バツローグの考察コラム〜エクストラレギュレーション後編〜

挨拶

おはようございます。バツローグです。
今月はエクストラ回です。
前回はエクストラレギュレーションのトップメタのデッキを紹介しました。
今回はマイナー寄りのエクストラレギュレーションならではのデッキを大量に紹介していこうと思います。
スタンダードで使えるカードがスタンダードとはまったく違う動きをするデッキなどもありますので、ぜひ楽しんで見ていただけたらと思います!


ディアルガVSTAR

ディアルガ


エクストラではVSTARとGXをそれぞれ1回ずつ使えます。
ディアルガVSTARは唯一VSTAR技でターンスキップできるポケモンなので、強力なGX技と合わせて盤面をコントロールします。
ミミッキュ&ゲンガーGXで疑似ターンスキップを連打したり、ディアルガGXで本当にターンスキップを連打したりします。
ガブリアス&ギラティナGXとアカギ◇を合わせると、相手がどれだけ展開していても場のポケモンを全て消し去って勝つといったデッキもあります。
メタルソーサー等でエネ加速する鋼軸もありますが、最序盤からスタークロノスで盤面を作っていくためのマルマインGXと合わせる構築が多いです。
特殊エネルギーも加速できるので鋼以外のポケモンと組み合わせられる点や、サイドを取らせるのでNやエリートトレーナーで選択肢を奪える点で優秀です。
何度もエネルギー加速はできないのでディアルガVSTARが倒されたら負けに直結する上、速攻デッキの部類なので特性ロックに弱いのが難点。

ミュウダスト


サポート無しで山札を大量に引けるフュージョンとダストダスを合わせたデッキ。
コンセプトは1ターン目でゲノセクトVを展開し、盤面を整えてからぐんぐんシェイクでダストダスを立て特性ロックし、ミュウVMAXで攻撃するというものです。
スカイフィールドを採用することでダストダスを用意しながらフュージョンシステムで大量ドローが可能です。
特性で1ターンだけポケモンの道具に化けられるクレッフィを採用することで、再び自分のターンが回ってくる頃には特性が自由に使えるようになっています。
レスキュータンカで何回もクレッフィを使い回せるのも優秀ですね。
フュージョンシステムが軸で動くデッキなので、相手からも特性ロックされたら一気に動きが鈍くなってしまいます。

メロエッタゲノセクト


ミュウが入っておらず、メロエッタとゲノセクトだけで構成されているフュージョンデッキです。
サポートはカミツレのきらめきのみ、大量のグッズとフュージョンシステムでデッキをぶん回し、フュージョンエネルギーを盤面に溜め続けて最大打点のメロディアスエコーを連打します。
エクストラにはフュージョンエネルギーを回収するスペシャルチャージがあるのでメロディアスエコーの打点が落ちず、次元の谷があるとエネルギーを散らばせることができるので盤面の再形成も簡単な上特性ロックもケアできます。
何より非Vで後攻1ターン目から200以上のダメージを連打するのが強力すぎるため、対策としてザオボーを積むのが主流になっています。

コンボゾロアーク


ゾロアークGXとげんえいへんげのゾロアークを合わせてサイドを取りきるデッキ。
具体的にはげんえいへんげでアーゴヨンGXに入れ替えてスティンガーGXを使い、次のターンにジラーチ◇をサイドに設置してゾロアークGXのライオットビートでサイドを2枚+ジラーチ◇という1回の攻撃でサイドを全て取りきります。
とりひきだけではコンボパーツが揃いにくいところをアルセウスVSTARも入れてさらにコンボを完成させやすく作られている構築もあります。
必要なエネルギーがトリプル加速エネルギー同士なのでアタッカーが多いのもいいところです。
手札に多くのコンボパーツを抱えながら戦うデッキなので、マリィを連打されると再度手札を整えるのに時間がかかってしまい、後手後手になりがちなのが課題です。

