はじめに
こんにちは!
YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は遊戯王OCG11期で展開された、烙印の物語における【教導(ドラグマ)】のデッキについて解説していきます。
【ドラグマ】は11期最初に登場した烙印のテーマで、有名なカードで言えば《教導の聖女エクレシア》が所属する初期のテーマとなります。
元々は《天底の使徒》に加えて、《ドラグマ・パニッシュメント》や《教導の大神祇官》など、EXデッキを墓地に送るギミックを中心とした革新的なデザインでした。
最初は一部のカードが汎用的に強いだけのテーマでしたが、物語中盤から儀式ギミックが組み込まれました。
終盤にエースの《凶導の白き天底》が登場して、一般的に純構築の【ドラグマ】=儀式デッキというイメージになっています。
ただし、【ドラグマ】だけでは妨害が心許ないので、《夢幻崩界イヴリース》を相手の場に送り付けてロックするのが主流となっています。
《夢幻崩界イヴリース》を相手に送り付けるために召喚権を使っても、リンク召喚した後には《教導の聖女エクレシア》を特殊召喚できるため、動きを邪魔しません。
さらに相手の場に送りつけたことで、先攻でも《凶導の聖告》で、追加でサーチも1枚増えるのが非常に相性が良いです。
採用カードについて
○《教導の聖女エクレシア》3枚
烙印の物語におけるヒロイン。
【ドラグマ】カードをサーチする役目になります。
場にEXから特殊召喚されたモンスターがいると手札から特殊召喚できるので、通常召喚以外にも《夢幻崩界イヴリース》をリンク素材にした後に手札から特殊召喚して展開できます。
○《教導の騎士フルルドリス》1枚
姉御にして初期からのテーマのエース枠。
【ドラグマ】の数少ない妨害効果持ちでもあります。
単純に打点が高く、純構築だと味方全体をパンプしてくれるので有難い存在です。
○《教導の大神祇官》1枚
墓地のEXデッキモンスター1枚除外で出てくる人。
お互いがEXデッキから好きなカードを2枚墓地に送れる効果は強烈ですが、相手が墓地効果持ちのEXデッキだった場合が裏目になるので使いどころは慎重になる存在です。
○《教導の神徒》1枚
面白いモブ集団。
必須カードではないですが、サルベージ効果だったり場数として貴重な攻撃要員にもなるので1枚採用にしています。
○《凶導の白き天底》1枚
物語の巨悪となるボスの一体。
自分の【ドラグマ】モンスター全体に相手が発動した、融合・S・X・Lモンスターのモンスターの効果を受けない耐性を付与します。
そして目玉となる効果が、相手にEXデッキのカード2枚につき1枚自身の手札・EXデッキから、カードを墓地へ送るor融合・S・X・Lモンスターを全てEXデッキに戻す効果を選ばせます。
非常に強烈な効果ですが、相手に選ばせる関係上そこまで自分の有利に運べないのがネックです。
しかし、先攻の場合は相手の場にモンスターがいないので確定で前半の効果を使うことになります。
相手がEXデッキの墓地効果を利用できるデッキだとまずいですが、利用しないデッキの場合は手札のハンデス込みでなんと7枚のカードも削れるので、かなり影響力のある嫌がらせ効果です。
遊戯王でもこのような事ができるのは数えられる程度で、安定的に行えるのがこの【ドラグマ】しかありません。
そのためある意味この嫌がらせ行為がこのデッキ最大の魅力と言えます。
○《凶導の白聖骸》1枚
サブエースで火力要員。
簡単に言えば打点を誰かにその数値分加算できるパンプ効果なので、およそ《凶導の白き天底》の火力をコピーして+4000にすることが多いです。
展開力がないデッキでこのカードのパンプ効果はかなり重要なるので採用しています。
○《夢幻崩界イヴリース》3枚
有名な送り付け型のロックモンスター。
リンクモンスターしか出せなくなる縛りは付きますが、およそよくある汎用リンクの素材にされるか、自分の場に攻撃表示モンスターがいると攻撃表示にして自爆特攻でロックを解除されます。
ただ、自爆特攻でもバトルフェイズを消費させる点や、このカードを相手の場に送り付けることで《凶導の聖告》のサーチ効果を増やせるので非常に相性が良いです。
テーマ外でサーチし辛い上にかなり要になる妨害手段なので、《スモール・ワールド》も採用してサーチできるように安定感をあげています。
