はじめに
YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は遊戯王ZEXALⅡでバリアン七皇の1人アリトが使う、【BK(バーニングナックラー)】について解説していきます。
【BK】とは
「LORD OF THE TACHYON GALAXY」でカテゴリー化し、属するモンスターは全て炎属性・戦士族で統一されています。
当初は主に戦闘や特殊召喚に長けた効果を持つものが、多くデザインされていましたが、長い月日の経過によって目立ったものでもなくなっていました。
そこから10年後、2023年に発売された「デュエリストパック-爆炎のデュエリスト編-」にスポットがあたって、ようやく現代レベルの新規が登場しました。(長かった…)
元々このテーマは、アニメで《CNo.105 BK 彗星のカエストス》が最終的なエースとして存在していました。
しかし新規で《CNo.79 BK 将星のカエサル》が登場し、マイナーなアニメエクシーズテーマにしては「CNo.」を2つも持つ珍しいカテゴリーとなりました。
性能面では現代レベルの新規ではあるものの、中心となる新規の1枚初動の下級である《BK プロモーター》が「この効果を発動するターン、自分は「BK」モンスターしか特殊召喚できない。」といった縛りを設けたため、【BK】を中心とする限りほぼ純構築がお決まりの構築となりました。
そのため、テーマ内で足りない妨害面のカードは汎用魔法罠で補う必要があります。
その分の動きはほぼテーマ内で完結する為、今時では非常にわかりやすいテーマデザインです。
このテーマの現状の問題点として「ランクアップ要素をテーマ内で用意できない」がまだ残っています。
エースの《CNo.79 BK将星のカエサル》はランクアップ前提の性能なので、現状は気合で《RUM-クイック・カオス》を引くしかありません。
ランクアップを積極的に狙いたいなら【RUM】サポートを採用すれば良いですが、事故要素に繋がるので難しいところです。
構築について
▶デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
※リミットレギュレーションは2024年4月となります。
以下に採用カードについて解説していきます。
《BK プロモーター》 3枚
最新の【BK】の展開力がこのカードに集約されていて、唯一の1枚初動としてデザインされています。
レベル変動効果も無駄がなく、3体エクシーズで《CNo.79 BK将星のカエサル》を出せたり、自力で【RUM】がサーチできない壁を強引に超えられる1枚です。
後手から自力でだせたりと、とにかく強いので、このカードのフル投入に加えて《増援》と《『焔聖剣-デュランダル』》のサーチ札も、できる限り採用しています。
《BK アッパーカッター》 3枚
展開・妨害を選べるサーチ先にして《フレムベルカウンター》を意識した守備力で、強引に【BK】に妨害手段を1枚増やした存在です。
いずれかターン1ですが、墓地効果もX素材にした後に、リソース回収に使えて、ただのサーチに限らずオマケ効果でもアドが稼げる高水準な1枚。
文句なしの3枚採用です。
《BK チーフセコンド》 3枚
1枚初動の《BK プロモーター》に依存度の高いイメージですが、このカードが召喚権を増やしてくれるので強引に2枚初動になれます。
後はバトルフェイズ中に出てくる効果が手札に持っていて有能です。
持っていて何かと便利な存在なので3枚採用です。
《BK スパー》 3枚
ターン制限なく味方が場にいたら手札から出せる担当です。
よくあるカードですが、バトルフェイズを行えなえなくなるデメリットが非常に重く、それを無視できる先攻くらいしか頻繁に使いません。
2ターン目以降使い辛いカードですが、現状【BK】でこのカードに代わる存在があまりいないので複数採用が必要になります。
《BK グラスジョー》 1枚
カードの効果によって墓地へ送られるとリソース回復できる効果が現代でも非常に有能です。
特に《BK キング・デンプシー》の登場によって、簡単に墓地へ送れるようになっています。
《BK プロモーター》の1枚初動で持ってくる片割れになるので、採用するにしても1枚で十分です。
《BK スイッチヒッター》 1枚
【BK】しか出せない縛りはありますが、《BK プロモーター》の縛りがあるので気にならないレベルになりました。
《BK チーフセコンド》からの追加召喚で横展開に繋がるので、現代の【BK】においても1枚は採用したいカードです。
《BK シャドー》 1枚
《BKスパー》と違ってバトルフェイズが消えない上に素で1800打点あるので、【BK】縛りがついてしまう現状の【BK】デッキにおいて、殴りにもいけるレベル4として頼りになる存在です。
2ターン目以降の展開要員として1枚あると便利です。
《RUM-クイック・カオス》 1枚
速攻魔法の【RUM】です。
速攻魔法なので連撃可能で、《CNo.79 BK 将星のカエサル》の相手モンスターを吸収する効果が合わさると、後手で実質3連撃が可能です。
採用枚数は好みで良いかと思いますが、今回は1枚採用にしています。
☆EXの採用カードについて
《BK プロモーター》の縛りの影響もあり、基本的にテーマ内のカードで固めます。縛りを受けない2枚展開の時は、相手の妨害に対する止まりどころで《No.41 泥睡魔獣バグースカ》が汎用カードとして採用できます。
回し方について
▼自分の動画でも動きを実際に紹介しています!
