はじめに
はじめまして、YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は「デッキビルドパック タクティカル・マスターズ」で登場した【ラビュリンス】についてのデッキを解説していきます。
カテゴリ名はラビリンスとラビュリスを合わせたものと思われます。
主力カード《白銀の城のラビュリンス》を中心に迷宮を構築し、姫の命令で大量の罠や仕掛けを用意し、侵入者を迎撃するという構図のストーリー。
カードイラストでは侵入者、いわゆる冒険者が迷宮に仕掛けられているトラップの数々を突破していくのだが…。
普通はこういう事態を恐れるべきなのに、《白銀の城のラビュリンス》はまるで侵入者を迎え入れるような、好意的な表情を見せることが多い。
まるでその冒険者に会えることを楽しみにしているかのような…。
このテーマは様々な通常罠カードを駆使し、相手の行動を妨害しながらアドバンテージを稼ぐことで勝利を目指す「罠ビート」と呼ばれるデッキタイプです。
さらに、通常罠カードという幅広い範囲でのサポートを行う効果でありながら、スペックも非常に高く、現在は遊戯王を代表する罠テーマとなっています。
構築について
▶デッキレシピ（遊戯王OCGカードデータベース）
※リミットレギュレーションは2024年1月時点となります。
採用カード解説
○《迷宮城の白銀姫》 2枚
ラビュリンスの主力にして罠デッキの汎用モンスターとしても活躍するエースカード。
通常罠カードにチェーンしてデッキから好きな通常罠カードをセットできる効果が非常に強力です。
耐性持ちで攻守のステータスも高く、ウェルカム罠カードでリクルートする他に自力で場に出る効果を持ち、出す機会が多いので2枚採用です。
自力で出る場合は守備表示固定なので、すぐに攻撃に転用できない点については注意が必要になります。
○《白銀の城のラビュリンス》 1枚
ラビュリンス初期の主力エースカードです。
罠の再利用効果とハンデスも選べる除去効果を持ちます。
除去効果を能動的に起動させることがこのテーマにおける重要な立ち回りとなり、《ビッグウェルカム・ラビュリンス》でこのカードをリクルートしながら、自分のモンスターをバウンスして効果を起動させるのが基本戦術です。
《迷宮城の白銀姫》と違って自力で場に出られず、引いてしまった場合に邪魔になりやすいので1枚採用にしています。
○《白銀の城の召使い アリアンナ》 3枚
テーマカードをサーチできる下級メイドです。
通常罠によってモンスターが場を離れると1枚ドローする効果もありますが、サーチ効果はいずれかの名称ターン1なので注意が必要です。
単純なサーチャーとして有能なので、純構築では3枚入れて申し分のない性能ですね。
○《白銀の城の召使い アリアーヌ》 1枚
《白銀の城の召使い アリアンナ》と双璧を成すメイドです。
通常罠をコストに下級悪魔族をリクルートできる効果で、《白銀の城の召使い アリアンナ》を連れて来ればそのままサーチ効果に繋げられます。
ただし、手札コストの要求値が少々高いので採用しない構築も多く、このデッキは純構築なので1枚採用にしています。
メイド同士でランク4の《No.41 泥睡魔獣バグースカ》をたてられるので、1枚採用でもしっかり仕事のできる性能です。
○《白銀の城の火吹炉》 3枚
○《白銀の城の竜飾灯》 3枚
家具と言われるカード群で、この2枚は共通で、手札コスト1枚でテーマの魔法罠をセットする効果です。
デッキの安定感を向上するカードでありながら相手ターンでも発動できるので、後攻でもこれらのカードで予め自分1ターン目に効果が使える罠カードを構えられます。
また、墓地効果でそれぞれがリソースとして戻ってくる効果を持ち、《白銀の城の火吹炉》が場に特殊召喚、《白銀の城の竜飾灯》は手札に戻ってきます。
特に《白銀の城の火吹炉》は最上級の星8【ラビュリンス】と、そのまま《カオス・アンヘル－混沌の双翼－》を出せたりと活躍の機会は多いです。
