はじめに
こんにちは!
YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回解説するデッキは「ANIMATION CHRONICLE 2024」にて本格的に強化された【魅惑の女王】について紹介します。
【魅惑の女王】は約20年前から存在するレベルモンスター群です。
原作・アニメでは直接登場しませんでしたが、長年コアなファンに愛されてきた存在でした。
ところが、遊戯王VRAINSにて【魅惑の女王】シリーズを操るデュエリスト「クイーン」が登場。
アニメ内でのデュエルは一瞬だけでしたが、【魅惑の女王】を中心にした戦術を披露し、長年のファンにとってはまさに奇跡にして待望の瞬間でした。
アニメでは従来のレベルシリーズが描かれ、リンクモンスターの新規として《金色の魅惑の女王》まで登場しました。
アニメ完結から数年後にOCGに【魅惑の女王】のテーマとなるアニメカードのOCG化に加えて、オリジナルの《混沌なる魅惑の女王》が登場しました。
これによって現代レベルの強化となり、今回はテーマデッキとして組めるようになった【魅惑の女王】について解説していきます!
採用カード
《魅惑の女王 LV3》 2枚
《魅惑の女王 LV5》 1枚
《魅惑の女王 LV7》 1枚
懐かしすぎるレベルシリーズの女王たちです。
基本的に相手モンスターを装備カードとして吸収する効果を持ち、レベルが上がるごとに吸収できる範囲が広まるデザインになります。
新規の《金色の魅惑の女王》によって相手ターンにも効果が使えるようになるので、除去兼妨害としてしっかり主役の活躍ができます。
採用枚数は、《魅惑の女王 LV3》だけ《魅惑の舞》の蘇生に加えて、もう片方の召喚権を使って手札から場に出すこともあるので2枚採用です。
《混沌なる魅惑の女王》 2枚
OCGオリジナル新規にして画期的すぎるカードです。
このカードの役目は主に2つあり、《魅惑の女王 LV5》を装備して名称をコピーして、《魅惑の女王 LV5》によって出した扱いで《魅惑の女王 LV7》を出す事。
そして、このカード自体が相手ターンに墓地のモンスターを装備することで妨害手段となる点です。
非常に優秀なカードですが、完全な初動にはならないので2ターン分の使い分けとして2枚採用にしています。
《黒き森のウィッチ》 1枚
《ジェスター・コンフィ》 1枚
《魅惑の宮殿》初動で必要な展開パーツです。
主に《黒き森のウィッチ》をリンク1の素材にして墓地に送り、墓地効果で《ジェスター・コンフィ》 を持って来る事でリンク値を2体分稼げます。
《ジェスター・コンフィ》の特殊召喚は、効果の発動を伴わないので《黒き森のウィッチ》の制約に引っ掛かりません。
《ジェスター・コンフィ》が必要ない時は、《黒き森のウィッチ》のサーチ先は好きな手札誘発にして相手ターン用の妨害にする事もできます。
《魅惑の宮殿》 3枚
初動となるカードです。
1ターンに3回サーチ効果が使える衝撃のフィールド魔法です。
これで最初にサーチした【魅惑の女王】を次の手札コストで墓地に送ることで、実質墓地肥やしとしてカードを揃えることもできます。
魔法使い族にリクルート効果を付与する効果も汎用性が高く、この構築でも1枚初動として用いるので無駄がありません。
《魅惑の舞》 3枚
初動となるカードでこちらの方がやや強めです。
上記の《魅惑の宮殿》を持って来られる他にテーマ専用の《ソウル・チャージ》みたいな、複数蘇生効果が使えます。
初動にも上振れ展開にも心強いですが、永続魔法だからフィールド魔法より少しサーチしにくいのが難点です。
《救いの架け橋》 1枚
《宝玉獣 コバルト・イーグル》 1枚
《おろかな副葬》 2枚
《テラ・フォーミング》 1枚
フィールド魔法をサーチする汎用カードセットです。
手札コストとして捨てる手段も多いデッキなので、【ホルス】ギミックで《救いの架け橋》を捨てても機能します。
フィールド魔法のサーチ先が余った場合は、制圧札となる《魔法族の里》を持ってきます。
《ホルスの栄光-イムセティ》 3枚
《ホルスの先導-ハーピ》 1枚
《ホルスの祝福-ドゥアムテフ》 1枚
《ホルスの加護-ケベンセヌフ》 1枚
《王の棺》 3枚
