【サーニーゴ】SV3新弾徹底解説~黒炎の支配者~

はじめに

みなさんこんにちは。プレイズスポンサードプロのサーニーゴことシマダダイチです。

7/28(金)に拡張パック「黒炎の支配者」が発売します。

今回は注目カードをピックアップしてきました。

早速ですが内容に入っていきます!

カード解説

リザードンex

riza


 パックの表紙に相応しく強力な能力を持っています。5つのポイントに注目してその強さを見ていきましょう。

①高いHP
 280ぐらいまでなら1回の攻撃で倒しきれるデッキが多くあります。しかし、それ以上となるとかなり限られてきます。

②強力な特性「れんごくしはい」
 2進化のポケモンを育てるのは1進化やたねに比べると苦労しますが、リザードンexは進化するだけでエネルギーが供給できます。

③ワザの使いやすさ
 エネルギー2枚で180ダメージの最低保証があります。これはネオラントVやイキリンコexなどの主要ポケモンをギリギリ倒せるラインです。

そこからサイドをとられるごとに30ずつダメージが上がり最大330まで到達します。人気デッキのほとんどがHP310以下のポケモンのみで構成されているので1回の攻撃で倒せます。

④悪タイプが優秀
 ミュウVMAXやサーナイトexなど人気の超タイプは弱点が悪タイプなので、サイドを取られていなくても序盤から弱点を突いて倒せます。
 ミュウVMAXに対しては特に有利です。HPの高いポケモンを突破するためにパワータブレットやフュージョンエネルギーを多く引く必要がある上、何回もリザードンexを1回の攻撃で突破できないので非常に相性がいいです。
 サーナイトexについては1回の攻撃で何度もリザードンexを突破できてしまいます。しかしサーナイトexの特性サイコエンブレイスを使うとダメカンを1回につき2個載せないといけません。

それを利用して対策すればサーナイトexを突破することは簡単なので互角に闘えます。

⑤草タイプが不人気
 今の環境では草タイプのポケモンが主軸のデッキはほとんど見かけません。弱点を突くとどれだけHPが高いポケモンであっても簡単に倒せます。

2進化のポケモンを簡単に突破されてしまうと育てる労力に見合っておらず活躍させることが難しいです。そのため弱点のデッキが流行っていないことは重要です。

 これだけ聞くとリザードンexはめちゃくちゃ強そうに見えますね。では逆に弱いところを2つ解説します。強いところを伸ばせるようにデッキを組むのは重要ですが、弱いところを補うために分析するのも重要です。

①2進化のポケモンを育てるのは大変
 出してすぐ闘えるたねポケモンや1回進化するだけで戦力になる1進化ポケモンと比べると、育てるハードルが非常に高いです。それに加えてふしぎなアメやポケモンを持ってくる手段など、進化しやすくするカードを多く採用しないといけません。

そのため他の便利なカードが採用できません。便利なカードが採用できないとデッキの対応力が落ちてしまいます。リザードンexが2進化ポケモンであるデメリットに見合った活躍ができるようにする必要があります。

②ワザのダメージが中途半端
 人気デッキのメインポケモンの多くはポケモンexやポケモンVSTARです。たねのポケモンexやポケモンVはHP220のポケモンが多く、ポケモンVSTARの場合だとHP280が多いです。

HP220のポケモンは相手にサイドを3枚以上取られてから、HP280以上のポケモンは、4枚以上サイドを取られてからしか1回の攻撃で突破できないため何かしらの打点補助が必要になります。
 本記事で後に解説するリベンジパンチやかがやくフーディンはオススメです。よく採用される打点補助手段はこだわりベルトですが、相手がポケモンVの時しか効果を発揮しません。

しかしこの2枚は相手がどのようなポケモンでも効果を発揮するので使いやすく、人気デッキであるサーナイトexの対策にもなります。

イルカマン

Iruka


 メインで使うワザジャスティスキックはエネルギー2枚で210ダメージと非常にダメージ効率がいいです。倒されてもサイドを1枚しか取られないポケモンにしてはかなりスペックが高いです。

エネルギー2枚で使えるワザなので、水エネルギーをそれほど多く必要としません。そのためセグレイブは相方として微妙だと言えます。
 非exのポケモンのみでデッキを構成する場合はキバナや学習装置で十分足りるので、これを軸としてエネルギーを供給することをオススメします。ポケモンVやポケモンexを採用する際は、オリジンパルキアVSTARのVSTARパワースターポータルが強力です。

