はじめに
こんにちは!
YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は2025年7月1日より適用される遊戯王OCGのリミットレギュレーションについて解説します。
今回の改訂の注目ポイント
夏前の遊戯王環境では、【K9】の出張ギミックが各種デッキに組み込まれたことで、全体的なデッキパワーが大幅に上昇しました。
それに伴い、ランク5の中でも特に制圧力が高く、相手モンスターの効果と攻撃宣言を封じる《No.67 パラダイスマッシャー》は、禁止候補の筆頭と見られていました。
制限カードの候補としては、3月22日に発売された「デッキビルドパック ジャスティス・ハンターズ」で登場した3つのテーマが注目でした。
ただし発売からわずか3ヵ月というタイミングで直接規制が入るのかは未知数。
とはいえ、過去には【ライゼオル】の《エクス・ライゼオル》が発売から間もなく制限を受けた前例もあり、同様のスピード感で調整される可能性にも注目が集まりました。
その中でもテーマ外の汎用カードとして話題に上がったのが、《No.67 パラダイスマッシャー》の禁止に加えて《魔獣の懐柔》の制限か準制限への規制です。
ターン1制限がなく、先攻展開にも後攻ワンキルにも関与できる万能カードとして評価されており、今回の改訂でどこまで踏み込んだ規制が行われるのか、非常に注目されていました。
改訂内容
禁止
●新規指定[2枚]
召命の神弓-アポロウーサ【無制限⇒禁止】
No.67 パラダイスマッシャー【無制限⇒禁止】
制限
●新規指定[1枚]
魔封じの芳香【無制限⇒ 制限】
●制限緩和[2枚]
流離のグリフォンライダー【禁止⇒制限】
トロイメア・ゴブリン【禁止⇒制限】
準制限
●制限緩和[2枚]
スプライト・ジェット【制限⇒準制限】
マスク・チェンジ・セカンド【制限⇒準制限】
無制限
サイバーポッド【準制限⇒無制限】
十二獣ドランシア【制限⇒無制限】
SRベイゴマックス【準制限⇒無制限】
R-ACEエアホイスター【準制限⇒無制限】
ナイトメア・スローン【準制限⇒無制限】
フュージョン・デステニー【準制限⇒無制限】
ビッグウェルカム・ラビュリンス【準制限⇒無制限】
考察
こちらの自分の動画でも解説している内容を引用しています。
【遊戯王】 『ついに禁止になった女神!サヨナラ!』 2025年7月リミットレギュレーション判明! 【ゆっくり解説】
※画像提供:湯蔵ちゃんねる
禁止
●新規指定[2枚]
召命の神弓-アポロウーサ【無制限⇒禁止】
No.67 パラダイスマッシャー【無制限⇒禁止】
《No.67 パラダイスマッシャー》の禁止は予想通りの結果でした。
特に出張セットから簡単に展開でき、ランク5の中でも制圧力が群を抜いていたため、あまりにも妥当な判断と言えるでしょう。
一方で、今回もっとも注目されたのは《召命の神弓-アポロウーサ》の禁止です。
リンク4ながら出しやすく、複数回のモンスター効果無効を構えられるこのカードは、環境のカードパワー上昇とともに強さを増していました。
加えて、他の妨害札と並べられることで盤面が強固になり、先攻有利を支えるキーカードとなっていました。
12期頃から禁止の可能性はたびたび囁かれていましたが、ついに今回の改訂で実現した形です。
展開系デッキにとって影響はありますが、現行の環境への直接的な影響は【M∀LICE】が使用していた程度で、先攻展開で相手の《原始生命態ニビル》への受けが少し難しくなったと言えます。
制限
●新規指定[1枚]
魔封じの芳香【無制限⇒ 制限】
新たな制限カードは永続罠の1枚だけでした。
こちらは環境で大活躍したというよりかは、最近の改訂で行われているロック性能が強力な永続罠への規制の一環と思われます。