《カノプスの守護者》 1枚
出張セットで有名な【ホルス】ギミックです。《魅惑の宮殿》でも手札コストを切る機会が多いので、不要なカードを切ってアドバンテージを稼げます。
展開ギミックも非常に簡単な上に戦闘と持久力も高く扱いやすいです。
また、《ホルスの栄光-イムセティ》が魔法使い族なので種族間の一応シナジーがあります。
☆EXデッキの採用
テーマカードは《金色の魅惑の女王》のみで、基本的に魔法使いと相性が良い汎用リンクに加え、【ホルス】出張セットを意識した汎用ランク8の採用になります。
回し方
《魅惑の宮殿》と《魅惑の舞》がそれぞれ初動になりますので、各展開ルートについて解説していきます。
《魅惑の舞》初動
- 《魅惑の舞》発動、《魅惑の宮殿》を手札に加える
- 《魅惑の宮殿》を発動して効果を起動、手札を1枚捨てて《魅惑の女王 LV5》を手札に加える
- 《魅惑の宮殿》の効果を再度起動、《魅惑の女王 LV5》を捨てて《魅惑の女王 LV7》を手札に加える
- 《魅惑の宮殿》の効果を再度起動、《魅惑の女王 LV7》を捨てて《魅惑の女王 LV3》を手札に加える
- 《魅惑の舞》の効果を起動、《魅惑の宮殿》を墓地に送って墓地の《魅惑の女王 LV5》と《魅惑の女王 LV7》を特殊召喚
- 《魅惑の女王 LV3》通常召喚、《魅惑の女王 LV5》と《魅惑の女王 LV7》で《金色の魅惑の女王》をリンク召喚
- 《金色の魅惑の女王》の効果でデッキから《混沌なる魅惑の女王》を特殊召喚
- 《混沌なる魅惑の女王》の効果で墓地の《魅惑の女王 LV5》を装備、墓地から《魅惑の女王 LV7》を特殊召喚
最終盤面:《混沌なる魅惑の女王》+《混沌なる魅惑の女王》+《魅惑の女王 LV7》
《混沌なる魅惑の女王》の除去+耐性付与効果に加えて《魅惑の女王 LV7》
の効果は相手ターンでも発動できるようになっているので盤面除去で2妨害、《混沌なる魅惑の女王》で相手の墓地を吸収できる合計3妨害になります。
《魅惑の宮殿》初動
- 《魅惑の宮殿》を発動して効果を起動、手札を1枚捨てて《魅惑の女王 LV5》を手札に加える
- 《魅惑の宮殿》の効果を再度起動、《魅惑の女王 LV5》を捨てて《魅惑の女王 LV7》を手札に加える
- 《魅惑の宮殿》の効果を再度起動、別の手札1枚を捨てて《混沌なる魅惑の女王》を手札に加える
- 《混沌なる魅惑の女王》の効果で《魅惑の女王 LV7》を捨てて自身を特殊召喚
- 《混沌なる魅惑の女王》の効果で墓地の《魅惑の女王 LV5》を装備、墓地から《魅惑の女王 LV7》を特殊召喚
- 《魅惑の宮殿》の付与されている効果で、装備カードの付いている《混沌なる魅惑の女王》を墓地に送ってデッキから《黒き森のウィッチ》を特殊召喚
- 《黒き森のウィッチ》を素材に《聖魔の乙女アルテミス》をリンク召喚、《黒き森のウィッチ》の墓地効果で《ジェスター・コンフィ》を手札に加える
- 《ジェスター・コンフィ》特殊召喚、《聖魔の乙女アルテミス》と《混沌なる魅惑の女王》で《金色の魅惑の女王》をリンク召喚
- 《金色の魅惑の女王》の効果で墓地から《混沌なる魅惑の女王》を特殊召喚
最終盤面:《混沌なる魅惑の女王》+《混沌なる魅惑の女王》
こちらは《混沌なる魅惑の女王》で相手ターンに《魅惑の女王 LV5》を装備、墓地から《魅惑の女王 LV7》を特殊召喚することで2回除去ができる盤面となります。
どの初動もあくまでテーマ内だけの最低限の展開となりますので、他のギミックなどを組み合わせることでより強力な盤面を築けます。
カスタマイズ性に富んで楽しいテーマです!
▼マスターデュエルの動画でも解説しています。
【遊戯王マスターデュエル】 魔改造で魅惑になり過ぎた女王 『魅惑の女王』 【ゆっくり解説】

構築について
▶デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
※リミットレギュレーションは2025年7月となります
さいごに
いかがでしたか?
元々VRAINSで一瞬取り上げられたアニメ新規でしたが、OCGオリジナルの新規も加わってかなり実用性も高いテーマになったと思います。
これを機に、ぜひ手に取って遊んでいただければ幸いです!