イオルブコントロール


エボルコントロールを持つイオルブから強力な2進化を一気に展開して相手の動きを制限させるデッキです。
エクストラの2進化は衝撃的な特性を持つポケモンが沢山います。
場にいるだけでグッズが使えなくなるラフレシア、バトル場にいるとサポートが使えなくなるムーランド、自分の番に使えるサポートが1回増えるジバコイルなど。
Dレギュにいた特性ゴーストブリーチを持つヨノワールと合わせると相手の手札のカードはほぼすべて使い物にならなくなります。
イオルブはついているエネルギーの数進化を展開できるので、トリプル加速エネルギーで1ターンで大量展開が可能です。
トリプル加速エネルギーを併用できるポケモンとして安定感を底上げさせるアルセウスVSTAR、盤面リセットができるケンホロウ(らんきりゅう)などが組み合わされていることが多いです。
ルール改訂によりグッズロックしてもボケモンの道具が付けられるようになったので、ダストダスのダストオキシンで全ての特性が消えてしまうため、隠密フードなどで対策する必要がありそうです。

モクナシラフレシア


こちらはエボルコントロールと違い、モクロー&アローラナッシーGXのスーパーグロウでラフレシア等の2進化草ポケモンを安定かつ高速で育てます。
タッグコールからモクロー&アローラナッシーGXとグズマ&ハラ、グズマ&ハラからキャプチャーエネルギー、ナゾノクサを出すことでグッズロックが確定します。
グッズロック完成の要求が非常に軽いのがこのデッキの一番の強みです。
また、グズマ&ハラで同時にサーチできる隠密フードでダストダスのダストオキシンやソーナンスのがまんのかべを無視し、頂への雪道やサイレントラボでロックを強化できます。
ラフレシア以外にスーパーグロウの対象になる草タイプの2進化では、エネ加速のゴリランダーや神秘の守りのジュナイパーが採用されていることが多いです。
そもそも今の環境のデッキはグッズや特性をロックしても相手が完全に止まるという保証がないため、ロックした後にどういったプランで勝ちにもっていくかがこのデッキの課題になります。

ショックロック


ばんけんのムーランドでグズマ等のサポートを使えなくしてからエボルショックのライチュウを毎ターン進化させて麻痺ロックする特殊なLOデッキです。
ムーランドの進化前のヨーテリーがトラッシュからグッズ回収できる技を持っているので、メモリーエネルギーで技を使って回収ネットを回収することで麻痺の無限ループが完成します。
エクストラのデッキは入れ替え系をグズマと軽石に頼りがちなので、ループが完成したら勝利が近いです。
ダストオキシンでコンセプトがぶち壊される点と、盤面完成するまでに環境デッキ達の速度に置いていかれて何もできずにゲームが終わる点を克服していく必要がありそうです。

ウルガモスボルケニオン


スタンダードではウルガモスVのさかまくほのおのダメージを伸ばすのが難しいですが、エクストラは強力な炎サポートが多々あるので毎ターンデッキを掘って炎エネルギーを10枚以上落としてワンパンダメージを出せるポテンシャルがあります。
実質+60のバトルコンプレッサーや実質+50の特性を持つボルケニオンEX、炎エネルギーを4枚もサーチする火打石や炎エネルギーを捨てて3ドローできるヒートファクトリー◇など、1枚1枚が破格のスペックです。
最近だと森の封印石やブロロロームで安定面もさらに強化されているため回していて楽しいデッキになっています。
さかまくほのおを使った後は山札がエネルギーだらけになるのでNやマリィに弱くなります。サポートカードをどれだけ残しながら戦えるかが重要です。

おわりに

最近のメインアタッカーとなるポケモンのスペックはどんどんインフレしていいますが、逆にトレーナーズの強さはデフレされている印象があります。
一番強い時期のアタッカーと一番強い時期のトレーナーズを合わせて夢のデッキを作ることができるのがエクストラの魅力だと思います。
作ってみたいと思うデッキがあったらぜひ試してみてください!
まだまだ紹介したいデッキはありますが今回はこれで以上です。それでは! 

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