はじめに
はじめまして、YouTubeで遊戯王の動画を投稿している湯蔵ちゃんねるの湯蔵です。
今回は遊戯王で高い人気を誇る【蟲惑魔】というデッキについて解説します。
このテーマは長い間に何度も新規をもらったテーマですが、2022年12月に『蟲惑魔の森』というストラクチャーデッキによってさらに大量の新規が追加されて、現代遊戯王において完成されたカテゴリとなりました。
蟲惑魔は元々【落とし穴】及び【ホール】の名が付く落とし穴系の、デザインである通常罠を活用したテーマとなっております。
ビジュアルも罠を張るタイプの昆虫や、食虫植物をモデルにした可愛らしい女の子で相手を罠に誘い込むイラストになっています。
【蟲惑魔】は歴史のある長い間愛されている人気テーマで、2019年に行われたストラクチャーデッキ投票の企画で4位となったテーマでもあり、当時の企画では選ばれませんでした。
しかし、時間をおいた3年後に、ようやくストラクチャーデッキとして販売されたテーマとなります。
構築について
▶デッキレシピ(遊戯王OCGカードデータベース)
※リミットレギュレーションは2023年7月となります。
このテーマは10期の『LINK VRAINS PACK 2』にて登場した《セラの蟲惑魔》によって、カテゴリとしての強みと動きの基礎が確立されました。
《セラの蟲惑魔》はこのテーマの重要カードとなっていますので、説明用に効果を記載しておきます。
リンク・効果モンスター
リンク1/地属性/植物族/攻 800
【リンクマーカー:下】
リンクモンスター以外の「蟲惑魔」モンスター1体
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:リンク召喚したこのカードは罠カードの効果を受けない。
②:通常罠カードが発動した場合に発動できる。
同名カードが自分フィールドに存在しない「蟲惑魔」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
③:このカード以外の自分の「蟲惑魔」モンスターの効果が発動した場合に発動できる。
デッキから「ホール」通常罠カードまたは「落とし穴」通常罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
《セラの蟲惑魔》はリンク1であらゆる【蟲惑魔】モンスターを召喚後にすぐ変換して出せる手軽さに加えて、②と③の効果がデッキから直接カードを持ってきてアドバンテージを稼げる、強力な効果を持っています。
この②と③の効果を活かすために通常罠カードを使う事と、自身以外の【蟲惑魔】モンスターの効果を発動させることが必要です。
この効果を毎ターン起動して活用させることが、現代の【蟲惑魔】の動きに置いて意識すべき事になります。
次にテーマの主要カードの採用理由及び解説をしていきます。
採用カードについて
《トリオンの蟲惑魔》 3枚
【ホール】系の罠カードをサーチできるテーマの代表的下級モンスターです。《ホールティアの蟲惑魔》という新規の罠モンスターが登場した事で、1枚初動とさらに強化されたカードになります。
《ランカの蟲惑魔》 3枚
【蟲惑魔】モンスターカードをサーチできる下級モンスターとなります。
このカードも新規で手札から自力で場に特殊召喚できる《キノの蟲惑魔》が登場したことで、1枚初動カードとなりました。
基本的に【蟲惑魔】の初動は上記の《トリオンの蟲惑魔》と《ランカの蟲惑魔》の2枚となります。
《プティカの蟲惑魔》 3枚
新規のフィールド魔法《蟲惑の園》をサーチできる下級です。
1枚初動にはなりませんが、《蟲惑の園》で追加召喚できる効果があるので、手札が揃っていれば《プティカの蟲惑魔》召喚スタートで、上記の《トリオンの蟲惑魔》or《ランカの蟲惑魔》の初動展開を追加で行えます。