○《天底の使徒》3枚
汎用カードでも有名なパワーカード。
EX落とし+【ドラグマ】サーチなので弱い訳がなく、2枚のアドバンテージを稼げます。
初手に欲しいカードとして正々堂々の1位です。
○《凶導の聖告》3枚
【ドラグマ】儀式のサーチ効果を持つ永続魔法です。
しかし相手の場にモンスターがいると、さらに【ドラグマ】をサーチできるという後攻だとさらにパワーが高くなる優秀なカードです。
《夢幻崩界イヴリース》を送り付けると先攻でも2枚目のサーチが行えてしまうカード。
もう一つの効果で自分の場に【ドラグマ】儀式モンスターがいると、自分か相手のEXデッキを1枚見て落とせるので、オマケ効果としてもアドを稼ぐか相手の嫌がらせができます。
この効果はターン制限がないので、2枚あれば2回使えたりと中盤ではとんでもない仕事量を発揮してくれます。
○《凶導の福音》2枚
儀式魔法でEXデッキを素材にできるというどこかで見たような有能儀式魔法。
およそ《凶導の白き天底》を出すのに《赫聖の妖騎士》を使い、《凶導の白聖骸》を出すのに《虹光の宣告者》か、《旧神ヌトス》を使うのでEXデッキでの採用はセットになると思います。
当然EXデッキから墓地に送ったモンスターでも効果が使えるので初動の儀式に使うカードとなります。
○《凶導の葬列》1枚
こちらも儀式魔法ですが、墓地を素材に墓地からでも儀式召喚できるのが特徴です。
初動では使わないですが、中盤以降にリソースを使いまわせるので1枚採用です。
○《ドラグマ・パニッシュメント》2枚
汎用カードでも有名な罠の1枚。
当然本家テーマなので採用です。
1ターンで決められるデッキでもないので、2ターン分使えることを考えて2枚採用です。
☆EXの採用カードについて
EXデッキから召喚するのは、《夢幻崩界イヴリース》を送り付けるのに必要なリンク1モンスターとなり、残りは全て【ドラグマ】で落とす墓地効果持ちの汎用カードになります。
このデッキはかなりの頻度でEXデッキを墓地に送るので、長期戦も考えるとリソース回収を担える《PSYフレームロード・Ω》は、かなりオススメのカードなので推奨投入です。
スモール・ワールドについて
特殊なサーチ魔法になるので、サーチできる相関図を掲載します。
○→○→●順番に辿っていけば欲しいカードに辿り着けます。
回し方
展開デッキではないので決まった動きはないですが、先攻では《夢幻崩界イヴリース》が重要になるので、相手に送り付ける場合の動き《夢幻崩界イヴリース》+《教導の聖女エクレシア》の2枚初動について解説します。
1.《夢幻崩界イヴリース》召喚でそのまま《転生炎獣アルミラージ》にリンク召喚
2.《夢幻崩界イヴリース》の効果で相手の場に特殊召喚
3.《転生炎獣アルミラージ》を素材に《セキュア・ガードナー》をリンク召喚
4.《セキュア・ガードナー》が場にいるので《教導の聖女エクレシア》を手札から特殊召喚
5.《教導の聖女エクレシア》の効果で《凶導の聖告》をデッキから手札に加える
6.《凶導の聖告》を発動、【ドラグマ】儀式カードサーチに加えて、相手の場に送り付けた《夢幻崩界イヴリース》がいるので好きな【ドラグマ】カードをもう1枚サーチ
この時点で《夢幻崩界イヴリース》の送り付けから、《凶導の聖告》で2種のカードを好きにサーチしているので状況に応じて展開が行えます。
この展開で《教導の大神祇官》を持って来れば、墓地に《転生炎獣アルミラージ》を墓地に送っているので、それを除外して手札から特殊召喚して展開も行えます。
儀式モンスターも展開すれば、《凶導の聖告》の起動効果で自分か相手のEXデッキから1枚を墓地に落とせます。
▼実戦などの展開などはこちらの動画をチェック!
【遊戯王マスターデュエル】 相手のEXデッキを全て滅ぼす 『儀式ドラグマ』 【ゆっくり解説】
構築について
▶デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
※リミットレギュレーションは2024年10月となります。
さいごに
いかがでしたか?
烙印テーマと言う事もあって完結してから新規はありませんが、《夢幻崩界イヴリース》など外部のカードを組み込めば今でも活躍できるポテンシャルがあります!
ビジュアル面でも人気の高いテーマなので、ぜひ手に取って遊んでみてください!