイントを解説します。
このテーマは【天気模様】カードの斜め正面3マスの【天気】モンスターに効果を付与すると解説してきましたが、これはモンスターを中央寄りに置くことを意識しながら【天気模様】カードも中央寄りの3マスに設置した場合の話になります。
この構築ではテーマ外のメタカード担当の永続魔法・罠があるので、これらのカードは左右の端に置くように意識しましょう。
間違えて中央にメタカードを設置してしまうと大変なことになってしまいます。

さいごに

いかがでしょうか。
見た目にそぐわない非常に強力な妨害盤面を敷けるテーマとなっており、新規の《天気予報》によって本来のエースである《虹天気アルシエル》が非常に頼もしい存在となっています。
効果のコストとなった【天気】モンスターは次のスタンバイフェイズに戻ってくる粘り強さも魅力的で、最初だけ上手く守り抜けばどんどん盤面が強力になっていきます。
遊戯王の中でも非常に珍しい動きをするテーマなので、是非皆さんも興味を持って、一度手に取ってくだされば嬉しい限りです!

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