はじめに
こんにちは!
YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は遊戯王の有名テーマ【エルドリッチ】のデッキを解説していきます。
このテーマは6月の新商品として発売されるTACTICAL-TRY DECKデッキの1つ、「征服王エルドリッチ」として初心者や復帰者でも手に取りやすい完成度の高いデッキとなっています。
【エルドリッチ】とは
アンデット族の罠テーマになります。
メインモンスターは1枚の《黄金卿エルドリッチ》と、魔法罠の【黄金郷】【エルドリクシル】で構成された複数のカテゴリを持つテーマです。
墓地除外によりデッキから後続のカードをフィールドに用意し続けられる継戦能力の高さが特徴。
また、必須となるモンスターの数が少ないためデッキには各自の個性が出やすく、構築の幅が広いのも特徴となりますが…。
このテーマの魔法は「いずれかターン1」という制限があり、テンポが非常に遅いのが明確な弱みです。
そのため、混ぜ物構築をしない場合は、遅い故に自身が影響を受けにくい永続罠などのロックカードで相手を牽制するのが必要不可欠となっています。
《黄金卿エルドリッチ》自体で永続罠を自分で解除することもでき、永続罠を上手く使いこなせるテーマというイメージが一般的に強いと言えるかもしれません。
構築について
▶デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
※リミットレギュレーションは2024年4月となります。
採用カード解説
このテーマの主役にしてメインアタッカーとなる看板です。
除去効果、墓地からパンプしながら登場する効果はどれも魔法罠を1枚コストで要します。
【黄金郷】【エルドリクシル】魔法罠は、ほとんどの墓地効果で別のカードを補充できるので、基本的にはテーマ内のカードを使えば実質ノーコストとなります。
アタッカーとしては墓地から出てくると3500打点になりますが、テーマ内で他に殴りに行けるモンスターがいない点はやや難点です。
そのため、2体目の《黄金卿エルドリッチ》を出して殴りに行くことは頻繁に起こります。
それくらい重要なカードな為、除外されると非常に困るので純構築では3積み必須かなと思います。
《死霊王 ドーハスーラ》 1枚
このデッキのサブエースにあたる存在です。
フィールド魔法があれば毎ターン蘇生可能で《アンデットワールド》と良く組み合わせられます。
アンデット族の効果に反応して除去か無効にする効果を持ち、これも種族をアンデット族に書き換える《アンデットワールド》と相性が良いです。
《屍界のバンシー》 1枚
《アンデットワールド》を設置する担当です。
【エルドリクシル】魔法罠で好きなアンデット族リクルート出来たり、《おろかな埋葬》でも落として使えるので1枚採用です。
《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》 3枚
言わずと知れた相手モンスターを2体リリースして出す送り付け除去要員です。
通常召喚できなくなるのはネックですが、このデッキは召喚権を使わないので好相性です。
貴重な後攻の捲り手段なので3枚採用にしています。
《強欲で金満な壺》 2枚
EXを飛ばして使う有名な壺カードです。
このデッキはほぼEXを使わないので、可能な限りの必須採用です。
《呪われしエルドランド》 3枚
サーチ効果を持つ永続魔法でライフコストを支払うだけで毎ターンリソースを供給できます。
このカードが墓地に送られるとデッキから墓地肥やし効果も使えるので毎ターン維持する必要はなく、《黄金卿エルドリッチ》の墓地効果で墓地に落とすカードとして優先することもあります。
《黒き覚醒のエルドリクシル》 2枚
《白き宿命のエルドリクシル》 1枚
【エルドリクシル】魔法カードで展開効果を持ちます。
罠カードではないので、どちらかというとコストで墓地に落とす事が多いかもしれません。
《激流葬》 3枚
個人的に推しの1枚です。
【エルドリッチ】において貴重な全体除去罠であり、自分のモンスターを破壊することになっても損がほぼないので非常に相性が良いです。
