バツローグの考察コラム〜スノーハザード・クレイバースト編〜

プロローグ

おはようございます。バツローグです。
新弾スノーハザード・クレイバーストがついに発売されましたね。強力なカードが多数収録され、発売初期からガラッと環境が変化しました。
汎用性の高いカードやexが目立ちがちですが、exでないポケモンにも面白い効果を持つカードもいっぱい収録されています。
と言うわけで今回も個人的に要注目な癖強カードを中心に紹介していきたいと思います。

だんけつのつばさ

だんけつのつばさ

新しいテーマデッキです。前弾でカイデンが1種だけ寂しく収録されましたが、今回のパックでヤミカラスとカラミンゴという仲間が増えました。
ヤミカラスは悪1エネルギーでだんけつのつばさが使えます。
カラミンゴはベンチに出すとカラミンゴを大量にサーチできます。
カラミンゴで序盤から高いダメージを確保でき、中盤以降は雷と悪の環境に刺さるタイプで200前後のダメージで攻撃できます。メタモンを入れることで最大ダメージは240まで伸びます。
昔のよるのこうしんを彷彿とさせる速攻&高コスパテーマですが、アタッカー全員のHPが低いのでロストに弱いのが欠点です。
僕は実はだんけつのつばさをフル投入する必要は無いと思っていて、ルギアやサーナイトなどを弱点込みで倒せる火力だけ確保しつつ別の高耐久のポケモンを組み合わせるのもありかもしれないと思っています。例えばヘイラッシャとか・・・


キラフロル

キラフロル
気絶してもコインが表ならサイドを取らせない、非常に凶悪な特性を持つポケモンです。
そのくせHPも130と高く、技も6倍毒なので相手はポケモンの入れ替え続ける必要があり、かなりいやらしいカードです。
サイドが取られなくてもキラフロルはどんどんトラッシュに送られます。根気よくキラフロルをバトル場に出し続けたいので、クララやゾロアークを多めに投入したいですね。
また、ディンルーexがキラフロルの特性を貫通する(ダメージ乗ってからきぜつ処理をするため)ので、頂きへの雪道などで対策する必要がありそうです。
サーナイトexのミラクルフォースで毒が勝手に回復するんですが、どなたかいい対策あったら教えてください。


イッカネズミ

イッカネズミ
イッカネズミの数×70のダメージが出るイッカネズミが収録されていましたが、今回はイッカネズミの数分全体ばら撒きの技を持つイッカネズミが登場しました。
最大280ダメージと最大40ばら撒きを使い分けできるので色々なデッキに対応できます。
これだけ見ると滅茶苦茶強く聞こえますが、イッカネズミのHPが種ポケモン並に低かったり、ばら撒きイッカネズミはエネルギー3個要求だったり、そもそもイッカネズミを4体並べることがハードルが高いので課題の多いポケモンです。
エネルギーはリバーサルエネルギーやダブルターボエネルギーでコンパクトに抑えて、展開カードや回収カードを大量に入れて盤面を整えることを重視したいです。


マニューラ

マニューラ

相手のベンチのポケモンを呼べる特性は「進化した時」や「コインが表の時」が多かったですが、「バトル場に出した時」に発動する特性は初めてです。
マニューラを出し続ける限り永久に毎ターンボスが使えるので、相手のポケモンを縛り続けたり、やまびこホーンを絡めてネオラントVやイキリンコexを狩り続けることもできます。
裁定上、自分の技で自分のポケモンがバトル場からいなくなった時にマニューラを出しても特性は発動するので、一撃マルマインのだいばくはつやゴルダックのまきこみダイブの直後に相手のベンチを縛ることもできます。
課題としてはそのターン中にマニューラをバトル場に出してからまた下げる必要があります。相手の技で気絶した時に出しても特性は発動しません。
入れ替え札が必須になりますが、一番相性がいいのは逃げエネも確保できるジェットエネルギーでしょうか。


プクリン

プクリン

セラピーエネルギーを加速できる、シンプルな特性です。
セラピーエネルギーと相性がいいカビゴンが3エネルギーでどっすんグースカを使えるので、ダプルターボエネルギーと合わせるとアーケオス無しでエネルギー供給が間に合います。
プクリンが強いというよりはセラピーエネルギーとカビゴンが強いって話ですが、専用サポートポケモンといった点だけでも十分価値を感じます。


キョジオーン

キョジオーン

相手が技を使ってから次の相手のターンまでポケモンチェックが2回入るため、テキストの倍回復することになります。
重複可なので、3体キョジオーンが立ったら永続的に120回復する異常な固さを誇ります。ロストバレット相手はLOで勝てそうですね。
技は今ひとつのコスパなので別のポケモンで闘う方がよさそうですが、キョジオーン自体も2進化なので盤面の展開が課題です。
今後登場するカード次第では化けるポケモンになりそうです。


リバーサルエネルギー

リバーサルエネルギー

ツインエネルギーを失った非ex達の希望の光です。
エネルギーの数分火力が上がるブレインフォースのサーナイトやダークライVSTARのあくのはどう(貼り先はブロロローム)の火力増強に一役買っています。
同タイミングで収録されたレントラーと共にルギアミラーで活躍するカードでもあります。
僕は環境デッキ以外の、進化非exの強力な技を持つ反面エネルギーのコストが重いカード全てが見直された点に注目しています。
ゴルダックのまきこみダイブやウミトリオのうみほりトンネル、サダイジャのさじんふんしゃなど。
高火力技や盤面を激しめに動かすカードはエネルギーコストが重いですが、リバーサルエネルギーでどれもが使いやすくなりました。
うずむそうやごうりきざんなどの巻物系とも相性がいいですね。
他にもクロバットのクリティカルバイトやイオルブのエボルコントロールなど、純粋にエネルギー3つ分として使える強力な技も多いので今までには無いゲームプランを作れるデッキも組めそうです。
サイドを進めるデッキだとリバーサルエネルギーの恩恵が消えるタイミングがあるので、リバーサルエネルギーに固執しない構築にする必要がありそうです。


フォレトスex

フォレトスex

影が薄いexの中から1枚ピックアップ。自爆+エネルギー加速の特性を持つポケモンです。
今まで草エネルギーの加速はナタネの活気かチェリムしかいなかったので、フォレトスexのおかげで動きやすいデッキが増えました。
新弾のチオンジェンexは相手のサイドが進むことで火力が上がる技もあり相性抜群ですが、他にも非exのドダイトス軍団で捲ったり、オーロットV+ナンジャモで手札を削る戦法もあります。
加速先は草タイプである必要は無いので、レジドラゴVSTARのエンジンにすることもできます。
相手にサイドを差し出すデメリットはありますが、ナンジャモで手札干渉して相手の動きを鈍くするメリットに転換することは容易にできます。
深掘りすると、相手の盤面ができる前にすぐに2体爆発させてナンジャモで手札を減らす動きも強そうですね。
フォレトスexの技も優秀で、2エネルギーで120出るためロストバレットやディンルーexには十分なダメージですし、-30の装甲がつくため300までのダメージなら1度受けてから爆発する動きもできます。完全なサポートだけではなくアタッカーの動きもできるのもあり戦略の幅が広いポケモンだと思います。


エピローグ

今回登場したカードは、デッキの主軸になるパワーを持つ反面、癖の強いカードが多い印象です。
新アーキタイプは構築が定まるまでTierは低いですが、これからどんどんシェアを伸ばしていくと予想しています。CL新潟はどのようなデッキが活躍するのか楽しみです。
それでは今回はここまで! 

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