 ジェットパンチも便利な技です。エネルギー1枚で使えてジャスティスキックで足りないダメージを補えます。

かがやくフーディンやダメージアップ系のポケモンの道具と組み合わせると、HPの高いポケモンでもジャスティスキックで倒しやすくなります。

リベンジパンチ

リベンジパンチ
 主にサーナイトexデッキに採用されているアルカナシャインのサーナイト対策カードとなります。

サイコエンブレイスで多くエネルギーをつけて高いダメージを出すと、ダメカンを多く載せることになります。それに対して40ダメージ返せると相打ちでサーナイトを倒せる可能性があるので、HPの高いポケモンにつけると効果的です。
 しかしサーナイト視点で考えるとケアできなくはないカードなので、他のカードと組み合わせて妨害することで対策カードとしてしっかり機能させましょう。先ほども記述した通りかがやくフーディンはオススメです。
 普通にHPの低いポケモンにつけたとしても40ダメージ返せるのは強力で、メインアタッカーの足りないダメージを補ます。

タウンデパート

タウンデパート
 ポケモンの道具を山札から確実に手札に加える手段はペパーがメジャーでした。しかしペパーはサポートにしては効果が控えめで、手札が潤沢にある時しか使えないデメリットがあります。博士の研究やナンジャモなどのカードを一定枚数採用した上で価値のあるカードです。
 タウンデパートはスタジアムであり、好きなタイミングに使える点が強力です。1枚しか採用していないポケモンの道具でも有効なタイミングで使いやすくなりました。これまで複数採用しないと有効に使えず評価が低かったポケモンの道具達の評価が一気に変わります。
 例えば空の封印石。このカードは上手く使えると非常に強力でゲームの勝敗を大きく左右します。しかしポケモンVSTARやポケモンVMAX以外に対しては全く役に立ちませんし、VSTARパワーなので使えるタイミングが1度しかありません。

これがデッキ構築を大きく歪ませる課題が解消されます。

ポケモンリーグ本部

ポケモンリーグ本部
 今の環境はたねポケモンやポケモンVSTARが強い環境です。2進化のポケモンは攻撃し始めるターンが遅いのでそれらのデッキに後れをとっていましたが、このカードのおかげで少し逆転しやすくなります。

手札に干渉するサポートと組み合わせて妨害する使い方と、多めに採用して序盤から出し続けスタジアムの総量で勝つ使い方の2つがあります。

はげましのてがみ

はげましのてがみ
 基本エネルギーを大量に活用するデッキに採用されます。ポケモンexのデッキは進化前が倒されてもサイドを1枚しか取られません。ポケモンの気絶タイミングが多いので有効に使えます。

月明かりの丘

oka


 このカードは黒炎の支配者には収録されていません。全国のポケモンカードジムという公認店舗で開催されているジムバトルや、新弾バトルというイベントに参加した際配布されるプロモーションカードパックに収録されます。7/28(金)から配布のプロモーションカードパック第3弾に収録予定です。
 基本的にはサーナイトexデッキに採用されます。このカードは採用するメリットが2つあります。

①サーナイトのブレインウェーブの瞬間最大ダメージが330になる
 サーナイトのHPは140なので、サーナイトexの特性サイコエンブレイスでエネルギーを6個つけると残りHPは20になります。現時点でブレインウェーブのダメージは240です。

これに手札からエネルギーをつけた270ダメージが、エネルギーが1枚もついていないサーナイトが確実に出せる最大ダメージでした。
 月明かりの岡の効果を使えばHPが30回復して50になるのでさらに2枚エネルギーをつけられ、330ダメージまで出せるようになります。環境デッキのメインポケモンはHP340以上のポケモンが採用されていないので十分なダメージです。

②ダメカンをばら撒くデッキの対策になる
 サーナイトexデッキはロストゾーンを活用するデッキ(以下ロストデッキ)が苦手です。特にロストデッキのヤミラミのワザロストマインが厳しく、進化する前のラルトスやキルリアを簡単に倒されてしまいます。余ったダメカンは次のロストマインと組み合わせることで複数匹のポケモンを倒せます。

これに対して回復して対策できるのです。


まとめ

 今回は7/29発売「黒炎の支配者」収録のオススメカードについて解説しました。強力なカードが多く収録されています。しかし、存続のデッキは今後も強いと考えられ、現状だとリザードンexぐらいのスペックがないと付け入る隙がないです。

しかし今回紹介したカードを軸に当然評価の上がるデッキが必ずあるので、これから様々なカードが研究されて新デッキの誕生が非常に楽しみです。
 また来月のコラムでお会いしましょう。

 

 シマダダイチ サーニーゴ

yamano