○《白銀の城の狂時計》 2枚
そのターンに伏せた罠カード1枚をすぐに発動できる効果を持つ家具カードです。
初手にある場合or手札にウェルカム罠がある場合に、《白銀の城の召使い アリアンナ》で片方を持ってくることで、そのターンの内に《ビッグウェルカム・ラビュリンス》で《白銀の城のラビュリンス》をリクルートして除去効果を起動し、先攻であれば相手の手札を1枚破壊可能。
また、相手ターンでも《迷宮城の白銀姫》でセットしたこのカードを使うことで、すぐ使える状態にできます。
《白銀の城の召使い アリアンナ》でリクルートしてこのカードを持ってくるか、手札に既にある状態でこの効果を狙えます。
○《ウェルカム・ラビュリンス》 2枚
シンプルなリクルート効果のテーマ罠カードです。
《ビッグウェルカム・ラビュリンス》の方が優先度は高いですが、《ウェルカム・ラビュリンス》で先に《白銀の城のラビュリンス》をリクルートすることで、《ビッグウェルカム・ラビュリンス》を《灰流うらら》を受けずに通せます。
墓地効果で場に戻る効果もあるので1枚採用の構築もありますが、《ビッグウェルカム・ラビュリンス》が準制限のため、展開に余裕を持てる2枚採用としています。
○《ビッグウェルカム・ラビュリンス》 2枚
簡単に言うと手札や墓地、デッキからの特殊召喚効果を行いつつ、その後に自分のモンスター手札に戻す効果を持っています。
《白銀の城のラビュリンス》で前述した通り、自分のモンスターをバウンスしても、《白銀の城のラビュリンス》の除去効果を起動できるので非常に相性が良いです。
また、墓地効果でも自分や相手モンスターをバウンスできる効果があり、1枚の罠カードとしては非常に高スペックにまとまっている強力なカードです。
できればフル投入したいですが、現在（2024年2月現在）では準制限となっています。
☆EXの採用カードについて
《強欲で金満な壺》を採用しているため、重要なEXのモンスターはすべて飛ぶリスクを減らすために複数採用することになります。
回し方について
【遊戯王マスターデュエル】 完全体が楽しすぎて止まらない 『ラビュリンス』 【ゆっくり解説】
★自分のマスターデュエルの動画でも動きを実際に紹介しています！
コントロールタイプのデッキなので、特に決まった動きはないですが、参考程度に《白銀の城の召使い アリアンナ》と《迷宮城の白銀姫》を使った展開例の紹介です。
- 《白銀の城の召使い アリアンナ》を召喚して、効果で《ビッグウェルカム・ラビュリンス》を手札に加える
- 手札の《迷宮城の白銀姫》を特殊召喚し、《ビッグウェルカム・ラビュリンス》をセットしてターン終了
- 状況を見て相手のターンに《ビッグウェルカム・ラビュリンス》を発動し、《迷宮城の白銀姫》の効果で好きな通常罠カードをセットする
この時に《ビッグウェルカム・ラビュリンス》のリクルート先で、《白銀の城の召使い アリアンナ》と《白銀の城のラビュリンス》で2つ選択肢が生まれます。
《白銀の城の召使い アリアンナ》をリクルートすることで、サーチ効果《白銀の城の狂時計》を持ってきて、《迷宮城の白銀姫》で用意した好きな通常罠をすぐ使える状態にできます。
《白銀の城のラビュリンス》の場合は、《ビッグウェルカム・ラビュリンス》の効果で自分のモンスターを手札に回収できるので、除去効果がそのまま発動できます。
この効果が利用できることから、【ラビュリンス】でモンスターが置いてある状態での《ビッグウェルカム・ラビュリンス》は、実質単発除去の妨害手段となります。
さいごに
いかがでしょうか。
【ラビュリンス】は現時点でも完成されていてかなり強いテーマですが、イラストとストーリー的にまだ解明されていない新規が残されているので、まだまだ今後の新規に期待ができます。
良ければ皆さんもぜひ、手に取って遊んでみてください！
