はじめに
YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は機械族・儀式召喚テーマの【ドライトロン】デッキについて解説します。
このテーマは、2021年にサービス開始した遊戯王マスターデュエルにおける初期の環境デッキとして有名なテーマで、数々の決闘者の脳裏に焼き付けられたと思います。
そして主流の【ドライトロン】は純構築というよりも天使族をブレンドした構築でしたね。
本来のエースである《竜儀巧-メテオニス=DRA》よりも、《崇光なる宣告者》で複数の妨害を形成するのが特徴でした。
遊戯王公式も本来のエースが生かせていない状況を意識したのでしょうか。
最新の強化で《竜輝巧-νⅡ》が与えられ、「この効果を発動するターン、自分は機械族モンスターしか儀式召喚できない。」というほぼ名指しレベルの新規が与えられました。
新規のパワーは非常に高いため、《崇光なる宣告者》は卒業する形になりますが…。
また儀式召喚以外にはデメリットがないので、《虚無の統括者》をアドバンス召喚する方向にも進化しました。
相変わらずいたちごっこは続きますが、《竜儀巧-メテオニス=DRA》に代わる新たなエース《竜儀巧-メテオニス=DRD》も登場し、今回はこれらの新規を活かした最新の【ドライトロン】デッキを解説します。
採用カードについて
《竜輝巧-バンα》 3枚
このテーマ主役の下級モンスター。
固有効果は儀式モンスターのサーチであり、リリース素材として優秀な《サイバー・エンジェル-弁天-》にアクセスするのに重要なカードです。
《天斗輝巧極》の効果を使う為にも必要であり、重要度がかなり高いので3枚採用です。
《竜輝巧-エルγ》 2枚
固有効果は蘇生でモンスターの頭数を広げるのに優秀な下級です。
こちらはそこそこ重要なので2枚採用です。
《竜輝巧-アルζ》 1枚
固有効果は儀式魔法のサーチの下級です。
《流星輝巧群》を持ってくることが役目になっています。
展開には必要ですが、《流星輝巧群》を持ってくると仕事が終わるので1枚採用です。
《竜輝巧-νⅡ》 2枚

最新鋭の新規の1枚です。
儀式召喚に機械族の縛りを設けられますが、場に出ると【ドライトロン】モンスターをサーチできます。
自分の場に【ドライトロン】カードがあると手札・墓地から自力で特殊召喚できます。
出すなら《極超の竜輝巧》の効果で出し、墓地に行った後に自力の効果で蘇生させて再利用する使い方が綺麗です。
初動としては《極超の竜輝巧》の方が重要であり、このカード自体が単発の初動にならないので3積みする必要がなく、取り回しを意識して2枚採用にしています。
《天極輝士-熊斗竜巧α》 1枚

【ベアルクティ】と共用の少し前の新規です。
魔法罠のサーチ効果持ちで便利ですが初動にはならないので1枚採用で十分です。
《宣告者の神巫》 2枚
EXデッキから天使族を落としてレベルが変動するチューナー、このデッキで召喚権を割いて出す下級です。
《サイバー・エンジェル-弁天-》でサーチ可能で、デッキスペースの関係で3枚にしなくても良いですが、この構築ではEXデッキから《虹光の宣告者》と《旧神ヌトス》を落として使い分けられるので、2枚採用です。
《虚無の統括者》 1枚

《サイバー・エンジェル-弁天-》でサーチできる天使族。
出すだけで、永続効果として特殊召喚を封じられるので、余った召喚権で普通にアドバンス召喚するだけで強力です。
《増殖するG》などのドロー系誘発を投げられた時の止まりどころとして優秀です。
《サイバー・エンジェル-弁天-》 2枚

リリースされると天使族をサーチできる【ドライトロン】と好相性の儀式モンスター。
基本的にリリースされるのが役目で場に出す事は少ないです。《竜輝巧-バンα》でサーチできるので2枚採用で十分です。
《竜儀巧-メテオニス=DRA》 1枚
初期の儀式エースです。
《竜儀巧-メテオニス=DAD》の効果で後続から出せるので先攻の展開で無理に出す必要はないです。
《竜儀巧-メテオニス=DAD》 1枚
新規の儀式エースです。
儀式で出すには攻撃力5000が必要で、少々重いですが、単体で2妨害を狙えて高性能なので新エースとして出す価値があります。
《流星輝巧群》 1枚
攻撃力で儀式召喚するテーマ色の強い儀式魔法。
墓地から自己回収できるので1枚採用で十分です。
《極超の竜輝巧》 3枚
テーマのリクルート魔法です。
《竜輝巧-νⅡ》を出すのに使います。
新規の登場で出力が高く1枚初動になる上、貫通札にもなるので、文句なしの3枚採用です。
《竜輝巧-ファフニール》 3枚
重要な初動である《極超の竜輝巧》をサーチできるフィールド魔法なので、文句なしの3枚採用です。
場に残るので《天斗輝巧極》で《天極輝艦-熊斗竜巧》を出すのも狙えます。
《天斗輝巧極》 1枚