【遊戯王マスターデュエル】 根性と気合を求められるストイックな世界 『BK』 【ゆっくり解説】
《BK プロモーター》を使った1枚初動で2パターンあるので解説していきます。
カウンター罠2枚構えの展開
- 《BK プロモーター》召喚で起動効果、デッキから《BK アッパーカッター》と《BK グラスジョー》を特殊召喚
- 《BK アッパーカッター》の着地効果でデッキから《フレムベルカウンター》を手札に加える
- 《BK アッパーカッター》と《BK グラスジョー》で、《BK キング・デンプシー》をエクシーズ召喚
- 《BK キング・デンプシー》の着地効果で、デッキから《バーニングナックル・クロスカウンター》を手札に加える
- 《BK キング・デンプシー》の起動効果で、X素材の《BK グラスジョー》を取り除いて墓地に送る
- 《BK グラスジョー》の墓地効果で、墓地の《BK プロモーター》を手札に加えて次のターン用のリソースに
- 《フレムベルカウンター》と《バーニングナックル・クロスカウンター》の2枚をセットして、ターンエンド
- 相手ターンドローフェイズに、《BK キング・デンプシー》の効果でX素材の《BK アッパーカッター》を墓地へ。(《BK アッパーカッター》の墓地効果を発動させるかは自由)
墓地に《BK アッパーカッター》があるので《フレムベルカウンター》か使用可能に、《バーニングナックル・クロスカウンター》を加えて2妨害の盤面となります。
この展開はリソースを残しつつ、特殊召喚回数も少ないので相手の増Gやニビルに強いです。
○《CNo.79 BK 将星のカエサル》を構える展開
- 《BK プロモーター》召喚で起動効果、デッキから《BK アッパーカッター》と《BK チーフセコンド》を特殊召喚
- 《BK アッパーカッター》の着地効果でデッキから《BK スイッチヒッター》を手札に加える
- 《BK チーフセコンド》が場にいると追加で召喚できるので、《BK スイッチヒッター》召喚で墓地の《BK プロモーター》を蘇生
- 《BK アッパーカッター》と《BK チーフセコンド》で、《BK キング・デンプシー》をエクシーズ召喚
- 《BK キング・デンプシー》の着地効果でデッキから、《BK スパー》or《BK シャドー》を手札に加える(先攻であれば《BK スパー》、後攻であれば《BK シャドー》)
- 手札に加えた《BK スパー》or《BK シャドー》を自身の効果で特殊召喚
- 《BK プロモーター》の墓地効果で場の【BK】のレベルを全て1上昇
- 場に3体レベル5がいるので、《CNo.79 BK将星のカエサル》をエクシーズ召喚
《CNo.79 BK将星のカエサル》を出す展開になりますが、指定の進化前のX素材を持っていないので全ての効果が使えません。
最初に解説した罠2枚サーチの展開は後攻にやっても遅い場合があるので、こちらの動きは後攻で使うかもしれない程度となります。
さいごに
いかがでしたか?
新規のテコ入れによって現代で最低限の骨組みができ、動きもシンプルで非常にわかりやすいアニメテーマになっています!
皆さんもぜひ、手に取って遊んでみてください!