《キノの蟲惑魔》 3枚
自力で手札から特殊召喚できる効果。
《セラの蟲惑魔》のトリガーになれる上に、自身の永続効果として自分の伏せカードに破壊耐性を付与する、珍しい効果を持ちます。
状況によってはこのカードを場に置いたままか、《クラリアの蟲惑魔》でエンドフェイズに墓地から蘇生して置いておくだけで、自分の伏せカードを守ってくれます。
《リセの蟲惑魔》 1枚
自身をリリースすることで、デッキ及び墓地から1枚ずつ【ホール】系罠カードを自分の場にセットする効果を持ちます。
基本的に自分のターンで展開する《セラの蟲惑魔》の効果でリクルートするモンスターの筆頭となります。
《ティオの蟲惑魔》 1枚
《リセの蟲惑魔》と似た効果で特殊召喚成功時、墓地の【ホール】系罠カードを1枚自分の場に再セットする効果を持ちます。
《リセの蟲惑魔》と違ってデッキからセットはできませんが、自分をリリースしないので自身を展開の素材に使える上に、素引きした場合も召喚成功時の味方蘇生効果が2ターン目以降の展開に役立ちます。
《ホールティアの蟲惑魔》 3枚
【ホール】及び【蟲惑魔】の名を冠する都合の良すぎる新規カードです。
罠カードですが、手札の通常罠を1枚コストにすることでセットしたターンにすぐ発動ができます。
サーチで簡単に持ってこられるこのカードは、基本的に自分のターンに《セラの蟲惑魔》のトリガーになるのがこのカードの主な役目となります。
《迷宮城の白銀姫》 2枚
罠デッキにおける汎用カードです。
蟲惑魔の大好きな【ホール】系罠カードを持ってこられます。
《ビッグウェルカム・ラビュリンス》で、リクルートして戻った後もすぐ場に出せるので一緒に出張採用しています。
EXの採用カードについて
基本的に【蟲惑魔】モンスターを各種1枚採用しますが、《セラの蟲惑魔》だけは展開の要になります。
1度無効にされても2体目で別の効果を使って動くこともできるので3積み確定です。
回し方について
▼こちらの自分の動画で《ランカの蟲惑魔》の1枚初動を紹介しているので、例に展開例を紹介します。
https://youtu.be/FZGTbBVVUXM
1.《ランカの蟲惑魔》を召喚して効果を発動、デッキから《キノの蟲惑魔》を手札に加える
2.《ランカの蟲惑魔》を素材にEXデッキから《セラの蟲惑魔》をリンク召喚
3.手札の《キノの蟲惑魔》の効果を発動して自身を特殊召喚、《セラの蟲惑魔》の効果を発動、デッキから《ホールティアの蟲惑魔》をセットする
4.手札の通常罠カード1枚を捨てて《ホールティアの蟲惑魔》をセットしてすぐ発動、《セラの蟲惑魔》の効果を発動してデッキから《リセの蟲惑魔》を特殊召喚
5.《キノの蟲惑魔》と《ホールティアの蟲惑魔》を素材に、EXデッキから《クラリアの蟲惑魔》をリンク召喚
6.《リセの蟲惑魔》をリリースして効果を発動、墓地から《ホールティアの蟲惑魔》、デッキから好きな【ホール】系通常罠カードをセット
7.エンドフェイズに《クラリアの蟲惑魔》の効果を発動、墓地から《キノの蟲惑魔》を特殊召喚する
《トリオンの蟲惑魔》初動の展開も自身を《セラの蟲惑魔》に変換して、《トリオンの蟲惑魔》でサーチした《ホールティアの蟲惑魔》始動で似たような展開を行います。
《キノの蟲惑魔》の効果を使っていない場合は、途中で《シトリスの蟲惑魔》を出してサーチしてそのまま場に展開が可能。
《キノの蟲惑魔》を場に残すかは人の好みになり、モンスターが並ぶときは《フレシアの蟲惑魔》を出して、妨害数を増やす選択肢もあります。
さいごに
いかがでしたか?
元々遅い罠テーマでしたが、ストラクの新規組によってかなり展開力と安定感が高まりました。
イラスト人気も高く、数ある遊戯王テーマの中でも完成されたデザインだと思います。良ければ、皆さんも手に取ってもらえると嬉しい限りです!