《ベアルクティ・ビッグディッパー》 1枚

《天極輝艦-熊斗竜巧》を出す為だけのカードです。
《天極輝艦-熊斗竜巧》自体にテーマモンスターのサーチ効果があるので、展開に余裕があれば《天斗輝巧極》をサーチして経由することで展開が少し伸びます。
☆EXデッキの採用について
基本的に【ドライトロン】の展開用に繋がる汎用カードの採用ですが、《天極輝艦-熊斗竜巧》 を採用する場合は《クロシープ》 と相性が良いです。
《クロシープ》 のリンク先になるように《天極輝艦-熊斗竜巧》を設置し、最後の《竜儀巧-メテオニス=DAD》 儀式召喚のリンク先に出して、融合+儀式の効果を最大限活かして発揮できます。
回し方
元が2枚初動のテーマだった故にあらゆる角度から動けるので決まった展開ルートはありませんが、新規によって最低限の1枚初動ができるようになりました。
参考程度に最低限の1枚初動の展開ルートを解説します。
○《極超の竜輝巧》or《竜輝巧-ファフニール》
1.《極超の竜輝巧》発動でデッキから《竜輝巧-νⅡ》を特殊召喚
2.《竜輝巧-νⅡ》の効果で《竜輝巧-バンα》を手札に加える
3.《竜輝巧-νⅡ》をリリースして手札の《竜輝巧-バンα》を特殊召喚、《サイバー・エンジェル-弁天-》を手札に加える
4.《竜輝巧-νⅡ》を墓地から蘇生、《竜輝巧-バンα》と《竜輝巧-νⅡ》で《竜輝巧-ファフμβ’》をX召喚
5.《竜輝巧-ファフμβ’》効果でデッキから《竜輝巧-アルζ》を墓地に落とす
6.《サイバー・エンジェル-弁天-》をリリースして手札の《竜輝巧-アルζ》を特殊召喚、《流星輝巧群》を手札に加える
7.リリースされた《サイバー・エンジェル-弁天-》の効果でデッキから《宣告者の神巫》を手札に加える
8.《宣告者の神巫》召喚でEXから《虹光の宣告者》を落としてレベルを6に変動、《虹光の宣告者》の効果でデッキから《竜儀巧-メテオニス=DAD》を手札に加える
9.《流星輝巧群》発動、《竜輝巧-ファフμβ’》とX素材2枚で《竜儀巧-メテオニス=DAD》を儀式召喚
10.墓地の《流星輝巧群》で《竜輝巧-アルζ》を対象に攻撃力を下げて手札に回収
11.《宣告者の神巫》と《竜輝巧-アルζ》で《F.A.ライトニングマスター》をS召喚
最終盤面:《竜儀巧-メテオニス=DAD》+《F.A.ライトニングマスター》
1枚初動でお分かりだと思いますが、3.の《竜輝巧-バンα》の《竜輝巧-νⅡ》をリリースしているのが非常に勿体ないです。
別のモンスターで代用できればさらに展開が伸びるのをイメージできると思います。
《竜輝巧-ファフμβ’》もX素材を1枚残しておけば、《竜儀巧-メテオニス=DAD》と並べて魔法罠の妨害にもなるので残す事を意識するも良いでしょう。
展開の最終形態の少し構築は異なりますが、マスターデュエルの動画でも解説しています。
【遊戯王マスターデュエル】 純構築でオシャレな展開が楽しい! 『ドライトロン』 【ゆっくり解説】
※OCGの場合は《スプライト・エルフ》が禁止なので最終地点に出てこない違いがある程度です。
構築について
▶デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
※リミットレギュレーションは2025年1月となります
さいごに
いかがでしたか?
【ドライトロン】は儀式デッキとしての汎用性も高く、ストーリーで繋がりのある【ベアルクティ】もいるので新規の拡張が今後も期待できます!
これを機に皆さんもぜひ手にとって遊んでもらえれば幸いです!