【湯蔵ちゃんねる】2024年1月リミットレギュレーション解説!

はじめに

はじめまして、YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は2024年1月1日より適用された、遊戯王OCGのリミットレギュレーションについて解説させて頂きます。

今回の改訂が入る前の直前の環境は、2022年を代表するテーマが完全に数を減らして、2023年を代表する炎系の新テーマ(代表例で炎王スネークアイなど)が活躍する環境となっていました。

夏・秋の環境と比べると新カードが強力になってきたイメージのある状態で、果たして新テーマ系に対して規制があるのか疑問のまま今回の改訂を迎えることに。
特に炎族をサーチする万能サーチ魔法《篝火》がどんどん強力になり、【スネークアイ】に付随する《黒魔女ディアベルスター》を活用した《“罪宝狩りの悪魔”》などもそろそろ規制されるのではないかと注目されていました。
以下に1月のリミットレギュレーションで変化のあったカードをまとめています。


リミットレギュレーションの更新内容

2024年1月リミットレギュレーション

禁止

  • 琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ【無制限⇒禁止】

制限

  • 巌征竜-レドックス【禁止⇒制限】
  • 星杯の神子イヴ【禁止⇒制限】
  • 大嵐【禁止⇒制限】
  • EMERGENCY!【無制限⇒制限】
  • 群雄割拠【準制限⇒制限】

準制限

  • 心変わり【制限⇒準制限】
  • ピュアリィ・マイフレンド【無制限⇒準制限】
  • センサー万別【無制限⇒準制限】
  • ビッグウェルカム・ラビュリンス 【無制限⇒準制限】

無制限

  • 破滅竜ガンドラX【禁止⇒無制限】
  • 鉄獣戦線 フラクトール【準制限⇒無制限】
  • 閃刀起動-エンゲージ【準制限⇒無制限】
  • ドラゴニックD【準制限⇒無制限】
  • ふわんだりぃずと謎の地図【準制限⇒無制限】


改訂の内容としては規制の数より、緩和の方が多い印象でした。
特に現環境で3枚使える《篝火》と《“罪宝狩りの悪魔”》の規制がなく、引き続き今の環境が続くと思われます。
個別の注目カードについては以下の考察でまとめていきます。

解説

【遊戯王】 『あまりにも衝撃的すぎる内容』 2024年1月リミットレギュレーション判明! 【ゆっくり解説】

【遊戯王】 『あまりにも衝撃的すぎる内容』 2024年1月リミットレギュレーション判明! 【ゆっくり解説】

※自分の動画でも解説している内容を引用しています。
ぜひこちらもチェックしてください!

禁止

エン魔竜王レッドデーモンカラミティ

  • 琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ【無制限⇒禁止】

このカードは《赤き竜》の登場以降、《赤き竜》の効果で相手ターンに出すことで高いロック性能を誇っています。
高レベルのシンクロコンボになるので元々【マナドゥム】などで研究が進められ、レベル12シンクロテーマ【センチュリオン】が登場したことでさらに再現性が高くなりました。
しかし、環境自体は【センチュリオン】の使用率はそこまで高くなく、今回の禁止は今後の新規に影響がでることを踏まえての禁止と思われます。
禁止カードはこのカードのみで、前環境の大会環境で良く使われているカードはありませんでした。
このことから禁止カードによる環境の大きな変化はなさそうです。

制限・準制限

大嵐

新しく禁止カードが3枚解除されました。
1度の改訂で新しい禁止カードの数より禁止解除されるカードの方が多いのは非常に珍しいです。(エラッタされた《破滅竜ガンドラX》を含めると今回は4枚の禁止解除。)
《巌征竜-レドックス》は3枚目の【征竜】シリーズの解禁!
《大嵐》の禁止解除も《ハーピィの羽根帚》が使える状態で同時に採用できるようになったのは、禁止カード制度が導入された20年以来の出来事になります。
サイドチェンジのあるマッチ戦で今後の活躍が期待できます。

《星杯の神子イヴ》の禁止解除は海外でも先に同じタイミングになっています。
【星遺物】自体に大きな新規カードもなく、相性の良い《水晶機巧-ハリファイバー》が現在では既に禁止になっている為、大きく暴れないと想定した上での禁止解除になったと思います。

EMERGENCY!

順当に規制された環境テーマのカードです。
特にマスターデュエル環境では非常に強力だった永続罠も、去年から徐々に規制されて今回も少し数を減らされる内容となっています。
OCGだとマッチ戦で、サイドデッキで対策しやすいため、規制はシングル戦のマスターデュエルと比べるとやや緩めですね。
しかし今後の環境で永続罠系が出てくるたびに対策を強いられるので、今後も永続系の規制はOCGで少しずつ続いていくと思われます。

他に気になるポイントとしては、規制内容はやや古い環境のテーマが多い印象です。
最初に述べた現環境で強力な炎系や《黒魔女ディアベルスター》などのカードに規制がないため、引き続き来期の環境は【炎王スネークアイ】が強力な環境になっていくと思われます。
特に炎系のサポートである《篝火》がさらに高騰している理由にもなっています。

心変わり

数は少ないですが、制限から準制限への緩和枠です。
強力なカードではありますが、後手向けのカードなので環境に大きな変化はないです。

無制限

閃刀起動-エンゲージ

こちらも無制限になった緩和枠です。
特に《閃刀起動-エンゲージ》が3枚使えるようになったのは大会環境で見なくなったとはいえ、【閃刀姫】にとってはかなり嬉しい改訂となりました。

ほかにも【鉄獣戦線】【真竜】【ふわんだりぃず】など、過去の環境テーマのカードが緩和。
《破滅竜ガンドラX》は年末のジャンプフェスタで公式から予告されていた通り、エラッタからそのまま無制限になりましたね。
元は攻撃力を参照してバーンダメージを与えるのが先攻ワンキルのコンボとして理想されたのが問題で、今回のエラッタで参照する攻撃力は元々の数値となりました。
特にこの効果に関しては、海外では元々の攻撃力を参照する裁定で、日本と海外で食い違っていたのも今回のエラッタで海外と合わせられることになりました。

考察

今後の環境は今回規制されなかった【炎王スネークアイ】が目立って活躍しやすい環境になっていきます。
その反面、墓地利用をよくする環境となって墓地メタがかなり大会環境でサイドデッキに投入されるようになりました。
特に【炎王スネークアイ】は、墓地にリソースを蓄えるタイプのデッキなので、相手の墓地のカードを5枚まで除外するだけの効果を持つ魔法カードの《魂の開放》が、サイドデッキに採用されるようになったのも有名な話です。
実際に新環境の大会で墓地メタを採用し、《ふわんだりぃずと謎の地図》が無制限になった【ふわんだりぃず】が結果を残しました。

粛声なる守護者ローガーディアン

他にも新規の儀式テーマである【粛声】が前環境で活躍しながら、新規も登場するので、2024年の新環境は新勢力の存在が楽しみな環境になって行くと思います。

さいごに

いかがでしたか。
今回は1月のリミットレギュレーションの内容から新環境で活躍するテーマについても解説させて頂きました。
遊戯王OCGはこれから12期後半としてさらに様々な新テーマや既存の強化が登場していくと思われますので、ますます注目と期待が集まっていくと思います。
ぜひ、皆さんもお気に入りのテーマを見つけられると幸いです!

湯蔵チャンネル