●制限緩和[2枚]
流離のグリフォンライダー【禁止⇒制限】
トロイメア・ゴブリン【禁止⇒制限】
こちらの2枚は遊戯王マスターデュエルにてOCGよりも早く禁止解除、元々禁止にされていないカードとなります。
実際にこれらの2枚は遊戯王マスターデュエルの環境において、大きな影響は与えませんでした。
《流離のグリフォンライダー》を使用する【勇者】ギミックは、メインデッキのスロットを多く埋める代わりに1妨害程度であり、現代の強力なギミックが多い中では目立って禁止級の性能ではなくなったと言えます。
《トロイメア・ゴブリン》は強力な効果を持つ効果ではありますが、初動として出力するカードではないのが禁止解除された要因でしょう。
中間地点からの出力は高いですが、中間地点に到達するまでの展開が通った時点でほぼ勝てるのが現代遊戯王。
《トロイメア・ゴブリン》の存在は1枚で大きく勝率に貢献し辛いのが現代らしい禁止解除の理由と言えます。
準制限
●制限緩和[2枚]
スプライト・ジェット【制限⇒準制限】
マスク・チェンジ・セカンド【制限⇒準制限】
《スプライト・ジェット》は【スプライト】に対する緩和の一環となります。
【スプライト】は既に遊戯王マスターデュエルにて無制限に使える元環境テーマです。
特に環境で大きく活躍している訳でもないので、現行の遊戯王OCGでは、徐々に緩和は続いていくと思われます。
《マスク・チェンジ・セカンド》は【HERO】のカードですが、どちらかといえば【HERO】以外で《M・HERO ダーク・ロウ》を呼び出せる汎用カードでした。
手札コストも含めたこのカードの消費量は大きく、現代では許される性能になったと思われます。
また、タイミング的に新規が控えている【HERO】との連携も意識していると思われます。
無制限
サイバーポッド【準制限⇒無制限】
十二獣ドランシア【制限⇒無制限】
SRベイゴマックス【準制限⇒無制限】
R-ACEエアホイスター【準制限⇒無制限】
ナイトメア・スローン【準制限⇒無制限】
フュージョン・デステニー【準制限⇒無制限】
ビッグウェルカム・ラビュリンス【準制限⇒無制限】
無制限緩和組ではどれも順当なカードと言えます。
《SRベイゴマックス》は遊戯王マスターデュエルでは既に無制限になっていました。
また7月に登場する【絢嵐】が出張セットとしては同じ使い勝手になるので、今回の無制限は期待されていたカードでもありました。
《R-ACEエアホイスター》は「TACTICAL-TRY DECK」で推し進めている【R-ACE】の緩和の一環となります。
中でもやはりタイミング的に新規が控えている【HERO】との連携なのか、強力な展開札である《フュージョン・デステニー》の無制限は、来期の【HERO】への期待を高めてくれますね。
《ビッグウェルカム・ラビュリンス》は【ラビュリンス】のキーカードであり、現在でもたまに環境に顔を出すテーマな為、今後の活躍に期待です。
来期の期待デッキ
今回の改訂では、大きく現行の環境デッキに対する規制はありませんでした。
その為、現在の環境である【VSK9】【ヤミー】【ドラゴンテイル】などが、引き続き活躍する環境がしばらく続くと思われます。
6月末では「TACTICAL-TRY PACK」で【HERO】強化に加えて、今回の改訂で《フュージョン・デステニー》の無制限も加わって今後の活躍が楽しみですね!
さいごに
いかがでしたか?
今回は直接環境に変化のある内容ではありませんでしたので、注目すべきは今後の新規テーマや強化と言えます。
特に【HERO】は根強い人気のあるテーマな上に、今回の緩和と新規でこれからの活躍が期待されます!
夏からは新勢力を加えて、遊戯王を楽しんでいきたいですね!