《紅き血染めのエルドリクシル》 3枚
【エルドリクシル】シリーズの代表的な展開カードの1枚で最も使いやすいカードです。
このカードを上回るスペックのカードがあまりないので文句なしの3枚採用です。
《永久に輝けし黄金郷》 1枚
【黄金郷】のカウンター罠でやや特殊な立ち位置のカードです。
共通の墓地効果を持たず、モンスターリリースをコストとする《神の宣告》専門みたいなカードです。
このテーマ自体に無効妨害手段がほぼなく、テーマ内ギミックで触れる貴重な万能無効なので1枚採用にしています。
《魔封じの芳香》 1枚
強力な汎用永続罠カードです。
ここら辺はもう好きなのを好きなだけ採用してください。
《黄金郷のコンキスタドール》 3枚
【黄金郷】の罠モンスターで、それぞれ《黄金卿エルドリッチ》の追加効果で妨害効果が使えます。
《黄金郷のコンキスタドール》で盤面除去、《黄金郷のワッケーロ》で墓地除外となります。
これらの効果は罠カードの効果なので《スキルドレイン》の影響を受けないのも強みです。
※《灰流うらら》の不採用について
《死霊王 ドーハスーラ》の除去効果を起動させる相性の良さはありますが、必須採用ではなくこの構築では不採用にしました。
理由としては、あまり仕事がないからです。
一般的な《灰流うらら》は先攻展開で、相手の《増殖するG》を弾く役目もあるからであって、このデッキはあまり特殊召喚しないので恩恵がありません。
普通に1妨害と考えるなら、中途半端な手札誘発より、相手のカードを2枚以上処理できる《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》などの採用を優先させました。
☆EXデッキの採用について
ほとんど使いませんが、採用するなら《黄金卿エルドリッチ》で出せるランク10や、《黄金郷のコンキスタドール》などの罠モンスターで出せるランク5、罠モンスターの墓地効果を使う為に能動的に落とすリンク1の採用が一般的です。
回し方について
特に決まった展開ルートはないですが、《呪われしエルドランド》を自分のターンでの使い方として、自分で墓地に送る使い方もあるのでそれを展開ルートとして1つ解説していきます。
今回は《呪われしエルドランド》+《黄金卿エルドリッチ》を例に解説します。
- 《呪われしエルドランド》を発動、起動効果でライフを800払いデッキから《黒き覚醒のエルドリクシル》を手札に加える。
- 《黄金卿エルドリッチ》で《黒き覚醒のエルドリクシル》を墓地に送って、自分の場の《呪われしエルドランド》を対象に発動、そのカードを墓地に送る。
- 墓地に送られた《呪われしエルドランド》の効果でデッキから《黄金郷のワッケーロ》を墓地に送る。
- 《黒き覚醒のエルドリクシル》の効果で自身を除外してデッキから《永久に輝けし黄金郷》を場にセット。
- エンドフェイズ、《黄金郷のワッケーロ》の効果で自身を除外してデッキから《紅き血染めのエルドリクシル》を場にセット。
- 相手ターンドローフェイズ、《紅き血染めのエルドリクシル》でデッキから《黄金卿エルドリッチ》を特殊召喚。
盤面:《黄金卿エルドリッチ》+《永久に輝けし黄金郷》
1妨害しかない盤面ですが、手札2枚で行っているので他の手札が永続罠だとして《永久に輝けし黄金郷》で守れる前提で構えると強力です。
あくまで一例ですが、《呪われしエルドランド》を維持しないで、《黄金卿エルドリッチ》で墓地に送ることで、サーチ+墓地肥やしで強引に動けます。
必ずしも《黄金卿エルドリッチ》の手札効果で墓地に送る必要はなく、後手や2ターン目以降であれば、《黄金卿エルドリッチ》の墓地効果で《呪われしエルドランド》を墓地に送れば、リソース消費に無駄がなくなります。
さいごに
いかがでしたか?
【エルドリッチ】はマスターデュエルのリリース初期で数々の決闘者を最高ランクへ導いたテーマでもあり、動きの簡潔さもあって非常に人気でした。
今でも遊戯王を学ぶには入門でオススメのテーマですので、是非皆さんも組んで遊んでみて頂けたら幸いです!